北アルプス縦走 8泊9日 ほぼテント泊 室堂〜スゴ乗越〜薬師岳〜高天原温泉(大東新道)〜雲ノ平〜上高地
- GPS
- 176:00
- 距離
- 70.9km
- 登り
- 4,430m
- 下り
- 5,336m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 7:22
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:25
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:20
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 10:10
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 8:06
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 10:14
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 3:00
天候 | 8/9以外は概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【室堂〜五色ヶ原】 慎重に進めば問題ありませんが、アップダウンきつめ 【五色ヶ原〜スゴ乗越】 想像以上にアップダウンがあります、事前に25,000分の1の地図を読んでおくことをお勧めします 【スゴ乗越〜薬師峠】 特段問題なし、荒天時の北薬師岳から薬師岳間は注意が必要なくらい 【薬師峠から高天原】 大東新道を利用。河原歩き、岩越え、急斜面などがあるので、ある程度事前にその年の状況を把握しておけば安心です。道は草刈されており明瞭、要所にはハシゴやロープが備え付けてあります。詳しくは後述の写真等をご参考ください 【高天原〜雲ノ平〜上高地】 全く問題なし |
その他周辺情報 | ・高天原山荘がリニューアル ・徳沢ロッジもリニューアル、日帰り入浴出来ます |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
テント
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
【8/6土】
この日は移動日、室堂到着後雷鳥沢キャンプ場にて一泊
【8/7日】
室堂から龍王岳直下までは問題なく進みましたが、鬼岳や獅子岳はアップダウンが激しく(予想外)、獅子岳からザラ峠までは激下りとなり、はしごも出てくる始末。この間にトランスジャパンの先頭集団が通り過ぎました。ザラ峠から五色ヶ原までは最後の登りがキツイ。とても暑かったことや明日以降の体力温存も考慮し、この日は五色ヶ原にてテント泊としました。到着したらテントは1張だけでした。結局、この日は20〜30弱のテントが張られていましたが、大半はピストン組でスゴ方面は数組となりました。広々としたテン場で周りはチングルマが群生しており、向かいには針ノ木岳がドーンと構えて眺望がよい。小屋まで10分程度かかりますが、トイレも水場もテン場にあるなd、素晴らしいところです。
【8/8月】
朝からいい天気となりました、6時半に鳶山に到着。私がたまたまラジオを聴きながら歩いていると、ラジオ体操が流れ始め、同じく山頂にいたお姉さま4人組とノリでラジオ体操をしてしまいました!山でラジオ体操は人生初!!
次第に暑くなる中で、想像以上のアップダウンが続きます。越中沢岳からの下りはキツく、スゴノ頭をすぎると道幅の狭いちょっとした3点確保が必要な箇所が出てきます。皆さん言っておられる様に、スゴの小屋は見えているが、なかなか近づきません。最後の登りを超えたところにひょっこりとテン場が出現。明日、台風の影響が気になるので、薬師峠まで進むことも考えていましたが、スゴ乗越小屋の雰囲気を楽しみたくなって、テント泊を決定しました。ここで昼食のカレーを食べましたが、とても美味しく絶品。皆様もご賞味ください。(一日20食まで?だったか、数が限定されてました)
テント設営後、小屋前のテラスで登山者有志で楽しく快談。流石にこのコース、ベテラン揃いで話も弾み、いろいろなことを教わりました。皆さん山の経験や知識
は抜群で、話が上手い人が多かったです。テン場に戻って、これから薬師岳方面に向かう2名の方と五色ヶ原に向かう1名の方と夕食のひとときを過ごす、本当に楽しい時間を過ごすことができました、ありがとうございました。
【8/9火】
この日の朝は、関東地方沿岸を台風が最接近した直後だったので、その影響で薬師岳は雲の中かつ西よりの風が強い。稜線での風が心配ですが、雨はパラパラ降る程度、なんとかなりそうな感じ。登っていると自然に数名のパーティが出来上がっており、あれこれ話ながら登っていく。雨は降ってなかったものの、強風で運ばれた霧のおかげでびっしょり、ただ心配していたほどの風ではなく、無事全員薬師岳へ到着。山頂で晴れ間を待つが天候の回復は望めそうにないのでやむなく下山開始。本日の宿泊地である薬師峠キャンプ場へ向かいます。
テントは、昨日スゴのテン場で一緒だった方(計3名)の近くで幕営。昨日スゴで一人五色ヶ原に向かわれた方の話に。無事着いたか、五色ヶ原の水は枯れてないか、いや今日の雨で水は大丈夫でしょ、など話し始めてすぐに雨に見舞われテントに撤収。そのまま朝を迎えることになりました。
【8/10水】
この日も朝から快晴。一人の方は黒部五郎岳方面を目指し早朝に出発されました。もう一人の方は折立へ下山なので、素晴らしい天気と景色の中で太郎平小屋までご一緒させていただく。一緒に写真を撮りお別れしました。小屋前で身支度しているとラジオ体操の音楽♫〜、そういえばこの小屋の恒例でした。この山旅2度目のラジオ体操。
今日は、高天原が目的地、道は大東新道。初めてのコースのためテンションは高く、気づけば足早に。意識的に歩くテンポを抑えながら薬師沢小屋まで順調に進む。ここで大東新道の情報収集に励むが、
小屋で休憩している人は殆ど雲ノ平組、なので小屋の方に道の状況を聞と・・・
Q「大東新道ですが、道は大丈夫ですか?」
A「・・・(困)」
Q「じゃあ、水量は大丈夫ですか?」
A「はい、水量は大丈夫です」
そうなんです、力量や経験も分からない登山者に「道は大丈夫」とは安易に答えられないルートなのです。(勝手にそう理解しました)
誤解のないように追記しますが、道は慎重に進めば問題ありませんし、ちゃんと手入れがされています。注意が必要な箇所が複数あるということです。
さて、大東新道に進みます。小屋からまず吊り橋を渡り長いはしごを下ります。岩のゴロゴロした川沿いを歩いたり、すこし山の中を歩いたり。つねに川は高天原を進行方向とすると左手に位置します、また川を渡ることもありません。しばらくすると反対方向からすれ違う登山者と複数出会ったり、釣り人を見かけたりはしましたが、高天原に向かう人はいませんでした。一時間くらい歩くと、A沢〜B沢間の岩場が現れます。いきなり2〜3mくらいの岩をよじ登りますが、ハシゴやロープはなく、おそらくいつも濡れている岩場です。しかし、足場は豊富なので慎重に登れば大丈夫です。岩をよじ登ればそこには鎖が付けてあります。岩は常に濡れているので、滑って落ちないようにしっかり鎖を掴んで進みます。一旦ハシゴを下り、今度は鎖に沿ってカニの横ばいみたいに進み、最後に長めのハシゴを下ります。数分歩くとB沢分岐となりそこからは登りとなります。高天原峠まで、C沢、D沢、E沢と残り3つの沢を越えるのですが、沢の間に尾根がありその尾根を越えるからアップダウンがあるわけで、じわじわ体力を奪われます。登山道は小屋の方々のご尽力により整備され笹薮も道が明瞭になるくらい刈り込まれています。しかし、自然の力は大きく毎年沢沿いのルートは微妙に変化しているものと考えます。(A沢付近にあると聞いていたハシゴがないとか等々)E沢を渡ると急登が続き150m(標高差)くらいのぼると高天原峠へ。
高天原峠を越えて一時間くらい歩くと高天原山荘へ到着、受付を済ませ早速温泉へ。
山荘から10分くらいで高天ヶ原温泉へ。しっかり湯を堪能しつつビールを味わう。しっかりリフレッシュし、小屋の美味しい食事を済ませて就寝。
【8/11木】
今日もいい天気です、山荘からは水晶岳が綺麗に見えました。寒がりの私はいつもテント泊では寒さで目を覚ましますが、小屋泊まりでは寒さは無感。朝食をしっかりいただき元気一杯、エネルギー充電100%で出陣。高天原峠を目指しますが、全然疲れが感じられず、コースタイム90分を50分でこなす。小屋泊まりの威力を思い知る。(いつものお湯で戻した食事と、小屋での食事とでは雲泥の違いがあるのでしょう)
まずは雲ノ平へ。今冬は雪が少なかったため、特に雨水に頼る小屋は水不足が深刻な様子。雲ノ平山荘も例外ではなく、水の歩荷を募集しているくらい。
体の調子もいいので、本日は三俣を飛ばし双六小屋まで足を伸ばすことに。但し、今日は山の日。今日からお盆休みの登山者が列挙してきます。こんな日は、双六小屋のキャンプ場はPM2時を過ぎるとなかなかフラットなテン場が確保しにくいとの経験則(あくまで個人的感覚です)から、ほぼノンストップで双六にむかいました。
なんとかPM1:30頃に到着し無事テントを幕営。しかし、いままでの静かな山歩きが、ここにきて急に人が多くなり、大変賑やかとなりました。ビールを飲みながら新メニューの唐揚げをほうばりながら、表銀座や鷲羽岳周辺を眺めてこの日は終了しました。
【8/12金】
そしてこの日もいい天気。天気がいいと気持ちがいいのですが、すでに腕、足、顔の皮はボロボロ、そして真っ黒に日焼けしヒリヒリです。
西鎌尾根を登り、槍ヶ岳まで進みます。このあたりは他のレコも多いので内容割愛。
あまりの人の多さに嫌気がさして槍ヶ岳山荘で食事を済ませてすぐ下山、槍にも登りませんでした。槍は北アルプスのランドマークではありますが、無理に登るものでも無い、登る山もあれば眺める山もある、なんてキザなことを思いながら上高地を目指し下山していきます。途中、徳沢の芝生と綺麗になった徳沢ロッジが目に入り、ここで一泊することを決めました。芝生の上のテントは実に気持ちがいい。ロッジで全身くまなく洗い流しサッパリしたところでゆっくりと時間を過ごしました。
【8/13土】
泣いても笑っても今日でこの山旅も終わり。ゆっくりと上高地に向かいます。途中で福島県から表銀座を縦走されてきた方とお話。表銀座の話や福島の百名山の話など大変面白い話でした、ありがとうございました。
山旅の終りを受け入れられないのか、明神でぶらぶらしながら嘉門次小屋で岩魚の塩焼き定食を食す。なぜか北側のルートで上高地に向かったり、河童橋をわたってバスセンターとは反対側の方へ進んでみたりと山旅の終を受け入れられず、往生際が悪い。
(結局、この日は小梨平キャンプ場にてさらに一泊してしまいました)
《最後に》
昨年9月の快晴の日に薬師岳に登りました。山頂からみえる立山方向の山並みを見た時から、『この稜線を辿ってみたい』と思っていて、今夏ようやく思いを遂げました。北アルプス(南、中央も同様)へまた来れるのは何時になるか分かりませんので、今回はガッツリ楽しみました。
今回の山旅が少しでも参考になればと思い記録を残しました。
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