テント担いで剱岳／立山三山縦走！ご褒美はライチョウさん！⭐百名山40&41座目⭐

2016年08月12日(金) 〜 2016年08月14日(日)

• GPS: 19:39
• 距離: 20.7km
• 登り: 2,382m
• 下り: 2,372m

コースタイム

1日目

• 山行: 0:42
• 休憩: 0:02
• 合計: 0:44

13:49 みくりが池
13:57 13:58 みくりが池温泉
14:17 14:18 雷鳥荘
14:33 浄土橋

2日目

• 山行: 9:34
• 休憩: 2:30
• 合計: 12:04

5:49 浄土橋
7:31 7:40 剱御前小舎
9:38 9:39 剱沢キャンプ場
9:49 10:05 剱澤小屋
10:27 10:28 剣山荘
11:04 11:05 一服剱
12:02 12:02 前剱
12:26 12:30 前劔の門
12:52 12:57 平蔵の頭
13:01 13:02 カニの縦バイ
13:09 13:10 平蔵の頭
13:14 13:29 カニの縦バイ
13:31 13:37 カニのハサミ
14:07 14:08 剱岳
14:12 14:15 カニのハサミ
14:22 14:38 カニの縦バイ
14:43 14:50 平蔵の頭
15:09 15:09 前劔の門
15:21 15:22 前剱
16:03 16:13 一服剱
16:28 17:09 剣山荘
17:33 17:35 剱澤小屋
17:43 17:52 剱沢キャンプ場
17:53 宿泊地

3日目

• 山行: 6:46
• 休憩: 0:36
• 合計: 7:22

9:19 宿泊地
11:15 11:15 真砂岳
12:17 12:19 富士ノ折立
13:30 14:00 大汝休憩所
14:02 14:03 立山
14:28 14:30 雄山
15:52 15:53 一の越山荘
16:41 ゴール地点

天候

1日目（8/12）：晴れ
2日目（8/13）：晴れ時々ガス
3日目（8/14）：晴れのち午後からガスのち雨

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

《往路》
富山市内で前泊。
↓
立山駅まで自家用車でアクセス（10時頃到着）
（立山駅のそばの駐車場が一杯だったため、駅から徒歩5分ほどの無料駐車場に駐車。なお、立山駅のそばの有料の駐車場は空いており、1,000円/日とのことでした。）
↓
立山駅からケーブルカーで美女平駅までアクセス（12:00発）
（ケーブルカーは窓口に30分程度並び、買うことのできた1時間後の便に乗りました。）
↓
美女平駅からバスで室堂までアクセス（12:40発、13:30頃到着）

《復路》
室堂から17:10発のバス乗車（この時ケーブルカーの整理券をもらいました）
↓
美女平駅からケーブルカーで立山駅に（整理券による順番待ち）

コース状況／危険箇所等

《登山ポスト》
●　雷鳥平キャンプ場、剱沢キャンプ場等で提出できます。
《コース状況》
●　室堂周辺：緩やかな傾斜のハイキングコース。リンドウ池周辺は地獄谷からの火山ガスに注意。通過時に強い硫黄臭がしました。

●　雷鳥沢キャンプ場：トイレあり。地面は平らで、砂地に多少の小石が混ざった状態であり、テントが張りやすかった。大きな岩もゴロゴロしており、重しに使えます。ロッジ立山連峰、雷鳥沢ヒュッテで立ち寄り湯が可能（ロッジ立山連峰のお風呂に入りました）。キャンプ場には売店がないため、軽食等を取りたい場合は、これらの小屋まで5〜10分程度歩いてアクセス。多少登りますが然して苦痛ではありません。

●　雷鳥坂：そこそこの急登。小石がゴロゴロしており、浮石もあるので注意。

●　別山乗越〜剱沢キャンプ場：ゆるやかな下り。展望がよく、剱岳が良く見えるようになります。テント場も良く見えるため、気持ちが楽です。

●　剱沢キャンプ場：トイレが汲み取り式と、水洗式（詰まりやすい）がありましたが、若干残念な感じでした。徒歩10分ほどのところに剱澤小屋があり、綺麗なトイレ（1回200円）があるので、こちらを借りるのも手です。売店もこちらまでアクセスしないとありません。こちらで剱人Tシャツを購入。ノースフェイスとのコラボ商品で4,500円でした。地色には紺と白がありました。

●　剱沢小屋〜剣山荘：ほぼ平坦で、多少浮足はありますが、歩きやすい道です。剣山荘では復路にあまりに腹が減ったため、おでん盛り(800円)をいただきました。剱岳の登山バッジもここで購入。

●　剣山荘〜剱岳：一服剱以降は、度々気の抜けない岩稜帯が現れます。有名な情報ですが、聞いていたとおり、往路のカニのタテバイ、復路のカニのヨコバイは、滑落したら無傷ではすまないので、特に注意が必要と全身で感じました。万が一に備えてヘルメットは必須。

●　剱沢キャンプ場〜別山方面：急登です。滑落危険性もあるので、注意。

●　別山巻道（ピーク巻き）〜真砂乗越〜真砂岳（ピーク巻き）：別山巻道にはアイゼン不要です。滑落に注意すれば、特に問題なく通過できます。

●　真砂岳〜富士ノ折立〜大汝山〜雄山；富士ノ折立まではがれ場の急登。富士ノ折立から雄山までは多少のアップダウンはあるものの特に危険箇所はありません。富士ノ折立か、大汝山の山頂へは、大きな荷物を山頂直下にデポしてのアクセスが可能。大汝山山頂の休憩所は、映画「春を背負って」のロケ場所となった小屋。軽食を提供しており、綺麗なトイレがあります。

●　雄山〜一ノ越〜室堂：一ノ越まではザレ場の急登（下り）。滑るので落石を起こさぬよう注意して下山。室堂までは整備されたハイキング道。

その他周辺情報

●　雄山山頂の雄山神社では登拝が可能。登拝料を社務所に支払って、登拝をし、お祓いを受けることができます。登拝後、お神酒もいただけます。御朱印ももらえます。各種お守りも購入可能。立山の登山バッジもここで購入しました。
●　下山後の温泉：「八尾ゆめの森ゆうゆう館日帰り温泉」を利用。露天あり、610円／1名と手ごろです。立山駅からは少し距離があります。

写真

8/12 11:19

立山駅に到着！
（切符購入後の待ち時間）

8/12 12:06

ケーブルカーにて美女平駅へ。
ちなみに、大きなザックはケーブルカーの台車に乗せることができます。

8/12 12:15

美女平駅のバス乗車待ち。
ケーブルカーを降りるのが遅かったため、臨時便には乗れず、定期の12:40発のバスに乗車。

8/12 12:52

称名滝。バス乗車中にアナウンスがあります。

8/12 13:20

称名滝。

8/12 13:37

室堂ターミナル

8/12 13:43

立山到着！

8/12 13:52

みくりが池。左奥の建物はみくりが池温泉

8/12 13:52

みくりが池

8/12 13:57

地獄谷。火山ガスが発生しており、硫黄臭がします。すこし咳きこみました。

8/12 13:59

みくりが池山荘

8/12 14:03

地獄谷。火山活動が続いていることを肌で感じることができます。

8/12 14:07

らいちょう温泉雷鳥荘。
この辺り、ガンガン硫黄臭しますが、大丈夫なんですね。

8/12 14:07

地塘

8/12 14:20

雷鳥荘正面

8/12 14:22

雷鳥沢キャンプ場。テントがいっぱいです！

8/12 14:26

地獄谷。ものものしい雰囲気

8/12 14:26

雷鳥沢全景。テント場はテントがぎっしり！

8/12 14:38

雷鳥沢テント場の管理棟

8/12 16:04

テント場と三山。山頂付近はガスが出ています。

8/12 16:05

別山乗越方面。剱御前小屋が見えます。

8/12 16:08

立山三山とキャンプ場管理棟
左から、富士ノ折立、大汝山、雄山

8/12 17:42

なんと、常温保存可能なバッグ式ハンバーグ！
沸騰したお湯でバッグごと温めて食べました。
そこそこ美味しかった！

8/12 17:58

粉を水で戻して作ったマッシュポテト。うまかった。

8/12 18:27

室堂山？

8/12 18:33

奥大日岳方面

8/12 19:50

夜空。月が出ていることもあり、うまく撮影できませんでした。

8/13 5:43

夜明け。

8/13 6:30

露で濡れて花びらが透明になっています。
サンカヨウかな？

8/13 6:40

三山。明るくなってきました。

8/13 6:40

室堂も朝日で照らされていきます。

8/13 6:41

火山ガスが噴出している様子がわかります。

8/13 6:41

奥大日岳

8/13 6:41

雷鳥坂です。朝一で急登は苦しいですね。

8/13 6:43

クルマユリの群生。山行通して、あまり見なかった。季節柄かな。

8/13 6:50

日が出てきた！眩しい！

8/13 6:54

チングルマ群生。

8/13 7:13

ミヤマダイコンソウ？

8/13 7:18

急登のがれ場

8/13 7:33

コルに出ると、剱御前小屋があります。

8/13 7:35

どどんと剱！

8/13 7:37

地獄谷を臨む。

8/13 8:05

剱岳

8/13 8:05

剱御前小屋を見上げる。

8/13 9:05

朝食は味噌ラーメン。悠長に飯食ってますが、先を急いでいます。

8/13 9:48

剱沢小屋からの剱岳。撮影ポイントとして、しっかりとした道標が立っています。

8/13 10:27

剣山荘。立派です。
軽食を提供しています。

8/13 10:55

2番目鎖場

8/13 11:02

ずどーんと剱岳

8/13 11:32

がれ場を見上げます。

8/13 11:45

登る妻

8/13 11:46

岩場の登り

8/13 12:21

ここも高度感があります。落ちたらいけません。

8/13 12:48

平蔵の頭の鎖場（7番目鎖場）

8/13 12:53

平蔵の頭からの下り。

8/13 12:53

見返すと人がたくさん。

8/13 12:59

平蔵のコルの鎖場（8番目鎖場）

8/13 12:59

平蔵のコルの鎖場（8番目鎖場）

8/13 13:05

かの有名なカニのタテバイ

8/13 13:06

取り付きは看板の左側から。直登ではありませんが、岩登りに熟達しているわけではないので、緊張感があります。

8/13 13:09

タテバイの妻。万が一を考えると心配です。

8/13 13:22

登ってきましたが、必死すぎて、どれが前剱で、平蔵の頭なんだか、よくわからなくなってきてます。

8/13 13:44

剱岳山頂！！無事登頂！！

8/13 13:58

ガスで展望はありません。時間が遅いからねー。

8/13 14:09

ガスってます。

8/13 14:17

岩場はものものしいなぁ。

8/13 14:28

かの有名なカニのヨコバイ。

8/13 14:36

長いはしご。

8/13 14:38

下ってきました。

8/13 14:40

ガスがかかるとなおのこと恐怖感が増します。

8/13 14:48

ガスが切れて青空が広がります。

8/13 14:59

8/13 15:02

振り返る。山頂？

8/13 15:02

山体全体が岩の塊

8/13 15:13

13番目鎖場

8/13 15:55

ミヤマトリカブト。鮮やか！

8/13 18:37

剱沢に無事戻ってきました。

8/14 9:23

翌朝。遅いスタートです。

8/14 9:29

タテヤマリンドウ

8/14 9:45

別山方面分岐。奥には剱御前小屋。急登が始まります。

8/14 10:05

タテヤマリンドウ。たくさん咲いていました。

8/14 10:09

剱御前小屋

8/14 10:24

稜線に出ました！
真砂岳、三山がよく見えます。

8/14 10:24

一の越からの下山ルート、その先の室堂ターミナルも見ます。

8/14 10:25

別山頂上方面。巻きました。

8/14 10:25

剱岳。存在感がすごい。

8/14 10:31

中央には雷鳥沢キャンプ場。どうやって歩いてきたのか、よくわかります。

8/14 10:45

真砂岳への稜線。

8/14 10:53

別山方面。美しいなぁ。

8/14 10:55

真砂乗越から真砂岳方面。

8/14 11:24

真砂岳も巻いて、いよいよ三山です。

8/14 11:25

別山と北峰との間に剱の頭が。

8/14 11:45

内蔵助カール。雪上訓練をされている方がいました。

8/14 11:46

トクヤクリンドウ。稜線上にたくさん咲いていました。

8/14 12:06

登ってきて振り返り。

8/14 12:08

富士ノ折立への登り。ガレた急登。

8/14 12:23

富士ノ折立からの黒部湖

8/14 12:26

富士ノ折立山頂を見上げる。

8/14 12:35

富士ノ折立の登頂！

8/14 12:44

ミヤマアキノキリンソウ

8/14 12:49

8/14 12:57

大汝山山頂直下の休憩所。映画「春を背負って」のロケ場所だそう。映画はあれでしたが。。。実在の小屋は素晴らしい！

8/14 13:48

大汝山山頂を見上げる。

8/14 13:51

大汝山登頂！

8/14 14:20

雄山直下に雷鳥さん！元気出てきた！
お母さん雷鳥が1羽、子雷鳥さんが3羽の構成でした。

8/14 14:22

子雷鳥さん。岩陰からひょっこり。

8/14 14:22

親雷鳥さん。
高い声で短く鳴いていました。雄の雷鳥がカエルみたいに鳴いているのを聞いたことがあったため、それと比べると随分と可愛い鳴き声でした。

8/14 14:24

親雷鳥さん「えっ、まじかよ！撮ってるの、それ！？」
と言ってるように開いている嘴が可愛い。

8/14 14:24

子雷鳥さん。1mぐらいの距離感なのですが、警戒心ないなぁ。

8/14 14:25

自分が真似した鳴き声に小首を傾げて不思議がる親雷鳥さん。
こんなんで騙されたらあかんよ。

8/14 14:26

子雷鳥さん。だいぶ大きかったです。

8/14 14:27

可愛いなぁ（ため息）

8/14 14:28

子雷鳥さんとトクヤクリンドウ。心がほっこりします♨

8/14 14:48

「一等三角点」立山に関する説明

8/14 14:49

雄山山頂直下の休憩所。（神社の社務所？）

8/14 14:52

イワギキョウ。綺麗に咲いています。

8/14 14:52

雄山神社。登拝します。

8/14 15:01

山頂の雄山神社

8/14 15:09

石碑

8/14 15:09

立山雄山神社本宮

8/14 15:09

ガスに覆われた雄山神社

8/14 15:45

一の越山荘が見えてきました。ガスがなければ見通しがいいんだけれど。

8/14 15:54

一の越山荘。雄山神社登拝のため、こちらで宿泊される予定の方とたくさんすれ違いました。

8/14 15:55

一ノ越から見上げる雄山。右奥。

8/14 16:26

ヨツバシオガマの群生

8/14 16:27

ヨツバシオガマ

8/14 16:27

雨が降ってきました。

8/14 16:29

あと少し。

8/14 16:39

立山室堂山荘

8/14 16:46

はい、ゴール！
まだまだ余裕がある振りです。笑

8/15 23:45

《おまけ1》
剣山荘で購入した剱岳ピンバッジ

8/15 23:45

《おまけ2》
雄山の休憩所で購入した立山頂上ピンバッジ

8/15 23:46

《おまけ3》
登拝料支払い時にいただいたお札など

8/15 23:47

《おまけ4》
雄山頂上社務所でいただいた御朱印

撮影機器：

OLYMPUS PEN Lite E-PL5 オリンパス

iPhone 6 Apple

装備

個人装備

Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ テントマット シェラフ ヘルメット

共同装備

ポール テント

感想

tatsumaimo

まとまった休みが取れるお盆を利用して、剱／立山の二泊三日の縦走に行ってきました！
今回は、百名山40座目として、剱岳の登頂を目指すこととしました☀️
また、はるばる富山まで行くので、立山三山も合わせて縦走することとしました。
なお、山荘泊だとお金がかかるため、テント泊⛺️としました。

1日目に室堂から剱沢まで行く予定でしたが、室堂出発が想定以上に遅くなったことから、無理をせずに雷鳥沢で一泊することにしました。
この日は、ペルセウス座流星群✨が極大ということで、多くの人が夜遅くまでざわついて星空観察していましたが、明朝が早いため星空観察は自分たちは早々に切り上げました。

2日目、早朝にテントを撤収し、劔沢に向かいました。劔沢到着後、テントを設営し、手早く朝食タイム。夏山登山ではよろしくない遅い出発でしたが、当日の天気予報を確認して判断し、出発。アタックザック（というかトレランザック）で劔沢からピストンしたものの、岩場でコースタイムが上がらず…それでも難所を乗り切り無事登頂！この日は劔沢まで戻り、テントで1泊。

3日目、朝食後、テントを撤収し、遅めの出発！別山乗越まで戻らず、途中の分岐を直接別山方面に。ここが短い距離ながらも急登でテント泊装備の重量では体に堪えました。なんとか登り切ると、稜線から見事な展望が開けました。後ろは剱岳、向かいに立山三山、見下ろせば室堂！北アルプスの展望はガスで望めませんでしたが、この展望で十分満足でした✨この後、別山、真砂岳は巻き道を行き、途中のコルを通過する際の細かいアップダウンを繰り返し、三山も登頂達成。雄山の登頂の直前ではライチョウ親子に遭遇🐦今回は会えないと思っていたので、最後にとても感動しました。苦しい思いをした甲斐がありました💦ライチョウ親子の姿に癒された後は、雄山神社では登拝し、お祓いを受けました。

その後、一ノ越を経て、室堂に無事下山。バスとケーブルカーを乗り継ぎ、立山駅まで帰ってきました！

テント泊装備で、おまけにストックを煩わしく思い敢えて携帯しなかったこと、また、緊張感を強いられる岩場登りがあったことから、疲労感は残りましたが、荘厳な景観の劔岳への登頂、稜線歩きの素晴らしい三山縦走もでき、最後には可愛いライチョウさんにも出会うことができ、本当に満足感のある山行でした！