池ノ谷〜小窓ノ王
- GPS
- 26:56
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 4,042m
- 下り
- 4,014m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 6:05
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 9:00
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
数年前に大窓から剣岳の北方稜線を踏破したときに、時間がなく踏破できなかった山「小窓ノ王」と、かねてから気にかかっていた池ノ谷。
この夏はこの両方を一緒に踏破してみようと企画してみた。
一日目 馬場島〜池ノ谷
久しぶりの馬場島、この時期はゲート前に車が並んでいる。
林道を歩き池ノ谷への高巻コースに、高度を上げると池ノ谷が見える。
白萩川に降り立つ、足跡らしいものはほとんどない、どうやら白萩川を遡行するのは他に誰もいないようだ。
雷岩で左岸に渡渉して小窓尾根へのルートに、このルート予想以上に急坂でテント装備の荷を担いでは体への負担が厳しく、小窓尾根乗越へ到達するまでに体力を消耗してしまった。
乗越からすぐ下に池ノ谷が見える。
池ノ谷へ降り立ったときは、時間的にはまだ早く余裕があったので、もう少し足を延ばしてもよかったが、大岩のそばに素晴らしい幕営地を見つけたので少し早いが、本日はこれまでとしゆっくり休み明日に備えることにした。
二日目 池ノ谷〜三ノ窓〜小窓ノ王
今年の雪の状態から推察すると雪渓の状態が一番気にかかるところ、雪渓の状態によっては撤退もありうる。少し遡行すると雪渓が現れ、案の定崩壊し簡単に踏破できるような状態ではない。アイゼンを履いたり、外したりしながらきわどいルーファイを続け高度を上げていく。
とにかく雪渓ズタズタ、歩いていてもどこに穴があるのかビクビク、雪の色を見ながら斜度を増す雪渓を右へ左へとルートをとっていく。
ようやく雪渓が終わると急斜面のガレ場、一歩進むと足元の岩が崩れる。
ときおり落石の音がこだましてビク!、この谷の通過は心臓によくない。
水音がして右からの小さな流れ、ここで水が確保できたのなら、重い水を下から運び上げる必要はなかったが、結果論。
神経をすり減らしへとへとで三ノ窓到着した。
小休止してテン場を確保してから、時間もあるので小窓ノ王へ向かうことにする。三の窓から見上げる小窓の王は右手に草付きのバンド、このバンドをたどり稜線を超え、ハイマツの稜線に沿って進むとその先の岩場に遭難碑と思われる碑が見える。
ここまで登ると高度感がすごい、碑の方向に進まないで、目の前の岩から尾根を登ろうかと思い、岩に登ってみると少し先の右手にルンゼがあり、
このほうが簡単そうに見えたので、右に回り込んでルンゼから稜線に登り上げてみたが、そのまま稜線をきたほうが楽だったように思う。
その稜線上をしばらく進むと念願の小窓ノ王に到着、南側は恐ろしいほどスパッと落ち込んで高度感が半端ではない、北東側は急傾斜のスラブで小窓雪渓に落ち込んでいる。
山頂は標高は同じでそのまま北方向に延びているが、先に進むにはクライミング装備でないと不安、ここで十分、満足して下山。
三の窓へ戻りテントを設置しても時間が十分あり岩の上で昼寝をしながらチンネのクライマーさんたちを見学する。
夕方になるとクライマーさんたちが何組も到着しテントの数も増えにぎやかな場所となる。きれいなサンセットを見て早々にシュラフに潜り込む。
三日目 三の窓〜剣〜馬場島
早朝からクライマーさんたちが動いている声が聞こえてくる。外を見るとガスで何も見えない、こんな状態でクライミングできるのかなと思う。
この時期岩場の順番をとるのも大変らしい。
今日は時間があるので明るくなってから出発準備、ご来光を拝み、朝日に映えるチンネを見てその美しさに感動。
池ノ谷ガリーを登り乗越で休憩、荷物を置いて八峰の頭に取り付いてみるが登れることは登れるが帰りのことを考えると、ロープがないと不安、途中まで登り引き返すことにする。
さて前回はここからの登りは軽装でスイスイ登れたが荷物が重いので少し不安、ここはさすが北方稜線というコース、これ以上きつい傾斜だとクライミングになってしまう、全神経を集中して登る。
登り切って振り返ると目の前に八峰の頭、そこにいるクライマーさんたちに手を振ると答えてくれた。
岩稜を剣目指して進むと右下に池ノ谷が、よく見ると二股に人が二人いるのが見えビックリ、まだ右俣へ行くのか左俣へ進むのかわからないが、多分左だと思うが、ここからが大変頑張ってください。
ここから岩稜の稜線を行くと記憶にあるルンゼ状の下りが現れた。ちょっと待てここを行ってしまうと長次郎の頭を通り過ぎてしまう、よく見ると右手のピークが長次郎の頭らしい。その場に荷物を置き長次郎の頭を目指しガレ場を直登、山頂は何も標識はないがすぐ目の前に剣尾根の頭を見下ろすことができた。
ルートに戻り剣を目指すが剣山頂は人がすごい、混雑は嫌いなので手前のピークでゆっくり休み剣山頂は写真だけ取り通過、早月小屋で缶ビール(ここの小屋は商売気がないのか、なんと1缶@200 北アの山小屋なら500円)で喉を潤し、なんとか馬場島到着。
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