常念岳テント泊(一の沢) 夏の花満開
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,602m
- 下り
- 1,597m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 10:40
天候 | 1日目、2日目とも 晴天 風もなく、穏やか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第一駐車場より上の路肩部分(3箇所ほどありそれぞれ4台ずつ)に駐車可能ですが、車止め等ないので、夜間に停車する場合は注意が必要です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一昨年登ったときとはうってかわって、大変整備された道になっていました。整備してくださった方、ありがとうございます。 子どもをつれていても特に危険と感じる部分はありませんでした。 |
その他周辺情報 | テント組は、外のトイレです。紙はあり電気なし。女子専用あり。 日帰り温泉 ほりでーゆー四季の郷 須砂渡食堂のトリモツはどうしてもビールが飲みたくなります。 |
写真
感想
夏休みの自由研究・テントを背負って北アルプスの稜線に立てるのか?
テント大好きだけど、今までは尾瀬や北八ヶ岳、涸沢など、森の中な感じが多かった。もしテントを背負って稜線までいけるのなら、いつか表銀座や雲の平を縦走するのも夢じゃないかも、、と思いはじめたら止まらなくなり、地元の大好きな山・常念岳へ。
安曇野からみあげる三角の美しい稜線。いつも見守っててくれる山。
深夜に一の沢駐車場着。車中泊で前泊。
日帰りのひとも多いので、駐車場は4時くらいに賑やかになったけど私は二度寝。明るくなってから支度を整えて、まずは舗装路を歩き出します。
沢沿いの木陰に目を凝らすと、おさるさんがたくさん。囲まれたらちょっとこわいのでスタスタ早歩き。
一の沢登山口では登山届けをチェックしてもらえます。
先日の富士山敗退から、ちょっと高山病が怖くなっているgigioも、いつもより思いザックに気合いを感じる。それにしても本当に晴れ女なんだなあ、頼もしい。
20年以上前に父と弟と一緒に登ったのがこの一の沢でした。あの時は山が好きなわけでもなかった。今思えば、山好きな父が登る理由として私と弟を連れて行ったんだと思う。
一の沢の道すがらサンショウウオを見つけてくれた父のように、私も娘に色々を見せてあげながら山を歩きたい。
とにかく余計なものは持ってこなかったので、荷物の重さは気にならずに終始歩き続けることができてよかった。水は購入するつもりでいたけど、あまりの暑さに水を切らすのがこわくて、多めに持ってあがった。
沢沿いのいたるところで花が満開で、写真ばかり撮ってちっとも前に進まなーい。
空はどんどん濃い青になって、緑がきらきらと輝くし、これぞ夏山!という風景のなかをどんどん進みます。沢沿いなので、休憩のたびにせせらぎに癒され、顔を洗ったり、タオルを冷水に浸したりできるのも良かった。
胸突き八丁から、どんどん高度をあげてゆく頃には、gigioもすっかり高山病のことなんか忘れて意気揚々と歩いていきます。やっぱり山が好きなんだなあと、笑顔をみるたびに私も嬉しくなる。最終水場では大変混みあって、しらない人同士でもベンチを譲り合うのがとても良かった。
ここからは15分ずつくらいの間隔でベンチが3つ。
咲いている花も少しずつ変わってきて、標高があがってきているのを感じつつ、山側からハイマツが半トンネルのようになると、すぐに常念乗越へ出ます。
稜線に出た瞬間に目に飛び込んでくる槍ヶ岳!か、かっこいい!
2人できゃあきゃあ言いながらテント場に荷物を置いて場所を確保してから、常念小屋へ。お昼は食堂でいただきます。カレーとラーメン、どちらも美味しい♪
幕営のひとは食堂と売店以外小屋の中には入れません。お昼を食べながら天気予報を確認できるのはありがたい。
夕立ちがくることもなさそうなので、いそいでテントを張り、登頂用にザックを詰め替えて出発。右手にずっと槍ヶ岳の稜線が見えているので、気持ちが高揚して落ち着かない♪足元に注意しながらも、絶景を存分に楽しみます。足元には白いトウヤクリンドウがいくつも咲いているし、高度をあげてゆくと今度は穂高の稜線が♪どこを見ても夢のよう♪
山頂に至る大きな岩をよじ登ると、南側の梓川のながれと上高地方面〜穂高〜槍、北の奥のほうには立山連峰。ぜ、絶景すぎる。
山頂で出会ったみなさんと、写真を撮りあう。とてもいい雰囲気で、みんな笑っていて、幸せな時間を共有できてよかった。写真を撮ってくれたお兄さんが、明日のご来光までここにいてもいい!って言ってて、同感でした。
16時には名残惜しくも下山開始。テントへ戻ります。夕焼けで影が長くなってくる時間にも歩いていられるのは、なんと贅沢なことでしょう。
常念小屋でビールとてぬぐいを購入して、テントへ。
晩ご飯は簡単に。親子丼、今年ハマっている揚げナスのお味噌汁(どちらもフリーズドライ)。暮れてゆく槍、北穂、目の前の大きな常念、本当に最高。
日が落ちると途端に寒くなったので、夜にそなえて身支度をして、寝袋でごろごろ。
しかし満天の星空がみえてくるとテントではじっとしていられなくなり、外へ。さほど寒くないので、しばらく星のまたたきを見てすごしました。
北極星はなんだか点滅しているみたいな、はかない光。
とても久しぶりに見る天の川と、美しい北十字星。涙がでた。
ぎゅうぎゅうなのに静かなテント場でしたが、3時頃には賑やかになりました。
ちょっと外をのぞいてみると、すでに常念の斜面にたくさんのヘッドライトの光が、列をなして登ってゆくのが見えました。
早く起きれたら、蝶ヶ岳まで縦走しようか?という欲もあったのですが、お楽しみはまた次回にとっておくことにして、二度寝。。
ずいぶんぐっすりと寝て、4時半頃起きたら、テント場はすっかり空っぽ(笑)。私たちみたいなのんびりさんは居ませんでした。天気もいいし、そりゃみんな縦走しますよね。いいな。
gigioも眠気まなこをこすって起床。テントで眠れないことはないらしい。
さあご来光を見に行こうよ、とgigioに厚着させて常念小屋の前へ。今日も朝を待つ槍、北穂、ばっちり見えます。あの稜線にも、こちら側を見てご来光を待つたくさんの人々がいることでしょう。安曇野側はみごとな雲海が広がり、ふわふわ。
小屋からもたくさんの人たちがでてきて、一緒に「山の日」のご来光を眺めました。
テントへ戻り、入り口を開けて、常念を見ながら朝ごはん。ちょっと顔をだして、槍を見てはにやにや。このままずっとここにいたい病が発症してしまいそうなので、何枚も写真を撮って、充分堪能しながらゆっくりゆっくり片付けます。
今日は下山するだけなので、なにも急ぐことはなく、時間に余裕があるのがよかった。
さすが「山の日」、たくさんの人とすれ違いながらの下山でした。
gigio「つぎは、蝶ヶ岳テント泊ね♪」
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