安達太良山 お盆恒例の旅
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 961m
- 下り
- 946m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:30
- 山行
- 1:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:10
天候 | 曇り 時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はまったくなく 歩き易いです |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
バンダナ
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | 山小屋(くろがね小屋)に温泉があります |
感想
私が安達太良山に初めて登ったのは、今から(0.4世紀)も前の栃木県高校山岳部連合
の合同合宿の時、山岳装備を満載し安達太良山頂からの下山途中、先頭を歩く先輩が
次を歩く私に「今すれ違ったおネイさん、スカート姿だったナ(*_*)」と一言!
私も「今のは幻覚か!?」と頭を巡らせていた時だけに、「やはり!」と応えたもの
ですが、、 更に先輩「オレたちこんな山の恰好して浮いていないかナ?」とたたみ
かけてきます。 イエイエ、安達太良山は老若男女、ビキナーからベテランまで
懐深く受け入れてくれる山域ですが、あの時「浮いていた」のは、私達山岳部では
なく、確実にスカート姿のおネイさんであったと私は今でも信じています!!
お盆のお墓参り前 恒例登山に来るようになって今年で4年目、悪天によりなかなか
見れないでいた月面のような「沼ノ平」風景を求めて(山の日(祝))山行に踏み切りました。
更に新調したGREGORYバックパックの背負い心地チェックも兼ねて、使用確率が
ゼロに近い(アイゼン、電気シェーバー、バスタオル、予備水1L)まで詰め込んだ
ムダに重い荷物を携えて出発となりました。(ザックを新調したら、普通みなこうし
ますよね? ワタシだけ!??)
(奥岳〜勢至平〜峰の辻〜馬ノ背)
「馬車はおそらく来ない」(と思われる)馬車道を横切りつつ、くろがね小屋方面
へとゆったりと高度をあげていきます。
途中 勢至平分岐を左に折れ、右手に箕輪山、鉄山の稜線を眺めながら峰の辻を
目指します。 四方を稜線に囲われた勢至平、歩を進めていくと安達太良連峰の
懐に飛び込んできたような安心感を感じます。
分岐から1時間弱で、安達太良山頂(乳首)が望める峰の辻に到着、ここは各方
面への分岐点、多くの老若男女でにぎやかです。
更に20分程のひと登りで、安達太良連峰の稜線 馬ノ背に到着となります。
(馬ノ背〜鉄山〜鉄山避難小屋)
「ウワー!」「すごい風景〜」到着する人達が一様に声をあげています。
楽しみにしていた絶景が馬ノ背到着と同時に目に飛び込んできます。
安達太良連峰西方に広がる沼ノ平の奇景は、よく「月のクレーターのよう」
と比喩され、東側から山を眺めている限り想像すら出来ない対称性がある
だけに、驚きの声が自然と発せられます。
沼ノ平の光景を目的に来た私が驚いているのも「ヘン」ですが、それだけの
インパクトがある事は間違いありません。
今回のハイライトは、ここ馬ノ背〜鉄山〜鉄山避難小屋間の稜線漫歩です。
福島盆地から二本松にかけて穏やかで広がりを感じる東方風景と、磐梯〜
裏磐梯にかけての自然美と険しさが感じられる西方風景を左右に見比べながら
気持ちのよい稜線歩きが楽しめます。
本日は、鉄山避難小屋までの行程で引き返しとなりましたが、更にその先、
たおやかな箕輪山〜名湯 野地温泉までの縦走は(間違いなく)お薦めコース
であると確信できました。(行ってみたいな〜)
鉄山避難小屋は、清潔感のあるしっかりとした作りで、小屋先の広場で軽い
昼食を食べ、安達太良山(乳首)方面へ向かいました。
(鉄山避難小屋〜鉄山〜馬ノ背〜安達太良山頂)
面白いもので、左右、アップダウンが逆転した安達太良山方面への稜線歩き
は、つい先程とは異なる表情を演じてくれます。
のびやかに続いていく山頂への稜線道は、歩いている登山者達の躍動感が感じ
られ、山頂(乳首)には登頂した多くの人のシルエットが浮かんでいます。
青い光を反射させている桧原湖、山影にチラット姿を見せた猪苗代湖に加え、
雲の中に隠れていた磐梯山がピラミダルな山頂を披露してくれました。
相変わらずの心地よさを満喫しつつ、安達太良山頂(乳首)に到着です。
山頂では、これまでの景色に加えて、南部白河方面の高度感が望めます。
頂上祠では記念撮影の順番待ちも出来ており、(再び)老若男女の登山者で
にぎわっていました。
やはり 来てよかったナ〜
(安達太良山頂〜峰の辻〜勢至平〜くろがね小屋)
登りルートとは異なる八の字ルートでくろがね小屋へ下山します。
なだらかな下りですが、途中滑りやすい岩で擦り傷を負った人もいて、慎重な
下山を心掛けました。 中間部からの福島市遠望では、私が(約半世紀)前
通っていた小学校裏の信夫山も確認でき、改めてこの地は私にとってのホーム
グランド的存在になっている事を実感したものです。
(くろがね小屋)
よく知られていますが、くろがね小屋の自慢は、噴出地間近の源泉が注がれる
新鮮温泉です。 白濁した酸性硫黄泉が湯船に満ち溢れています。
もう1つ私のお気に入りは、夕ご飯に出されるカレーライス! 大きめの
野菜がころころと煮込まれたシンプルなカレーですが、間違いのないおいしさ
が感じられ、ここの楽しみの1つになっています。
(下山)
翌朝、雲1つない青空が広がっていて、ちょっと名残おしさも感じますが、
福島市のお墓参りも控えています(>_<)(会いに行かねば・・)
後ろ髪を引かれつつ、約1時間であだたら高原スキー場へ下山となりました。
(まとめ)
私にとって、長い期間慣れ親しんできた安達太良山、いまだに魅力が衰えない
のはなぜなのでしょう?
眺める方角、天気、時刻によって、まったく異なる表情を演じるその容姿、
単にやさしさだけでなく、適度なスパイスも効いたバリエーション豊かな
ルート、そして「いつ来てもいいよ〜」と山が語り掛けてくれているような
寛容性が、気持ちを惹きつけているのでしょうね。
きっと私は、再びこの地を訪れる事でしょう。
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