湯檜曽川・大倉沢〜朝日岳〜ナルミズ沢継続遡行
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,238m
- 下り
- 2,239m
コースタイム
- 山行
- 9:45
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 11:05
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:50
天候 | 両日とも午前中晴れのち雷 8/1は15時以降豪雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
靴の選択に悩むところ。 どちらの沢も結構ヌメリが多かったが、乾いた岩や草付き斜面はゴム底(アクアではない)水流中を行くならフェルト 本当に微妙 |
その他周辺情報 | 湯テルメ 裏の川が大増水していました。 |
写真
感想
梅雨明けしたものの好天が続かない。この週末も天気は不安定で、山に行くことに若干後向きになってしまう。が、行くのか行かないのかはっきりしてくれと妻に言われ、温泉でも入って帰ってくるかといった感じで出かける。
元々、昔、湯檜曽川本谷からナルミズ沢を継続しようと思い出かけたことがあったが、面倒くさくなった7:ねん挫が調子悪い3で宝川へ下ってしまった。
22時半頃相模原を出発、1時半湯檜曽運動公園着。翌朝、悪いと言われていた天気はそんな感じではない。旧道を先の広場まで車で入ろうかと思っていたが、下山後を優先し土合橋Pに駐車する、が、出発してみると林道すぐの橋が瓦礫で埋まっており、うちの車では通れない状況だった。送電監視小屋から先で急にヤブっぽくなり、なんと道をロストしてしまう。大失態だ。道を探すのも面倒くさいので本流に降りて歩く。水は少ない感じ。釣り人に遭遇するが先行させてもらい、思いのほか時間がかかって武能沢出合に到着。魚止はいつも通り巻くが、あまりに暑いので滝が終わったところからゴルジュに入り、水線通しで進む。水深は腰くらい。白樺沢出合のすぐ先の滝で休憩し、当たり前のようにダイブし体を冷却する。
この先、十字峡まではとてもきれいで楽しいところだ。何度来ても飽きない。今日は初の大倉沢、右折するといままでグイグイだったラバーソ−ルのフリクションがやばいことに…ヌメヌメでかなり慎重な脚運びを要求される沢に変貌してしまった。沢幅は狭く、2個目の滝上から倒木がかなり詰まっている。雲行きも怪しくなってきた。乾いたところも濡れると怪しい感じに…だましだまし進んでゆくと15m滝。行けるとふんでいたがヌメリがひどく、右岸通しでは行けそうにないため左岸の窪から巻き気味に越える。ハーケンも数枚打たれていた。緊張により巻いた後、足がヘロヘロになった。5:1を左へ入り滝を登り始めるも、ヌメリで右岸階段状草付きに逃げた。3段30mを右から越える。40m大滝はガイド通り右から登るが、ラストは水線際のヌメリが怖く緊張した。滝上からは『ザ・上越』といった感じでスラブ天国になる。30mナメは右から。そう、右からじゃないとどうにもならん。この先ゴルジュ状になり10mは途中から左の草付きに逃げる。
どんどん沢は狭くなりCS5mに出る。ザックを置いて空身で釜に入るが、思いのほか深い。この時、荷揚げ用につけておいたお助けを引いてしまい、ザックも水面に引き込んでしまった。濡れを最低限に抑えたかったのに残念な結果になる。この滝は思いのほかフリクションも効き、巻くよりは容易とみた。続くシュリンゲのある5mもCS、ぬめるし残置ピンは怪しいしド緊張。この先もゴルジュは続き、またぎなどを繰り返し100mナメに到着。ここも乾いたところを進む。だんだん赤茶色の岩が増えてくる。ナメ後、流れは右に曲がり、滑りやすい滝をいくつも越える。岩肌も荒れた感じになってきて、3:2の二俣は左の赤茶けた滝を登る。見た目がぬめっており、右俣を選択しようか考えてしまった。
グイグイ高度を稼ぎ、水が涸れるとしばらく流水溝をたどる。再び水が出てくるとお花畑の草原に飛び出す。気分よくど真ん中を歩きたいと思ったが、雷が鳴り始めており申し訳なさそうに低い所を歩くしかない。低い所を狙いすぎハイマツ・シャクナゲの密藪強力アスレチックにはまってしまった。稜線はすぐそこなのに…ここでかなり消耗。稜線に出るとこんな時間にもかかわらずトレランの人がいた。早く低い所に入りたくて、頂上での記念撮影もせず、大石沢出合へ急ぐ。朝日岳頂上付近は花が豊富でちょっと儲けた気分になった。
若干の雨にやられナルミズ沢本流に出ると、いつも幕営していた平坦地がなくなってしまっていた。対岸の岩盤の上は焚火跡があるものの、いつも濡れているのが気になっており、少し下流の右岸河原に幕営。対岸の湿地状草原にもタープを張っている人がいた。
今日も午後から雨と言っていたが、朝一は夏山JOYといった天気。持ってきたので1時間ほど釣りをやりながら進む。3尾しか釣れずしかも食べるサイズではない。
人間は癒しを求めている。どういう訳か何年かに1回あの草原が見たくなる。最後にあの長い藪チックが待っているとわかっていても…前日の戦いから一転、庭園をめでるような感覚で歩く。奥ノ二俣で右の踏み跡に一旦入るが、消耗を抑えるために左俣に行き先を変更する。どちらの草原もいい所だ。稜線に出ると何年前に来たか覚えていないが、以前より踏み跡がはっきりした気がする。でも暑くて長い。さらにJPから頂上までが微妙にあり、気持ちが切れた身には堪える。頂上で小一時間休んでいたが、雨が強めに降ってきたので出発する。
不調の膝をストック頼りに下ってゆくが、白毛門の下り残り1時間、いつもタラタラノセンが見える箇所付近に差し掛かると、やけに水の流れる音が大きく『こんな日もあるのかな?』くらいの気分で西黒沢方面を見ると、雨の壁が見えるではないか。音は雨が木々の葉をたたく音で、こりゃまずいなんて思うや否やas soon as ものすごい豪雨に見舞われた。あっという間にルートは沢になり、傾斜のきつい段差が大きなところはひょんぐってしまっている。もう、あきらめの境地だ。暑いのでどれだけ降られようと全く気にならない。が、ここでハナゲノ滝に目をやると、ダムの放水をまともに受けている川のように、岩盤に激流が当たっては砕け散っている姿だった。ラストの橋が渡れない‼?可能性が出てきた。橋についてみればすぐ上の堰堤が濁流になってはいるが、階段に取り付くまでが膝の深さになっている程度でセーフだった。昨日泊まっていた河原は多分アウトだったであろう。ものの20分くらいであんな状況になってしまうとは、山はナメちゃいけないと改めて思ったのでした。
しかし、平日休みは人が皆無でいいなぁ…
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