御嶽山 〜摩利支天山とコバルトブルーの三の池〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,380m
- 下り
- 1,373m
コースタイム
五の池小屋12:50→のぞき岩避難小屋跡14:08→登山口15:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所等はほとんどなくて歩きやすい |
その他周辺情報 | 市営露天風呂が500円 |
写真
感想
前回御嶽山に登ったのは、あの噴火の年の三ヶ月前、2014年の6月だった。
(とは言ってもこのときは頂上剣ケ峰までは行かず、継子岳と三の池周回だったが)
そして、今回は摩利支天山と三の池。(現在、剣ヶ峰を含む火口周辺は立ち入り禁止になっている)
前日の夕方6時半に我家を出発。
高速代を節約して(というより、高速を使っても時間はさして変わらない)一般道を走ること4時間。10時半、岐阜県側の登山口がある濁河温泉に到着。
温泉街に入る少し手前の林道脇、林の中の広い空き地に車を止めて、まずは保冷バックから冷えたビールを取り出して一杯。
ここの標高は1,800m弱。暗闇の中、車を降りて空を仰げば満天の星が広がっている。
今回で3回目になるが、周りになにもないこの場所が気に入っている。
翌朝、数分先の登山口近くにある駐車場に車を移動して、5時36分に出発。
登山道は良く整備されていて歩きやすい。
特に急登というところもなく、順調に高度を稼いでいく。
登り始めてから2時間少々、標高2,400mを過ぎたあたりで森林限界に。
ここからは石ゴロの少々歩きにくい登山道に変わるが、そう感じるのもこれまでの道が良過ぎたから。贅沢は言えない。
3時間近く登ったあたりで、前方に五の池小屋が見えてきた。
小屋のすぐ下はコマクサの群生地。
シーズンの7月頃はさぞかし見事だろうな、などと思っていたら数輪のコマクサがまだ残っていた。
一面に咲き乱れる花々よりも、こうして、一輪、二輪と健気に咲く花の方が愛おしく感じるのはなぜか。
五の池小屋到着8時42分。飛騨頂上(2,800m)は小屋のすぐ上にある。
ゆっくりながらも一度も腰を下ろすことなくここまで来ることができた。
自分にしては順調。・・・今のところは・・・。
一息つくことなく三の池に向かう。
三の池の水は御神水と呼ばれて、その水を汲んで持ち帰える人もいることで知られている。
御神水という、その名ももちろんだが、水質が酸性とのことで長持ちすることも関係しているのだろう。
長野の我が実家もこの水が欲しいということで、山歩きが趣味の自分とひょんなことで条件が一致。数年置きながら最近はこの水汲み役を引き受けている。
五の池小屋から池の畔までは左回りコースで20分。
畔から見る三の池は上から見たときと同様澄み渡っている。水深13mということで底は見えないが紺碧の湖面が美しい。
ここで、2ℓのペットボトル3本、計6ℓの水を汲む。
近くには、丁寧に杓子とじょうごも備えてあるので汲むのに難儀をすることはない。
一気に6ℓ増えたザックを背負ってみる。
重い!(軽いはずがない)
実は、前回2年前にはここで4本、8ℓの水を汲んで帰った。
くたばった。
なにしろ相手は御神水。途中で減らすわけにもいかず、コースタイムを1時間オーバーして死ぬ思いで車に辿り着いた。
そんなこともあって、今回は一本減らしたわけだが、それでもやっぱり重い。
でも、2ℓの違いは大きい。今回はなんとか大丈夫だろう。
そこから50分のコースを五の池小山まで担ぎ上げた。
もちろん、ここまではまだ体力は十分残っている。
小屋のベンチで休憩の後、ここにザックをデポさせてもらって今回のもうひとつの目的地、摩利支天山に向かう。
途中、摩利支天乗越まで登ると前方が開けて、下からサイノ河原、その上に二の池小屋、そして、その上には頂上剣ケ峰が見えている。灰を被っているせいだろうか、表面がうっすらと白い。
残された犠牲者の家族のことを思うと心が痛い。
小屋から50分程で摩利支天山頂上に到着。
なんの変哲もない岩場に、ただ「摩利支天山頂上」の標識があるだけ。
これにはちょっと拍子抜け。でも、それなりの理由があって標識が立てられているんだろうから、それも無下にはできない。
五の池小屋に戻って昼食を済ませた後下山開始。
問題はこれからだ。
前回はここからの下山途中、腰痛と左足の股関節痛が始まって、後半には一歩足を前に出すのもやっとになってしまった。
そんなことが今日はありませんように。
出発、12時50分。
まずは、大きな石ころだらけの登山道を順調に下って行く。
ところが中盤に差し掛かったころ。じわじわと前回に似たような症状が現れ始めた。
いやな予感。
それでも、痛みは徐々に大きくなって足元がふらつきながらも、なんとか前回より多少は楽に登山口に辿り着くことができた。
2ℓ1本の違いが幸いした。
不思議なのは、テント泊装備のときの重さと、重さの感覚がまったく違うこと。
どう考えてもテント装備の方が重いはずなのに、どうしてこうなってしまうのか不思議でならない。
ちなみに、拙ヤマレコを書き始めたのは、2年前の前回の経験がきっかけ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-465688.html
あのときは、上にも書いたようにフラフラ状態で、下山する人にことごとく追い越された惨めさから、その思いをどこかに伝えたくて書いたのだが・・・。
おかげでボチボチながらも、今日まで続いている。
物事何がきっかけになるかわからない。
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