立山・剱岳（別山尾根）：中高年ハイカーが歩いてみた

2016年08月26日(金) 〜 2016年08月27日(土)

• GPS: 18:40
• 距離: 19.0km
• 登り: 2,080m
• 下り: 2,079m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:19
• 休憩: 1:12
• 合計: 6:31

7:52 室堂
8:36 8:41 一の越山荘
9:47 10:11 雄山
10:27 10:40 立山
10:45 11:08 大汝休憩所
11:24 11:26 富士ノ折立
12:01 12:01 真砂岳
12:58 12:59 別山南峰
13:22 13:26 剱御前小舎
14:12 14:12 剱沢キャンプ場
14:23 剱澤小屋

2日目

• 山行: 10:02
• 休憩: 1:51
• 合計: 11:53

4:12 剱澤小屋
4:35 4:38 剣山荘
5:13 5:15 一服剱
6:32 6:32 前剱
6:56 7:01 前劔の門
7:28 7:32 平蔵の頭
7:39 8:03 カニの縦バイ
8:07 8:18 カニのハサミ
8:30 8:31 剱岳
8:40 8:44 カニのハサミ
8:51 9:13 カニの縦バイ
9:24 9:33 平蔵の頭
10:05 10:07 前劔の門
10:22 10:22 前剱
11:18 11:19 一服剱
11:43 11:45 剣山荘
13:48 13:59 剱御前小舎
14:58 15:03 浄土橋
15:17 15:18 雷鳥沢ヒュッテ
15:28 15:29 雷鳥荘
15:47 15:50 みくりが池温泉
16:01 16:01 みくりが池
16:05 ゴール地点

2日目は、かなり遅いペースです。
登降ともに緊張の連続で、想定外に時間がかかってしまいました。
剣山荘まで降りてきて緊張が解けたとたんに、左足の筋を痛めてしまい、そこから室堂までも異様に時間がかかっています。
通常のコンディションであれば、ここまで時間をかけないで済むと思います。

天候

26日：晴れ後曇り時々小雨→夕方以降雨　27日：雨時々曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

往路：毎日アルペン号（竹橋〜室堂）　都内から室堂へ乗り換えなしの直行便

復路：バス（室堂） → ケーブルカー（美女平） → 富山電鉄（立山） → 新幹線（富山）

コース状況／危険箇所等

立山縦走路は特段の危険個所なし。
剱は全体的に危険個所多数。特に雨で濡れていると、岩も鎖も滑るので要注意。

写真

8/25 21:40

竹橋の毎日新聞社。この中がバスの受付になっています。初の毎日アルペン号。室堂まで乗り換えなしの便利な直行便です。

8/25 22:06

このバスです。

8/25 22:08

受付でチョコがもらえます。

8/25 23:08

木曜日の夜出発便でしたが、これくらいの充足率。
私も含め単独者は、隣の席が空いているケースが多いようでした。

8/26 7:32

7時過ぎに室堂到着。

8/26 7:32

8/26 7:33

正面の浄土山は今回行きませんでした。
でも、宿泊地に余裕をもって着けたので、行っておけば良かったです。

8/26 7:36

出発地点で湧水があるので、ここで給水。
冷たい水です。

8/26 8:13

あの上を歩くことになります。
3000m峰とは言え、室堂自体の標高が高いので、小山に見えます。

8/26 8:20

一ノ越までは、整備されたコースが続きます。

8/26 8:26

学童渋滞。この集団の先も別の学校もあり、大渋滞です。

8/26 8:37

8/26 9:15

雄山頂上直前で、少し開けた場所に出ます。

8/26 9:20

雲の隙間に一瞬だけ槍が見えました。

8/26 9:43

雄山頂上。
一番高い場所へ行くのは登拝料が必要です。

8/26 9:44

ここから有料。
神官の祈祷付き。

8/26 9:55

8/26 9:56

神官の話によると、この石が本当の頂上らしいです。

8/26 10:01

登拝料を納めるともらえます。
ザックにつけている人が多かったです。

8/26 10:01

8/26 10:02

8/26 10:06

ここから一旦降って、大汝山へ向かいます。

8/26 10:25

8/26 10:26

黒部ダムを見下ろせます。

8/26 10:33

大汝山にはすぐに到着します。

8/26 10:36

8/26 10:43

山頂直下に映画（春を背負って）の撮影にも使われた休憩所があります。

8/26 10:45

大汝山のバッジは、ここで購入できます。

8/26 10:52

ここで昼食。
東京駅で買ってきた「まい泉」のカツサンド。

8/26 11:33

この先、真砂岳までアップダウンの少ない稜線を歩きます。

8/26 11:55

稜線好きな人が喜びそうな道です。

8/26 12:00

8/26 12:45

別山に向かう途中で、雷鳥登場。

8/26 12:54

別山（南峰）頂上。

8/26 13:08

またもや雷鳥登場。
この辺りは雷鳥が多いです。

8/26 13:17

後は剱澤まで降るだけ。

8/26 13:28

剱御前小舎。
ここで、室堂方面、剱御前方面、劔澤小屋方面、剣山荘方面等の数方向へ分岐します。

8/26 13:28

剱澤小屋方面へ。
こちら経由でも剣山荘へ向かえます。

8/26 13:43

最近まで、これがチングルマの“花”だと思っていました。

8/26 13:51

剱沢キャンプ場が見えてきました。

8/26 13:52

この辺りは、ホシガラスが多いです。

8/26 14:00

この先を降りると、剱澤小屋。

8/26 14:11

8/26 14:13

本日の宿泊地。
珍しく、山小屋利用です。

8/26 14:18

入口は右側から回り込みます。
小屋の左を降りて行くと、剣山荘方面です。

8/26 14:24

この直後から雨が本降りになってきました。

8/26 15:17

受付。

8/26 15:16

談話室。

8/26 15:18

談話室の本。

8/26 15:16

水道。
天然水の塩素消毒だそうです。

8/26 15:17

乾燥室。

8/26 15:17

食堂。

8/26 15:20

廊下。

8/26 15:52

部屋。
平日かつ天気予報が悪いこともあて、空いていました。
四畳の広さに上段二人、下段三人と余裕がありました。

8/26 17:11

夕食は、とんかつ定食。
美味しかったです。
揚げたてが出てきます。

8/27 3:06

朝食は弁当にしてもらいました。
シャケの下にはウインナーが一本隠れています。

8/27 4:51

ヘッデン点けて、夜明け前の土砂降りの中、剱へ向かいました。

8/27 5:02

2本目の鎖場辺りで明るくなってきました。

8/27 5:06

8/27 5:13

8/27 5:13

せっかく登ったのに、一服剱から少し降ります。

8/27 5:18

8/27 5:20

8/27 5:23

8/27 6:28

この辺りは、イワヒバリが多いです。

8/27 6:32

8/27 6:35

本日の一ゴミ。
一山で一ゴミを拾うことにしています。
（気付かぬうちに自分が落としてしまうこともあると思うので）

8/27 6:37

8/27 6:38

スチール製の小橋です。
この周辺にトレッキングポールが多数放置されていました。
（下山コースはここを通りません）

8/27 6:43

幅は40cm位。

8/27 6:44

橋を超えてすぐ、トラバースの鎖場。

8/27 6:52

初めてオコジョを見ました。

8/27 6:52

あまり人を怖がらない様子です。

8/27 7:04

8/27 7:11

8/27 7:15

またも雷鳥。
本当に雷鳥が多い山域です。

8/27 7:29

このトラバースは、鎖がありません。

8/27 7:35

8/27 7:37

いよいよやってきました。
登りのクライマックスです。

8/27 7:38

カニのたてばい。

8/27 7:38

雨で岩が濡れていて滑りやすいです。

8/27 8:09

8/27 8:19

8/27 8:22

ようやく山頂です。
かなり遅いペースでした。

8/27 8:23

撮っていただきました。

8/27 8:58

降りのクライマックスです。
カニのよこばい。

8/27 8:58

いきなりトラバースなのかと思っていましたが、先ずは降下からです。

8/27 9:02

一歩目が分かりにくいという評判を聞いていましたが、そんなこともなかったように感じます。

8/27 9:04

つま先くらいしか足を置けないです。
そして、雨で滑りやすいです。

8/27 9:09

よこばい直後の梯子。
上部の鎖が邪魔という記録をよく見ていましたが、実際に体験してみて納得です。
本当に邪魔です。

8/27 9:17

梯子を降りたところに携帯トイレブースあり。

8/27 9:22

8/27 9:32

たてばいに匹敵するクラスの鎖場。

8/27 9:36

ここ結構怖かったです。
濡れていて岩面が滑るのですが、鎖等の補助はありません。
谷側にも傾斜していて、落ちると遥か下まで。

8/27 9:37

ここも岩が濡れていなかったら、大したことないと思うのですが。

8/27 10:20

ようやく全ての危険地帯終了。

8/27 11:37

本日はゴミ2個目。

8/27 12:39

剣山荘で小休止、室堂へ戻ります。
途中、またもや雷鳥。

8/27 15:02

この橋を渡ると雷鳥沢キャンプ場。

8/27 15:19

室堂まで果てしなく続く階段。
後半、想像以上に登らされました。

8/27 16:02

ようやく、今回のゴール。
富山方面に降りました。

撮影機器：

D5300 ニコン

FinePix XP90 富士フイルム

感想

TheDainagon

山歩きを始めて、もう少しで3年。
この3年間の集大成として、剱岳へ。
（ついでに立山も）
自分とは無縁、別の世界の人が登る山だと思っていましたが、挑戦してみることにしました。
体力温存するために、今回はテント泊ではなく珍しく山小屋へ。

1日目は、立山を経由して剱澤小屋へ。
国内3000m峰21座を歩くことを一つの目標としているので、この機会に大汝山へ行っておきました。
これで11座目、過半に達しました。
意外と早く小屋に到着できたので、浄土山も含め立山三山を全て通れば良かったかもしれません。
完全予約制の剱澤小屋は、館内もきれで、食事も美味しかったです。
山小屋なのに、ここと剣山荘にはシャワーがあり快適です。
到着後、オーナーから剱岳のコース説明がありますが、正直あまり参考にはなる情報はありませんでした。
当然のこととして事前に調べているような話のみです。

2日目は、土砂降りの雨の中、夜明け前に小屋を出発。
経験も多いわけではなく、雨で岩が濡れているという悪いコンディション。
不安でもありましたが、なんとか頂上に達することができました。

至るところで雷鳥が見られました。
これだけいると、普通の鳥といった感じです。

剱から降りてきて、剣山荘から室堂までが遠いです。
横尾〜上高地のような「まだかな」感があります。
半分以上が登りである分、こちらの方が疲労感は大きいです。
特に、雷鳥沢から室堂まで、延々と登り階段が現れるのは辟易しました。

コメント

rinzu

やはり雨の日は怖そう
９月の連休に行く予定です。
濡れている鎖の無い岩場はさすがに怖そうですね。
私の場合年ですから、雨なら行かないでおきます 。
参考になりました。ありがとうございました

TheDainagon

Re: やはり雨の日は怖そう
天候は重要ですね。
風がなかったのが、せめてもの幸いでした。

濡れている場合、鎖があっても怖いです。
むしろ鎖が設置されているほどの場所は要注意です。
ステンレス製のつるつるな鎖なので、握っている鎖自体がよく滑ります。
万が一、足を踏み外した場合、握った鎖では滑ってしまい体を支えられないと思います。

行き交った人と会話をしても、私くらいの経験の少なさそうな方々は、皆さん「怖い」と口にされていました。

天候のせいで展望も全くありませんでしたが、私としては大満足でした。
ぜひ気を付けて楽しんできてください。
良い天候であることをお祈りします。

rinzu

Re[2]: やはり雨の日は怖そう
剣ですからねぇ、達成感は一入だと思います。
濡れた鎖の危険さもお知らせ下さり、ありがとうございました。

geo_surveyor

はじめまして
剣岳の山行記録拝見しました。
新田次郎著の「剣岳・点の記」は何度も読んで想像はしていましたが、とてもエキサイティングな山行ですね。
その怖さは写真とコメントから十分に感じ取ることができました。
やはり剣岳などアルプスの山々は私には無理。
高山は眺めるだけにして、身の丈にあった山を歩こうと改めて心に決めました。

TheDainagon

Re: はじめまして
古い記事へのコメント、ありがとうございます。

そうですね、山の楽しみ方は人それぞれです。
楽しむために山を歩くのですから、自分が楽しいと感じる山を歩くのが良いと思います。
でも、意外とアルプスでも行けちゃうところがあるかもしれませんよ。
体力的なハードルを別にすれば、焼岳や燕岳あたりは技術的には簡単です。
3,000峰ですら、技術的には難易度低いところもありますよ。
富士山なんか、その代表例ですね。