晴天の扇沢周回コース 針ノ木岳 蓮華岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,358m
- 下り
- 2,382m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 7:25
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
種池山荘-新越山荘間 特に問題ないが、ところどころ扇沢側が急斜面でザレているので、足を踏み外さないように注意。 針ノ木岳への登高 終盤、狭く不安定な斜面を登るので、慎重に通過する。 |
その他周辺情報 | 新越山荘で薬師の湯の100円引き券がもらえます。 |
写真
感想
扇沢をまさに扇の要としてぐるっと稜線を歩くルートで、好天もありとても良い山行でした。
8月12日(金)
前日友人らと扇沢から入り、鹿島槍ヶ岳を登って冷池山荘に宿泊し、今日も晴天の下、種池山荘までやってきた。友人らは下山。
ここからは自分一人別行動で新越山荘を目指す。友人が働いているため、お邪魔する約束をしていたからだ。
道は整備されているものの、扇沢-種池-鹿島槍ほどは人が通らないからか、若干幅が狭い。それでも道はしっかりしているのでスムーズに歩くことができる。ただ、途中何ヶ所か扇沢側がガレている所がある。落ち着いて歩けばなんてことはない道だが、間違って道を踏み外すとかなりヤバイ。意外とこのような場所が危険なので、慎重に進む。
今日も剱岳立山がよく見える。冷池山荘から新越山荘までなので、天気がいいのでのんびり歩くがそれでもあっという間に新越山荘が見えてきた。昼前に到着。
山荘は小ぢんまりしているが、綺麗で居心地がよさそう。
特にすることもないのでノンビリ過ごすが、この日は外にいると焼けるような暑さだった。一方山荘の食堂は剱岳側から大変心地よいそよ風が入ってきて最高の居心地だ。ビーるの飲みながら剱岳を見ていると、2時頃に知人を針ノ木方面に迎えに行っていた友人が戻ってきた。そしてまたビールで乾杯。夕方雲が上がってきたが、少し登ったところからは綺麗な夕焼けを見ることができた。
8月13日(土)
翌朝外を見ると、辺りは雲に覆われていた。天気が悪くなってしまったかなと思っていたら、歩き出してすぐに晴れ間が広がる登山日和になった。
6時に友人と鹿島槍ヶ岳方面へと向かう友人の知人と別れて針ノ木岳方面に向かう。すぐに鹿島槍ヶ岳と剱立山が見えてきた。それにしても見飽きない眺めだなあ。
鳴沢岳、赤沢岳と進む。これまでの登山道とは変わって、こちら側の道は岩稜帯が多い印象。特段危険なところはない。コースタイムよりもいいペースで歩いているが、知人によると、この辺りのコースタイムはゆったり目に設定してある感じらしい。
赤沢岳を下るとスバリ岳の秀麗な三角形の岩壁が視界いっぱいに広がり、その美しさ形の良さに思わず感嘆の声が出た。隣接する針ノ木岳よりも低く、知名度もあまりないためか、山容は知らなかったが、こんなにカッコのいい山なのかと見とれながら歩いた。
針ノ木岳もスバリ岳側から見ると、素晴らしい岩壁を背負った山で、その北面を直登するように道が付いている。なんかクライマーな気分。
針ノ木岳もスバリ岳も登るの大変だな、と見えるが、少しふんばると思っていたよりも早く、そして唐突に山頂に抜けることになる。
本来なら槍ヶ岳が見えるはずだけれど、その方面は雲が出てきて見えずじまい。しばらく山頂でのんびりしてから針ノ木小屋へ向かう。
雲がだいぶ増えたため、いい景色は望めないだろうなと思いながらも、針ノ木岳から見た姿がたおやかで登る気にさせる山容だったため、東隣の蓮華岳へ向かう。ただ、登ってから下山すると、温泉、イッパイ、食事、帰路がシンドイので、針ノ木小屋に泊まることにした。
初めこそ、急な登りがあるが、15分も進むと、遠くから見た通りのゆるやかな歩き易い道になる。ただけっこう長いのでのんびり歩いていると意外となかなか山頂に到着しない。それでも道中両脇にはコマクサが多く見られた。これだけ多く見るのは初めてだ。
山頂は予想通り、かなり雲に覆われ、船窪岳方面へとつながる尾根が見えるだけだ。残念!
日暮れどき、雲の合間から青空が見えてきた。明日も晴れてくれるかな。
8月14日(日)
夜明け前に目が覚めて外を見ると、星が輝いている。そういえばペルセウス座流星群のピークは昨日だったから、今日も見えるかなと、一瞬思ったが、眠気に負けてまた布団の中へ。
周りがゴゾゴゾしだす頃に起きて外に出る。快晴の空が広がり、槍穂高がよく見える。小屋を北側に回ると鹿島槍ヶ岳が二つの耳を陽光に晒している。「ダブル槍の競演んだあ!」と、ひとりはしゃいでパシャパシャ写真を撮る。
最後の食料のあんぱんを食してから下山開始。ザレた急な斜面をジグザグに下る。あまり足場がよくないので、普段よりもペースを落として足を滑らせないように慎重に進む。ここは雪渓があったなら歩き易いのだろうが、荒れたV字の斜面を歩くのは、上りも下りも骨が折れるし気を使う。途中から沢水が現れて徐々に大きな流れになってきた。そこを二度ほど簡易な橋で横断する。やがて雪渓が見えてきた。200メートルほどだろうか、残っているがとても歩ける状態ではないので、ここも斜面を高巻きする。雪渓を歩きたかったな。
沢沿を離れ、熊笹の茂る樹林帯を歩くが、ここも足場が悪い。ここを登りで選択しなくてよかった。途中の赤沢、水場、鳴沢では一息つけるけども、全般的に荒れた道だった。
林道を終えて一般道を幾度か横断するとゴールの扇沢に到着。途中から日差しを浴びて下りでもかなり汗をかいた。
バスの時間までに荷物を整理して、バニラ抹茶ソストを頬張り、薬師の湯の後にイッパイ飲んで、駅前で大盛りを頼んだことを一瞬後悔するほどの量のカツカレーをペロリと食べて、「今回もよい山行だった」とひとり悦に入り、大町を後にした。
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