馬場島から剱岳〜薬師岳〜雲ノ平〜水晶岳〜赤牛岳を経て黒部ダム
- GPS
- 102:07
- 距離
- 93.4km
- 登り
- 9,809m
- 下り
- 9,120m
コースタイム
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 10:07
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:04
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 8:33
- 山行
- 10:49
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 13:24
34Lのザックで水を除いて10kg以下にすることが目標。
もともとは雲ノ平から双六に移動して笠ヶ岳ピストン、その後表銀座から餓鬼岳を経由して大町に下山の予定でしたが、天気予報を見て赤牛からの下山を決めました。
天候 | ほぼ全日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
タクシーは9,000円ほど(値上がりしたらしいです)。馬場島荘にて前泊。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪はほぼなし。 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
装備
備考 | ■モバイルバッテリー 初日夜にモバイルバッテリーの故障に気が付き、室堂のバスターミナルの売店にて購入。高かった…。見た目だけで動作が確認できないものはしっかりと動作確認をしなければいけません。また、大容量のモバイルバッテリー1台で済ませようとすると、それが壊れた場合にどうしようもなくなるので、予備を持つ必要があると思いました。スマホ、GPS時計、アクテビティトレッカーなど、電源が必要な機器をいろいろ持って登っている場合、モバイルバッテリーがSPOF(単一障害点)になるという想定が漏れていました。特に長期縦走の場合は。今後は一週間程度の山行であれば、10,000mAh+5,000mAh+2,500mAh(これは常に持ち歩いているバックアップ)を持って行こうと思います。+110g。 ■登山靴 今回はトレランシューズじゃなくて、普通の登山靴。しかもコパ付き。スポルティバのTRANGO ALP GORE-TEXで登ってみました。これでも意外と早く行動できるので悪くないです。足裏も痛くないし。でもとっても細い。ホントはTRANGO TRK GORE-TEXで登りたかった…入手が間に合わず断念。 ■マット 軽量化のために、【エバニュー】EXPマットUL99を利用しているのですが、やはりゴツゴツしたテン場が多い北アだと寝にくい。去年からわかっていたけど寝にくい。雲ノ平があそこまでガレてるとは思わず、マットを2つ折りにしてようやく寝れました。やはり、NeoAir XLiteのようなエアマットが必要か…。+230g。 ■シュラフ お盆だとモンベルの#3では暑く、防寒具を組み合わせれば、#5くらいで十分。(知ってた)アルパインダウンハガー800#5で-254g。ダウンハガー900#5で-303g。しかしそんな金はないです。 ■バーナー 去年、軽量化のためにエスビットにしたらいろいろ泣きそうになったので今年はジェットボイルにしました。アルコールバーナーという手もあるけど、重量からのパフォーマンスを考えるとジェットボイルが良いという結論に。(侘び寂びとかは別にして)これは大正解。とにかく最高。朝夕にラーメンとアルファ米、コーヒーくらいなら110缶で十分すぎる熱効率。エバニューの400FDがスタッキングできるところも良いです。 ■食器 オリジナルで作ったコジー付きのジップロックスクリューコンテナ。カップヌードルリフィルにピッタリ。アルファ米も戻せる。プロテインシェイカーにもなる。朝食のフルグラ用のスキムミルクもよく溶ける。が、かさばる。中の空洞をうまく利用しないと体積がもったいない。 ■食事 朝はフルグラ。出発前にお湯沸かしてコンテナにアルファ米を戻す。2時間くらいしたら食う。夕飯はカップヌードルとプロテイン。問題があるとしたら、リフィルですらかさばるという点。棒ラーメンかパスタにしてもいいのだけど、どちらも煮こむ必要があるので燃料の消費が大きいのとジェットボイルが汚れる。なんかいい方法はないもんかなー。 ■行動食 相変わらず持って行きすぎました。結局、朝食・夕食以外に食べたのは、柿の種1袋、カントリーマァムを4つくらい。やはり定期的にBCAAさえ摂取しておけば過剰な行動食は不要だと思う。柿の種が嫌いになってきたので、カントリーマァムにしたのはいいのだけど、パッキングするときに圧縮するのでとっても潰れます。潰れても食べられるけど、少し悲しい。 去年、北アルプスの親不知から焼岳までを縦走した経験からいろいろと工夫してみましたが、やはり反省はあります。まぁ、それがおもしろところでもあるのですが。 |
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感想
どれもメジャールートなのでルートの感想はほとんどありません。
■1日目(馬場島〜剱岳〜雷鳥沢)
甲斐駒の黒戸尾根に比べると急登。下りは走れないな…。
蟹の〜は思ったほど難易度は高くなく。破線ルートじゃないしなぁ。
剱沢のキャンプ場は広くて快適そう。再来週泊まりに行きます。
<雷鳥平テン場>
広い、草付きなので寝心地は良い。立山連峰の景色が圧巻。
水場とトイレはすぐだが、売店が併設されてないのでビールが遠い。ただ、温泉に入れるのが最高です。登山者以外も多いので、結構うるさい。耳栓必須。
■2日目(雷鳥沢〜スゴ乗越)
モバイルバッテリーのトラブルで立山キャンセルして直行。再来週来るし…。
浄土山の手前でデジカメ(SONYのDSC-RX100M3)を拾う。おいおい、これ10万近いカメラだよ…写真を確認したらつい先程撮影した写真があったので、慌てて登って落とし主に追いつく。よかった。
五色ヶ原山荘でスゴ乗越のテン場の話を聞くと「超混んでるかも」とのことでかなり迷ったが、「頑張れば?」と小屋番さんに言われて頑張る。コースタイム6時間を3時間。なんとかテントをまとも貼れる場所を確保。隣は大学生のワンゲル。大きな荷物で長期縦走していて料理もしっかり作ってる。天気図を書いて台風7号について議論。いろいろ楽しそう。重い荷物に苦しみながら登るのが長期縦走の本質だと思います。
<五色ヶ原テン場>
遠目に見ただけだが、快適そうなテン場。
今年は小雪で小屋で確保する分の水しかなく、小屋では水場なし。テン場の水場もかなり細く、できれば煮沸して欲しいとのこと。
男性二人の小屋番さんもとても気持ちのいい人達でした。ぜひ泊まってみたい。
<スゴ乗越テン場>
予想通り狭い。快適に張れるのは20張くらいか?
水は蛇口から豊富に。宿泊者以外は要寄付。トイレはかなり…だが、他の小屋が綺麗すぎるだけだろう。ビールが思いっきり賞味期限切れ(2016年2月)。モルツの新しいパッケージかな?と思ったら古いパッケージでした…。
■3日目(スゴ乗越〜薬師岳〜雲ノ平)
樹林帯はガス。2,600m超えてから雲海。
薬師岳山荘は外来トイレ使用不可。そんなこともあるのか…。
一日天気良かったので順調に進む。薬師岳のカールがとても綺麗。
<薬師峠キャンプ場>
去年も泊まっているが、広くていい…と思ったけど昨日は相当混んだ模様。
水場やトイレの前にもテントが張ってありました。
水は豊富なんだけど、でっかいホースから一箇所しか出ていない。ホースの途中に開いている小さな穴を大きくすれば快適に使えるはずなのに、なぜ…。
<雲ノ平キャンプ場>
受付は雲ノ平山荘。ビールは常温…。
水不足らしく、水ボッカを募集してました。20Lでバッチか500円の割引券。
テン場は広く見えてかなり岩が多い。幕営適地が少ない。今日は150張り程度だったが、昨日は250張り程度とか…どう考えても無理な気がするんだけど、どうやって…。水場は一箇所だけどすごく冷たくて美味しい。小屋で買ったビールはここで冷やしましょう。
電波の入らない雲ノ平と思いきや、スイス庭園は電波が入る。
■4日目(雲ノ平〜水晶岳〜赤牛岳〜ロッジくろよん)
昨日の天気予報で15日からの天気を見て、読売新道からの下山を決める。
というか、薬師岳から赤牛と読売新道を見ちゃうと「あそこ行ってみたい」という気持ちの方が強く…なので、表銀座はまた今度。槍に背を向けながら降りるのもアレだし。
赤牛岳はものすごい眺望。40分くらいいてしまいました。最高。
その後の読売新道は、樹林帯に入ってからが修行。ただ、コースタイムは稼げます。心を無にして降りるしかない。
奥黒部ヒュッテから平の渡り、平ノ小屋からロッジくろよんは「ぷち下ノ廊下・水平歩道」みたいな感じ。思った以上にはしごが多くて時間をロスする。ただ、水は豊富なので湧いている水を適宜飲みながら進めばほとんど水を持たなくても良いくらい。一箇所岩清水があって最高にうまかったです。黒部川が黒部湖になる景色の変化が非常によい。
平ノ渡で14時20分の臨時便を待ってたら来ない。
焦って少し登ってみたら船が見えたので安心。なんでも、行方不明者がいて黒部湖を捜索していたので遅れてしまったらしい。「黄色いザックが湖に浮かんでいたら小屋に教えてください」とのこと…。行方不明になった方が見つかっているといいのですが。
<奥黒部ヒュッテ・東沢出合キャンプ地>
キャンプ場から少し離れているが豊富な水が湧いている。
草付きですごく良さそうなテン場。
<ロッジくろよん>
オートキャンプ場みたいに区切られたテン場。
エアリアだと60張と書いてあるけど、流石にそれは無理じゃないかな…。水はキャンプ地内に10個くらい蛇口がある。トイレもキャンプ地内にあり快適。ビールも500mlが600円。素晴らしい。標高が低いので暑い&蚊が多い。
■5日目(ロッジくろよん〜黒部ダム)
ゆっくり寝て小雨の降るなか出発。
さくっと黒部ダム。時間があるので、黒部川まで降りてみる。
今年は下ノ廊下ちゃんとオープンするかなー。
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