岩村城に続く岩村街道（大井宿→岩村城下）

2016年09月10日(土) [日帰り]

• GPS: 06:52
• 距離: 17.7km
• 登り: 435m
• 下り: 188m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:14
• 休憩: 0:38
• 合計: 6:52

10:06 スタート地点
10:20 10:25 武並神社
11:18 11:18 恵那東野郵便局
12:27 12:40 小野川三叉路手前（昼食）
13:20 13:20 外戸尻坂
14:35 14:50 橋場集落（小休止）
15:40 15:45 打杭峠
16:58 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

　
★スタート地点
JR中央本線 恵那駅徒歩5分

★ゴール地点
明知鉄道 岩村駅徒歩10分
　

コース状況／危険箇所等

　
岩村街道は中山道の大井宿から岩村城下を結ぶ道で
生活物資や生産された米や織物などを各地へ運んだ道でした。
また信州南部への道の一部として商人も多く利用されていました。

なお、岩村藩の参勤交代は通称大名街道を利用しています。
これは領内を出来るだけ多く巡ってから進む必要があったのと
大井宿が尾張藩であったことなどが関係しているようです。

難所は飯沼駅付近の外戸尻坂（がいどじりざか）と打杭峠。
外戸尻坂は鉄道敷設の影響で進入路が消滅しているので
線路を無理矢理渡るか駅側から迂回する方法しかありません。
旧道自体は藪が少なく良い状態で残っています。

打杭峠は岩村側の藪が若干酷い感じでしたが
路盤はしっかりしているのでわかりやすい道筋です。
大井側は所々で水でえぐられた箇所がありました。

★飲食など

トイレは中間地点の飯沼駅で利用可能です。
飲食店は喫茶店が何軒かありました。
自販機は全体的に多いほうだと思います。

★参考

歴史の道調査報告書
明治の旧版地図など

　　

写真

9/10 9:06

中山道大井宿。川沿いは氾濫の危険が常にあるので宿場の中心は右手の一段高い場所に設けられています。

9/10 9:59

奥の門が大井宿本陣。その斜め手前に商家であった「ひし屋」があります。

9/10 10:07

「ひし屋」の横が中山道との追分です。

9/10 10:16

しばらく整備された道筋を進みます。

9/10 10:16

川の氾濫から避けるためか高台に道筋が引かれています。

9/10 10:25

武並神社本殿は室町時代のもので国の重要文化財。この神社付近を境にして大井宿側は尾張藩、岩村側は岩村藩の領地になります。

9/10 10:32

所々で怪しい分岐がありますが教科書（歴史の道調査報告書）の通りで合っていると思います。

9/10 10:40

公文橋。教科書の記述にもある橋ですが道路拡張で新しい橋になってしまっています。

9/10 10:49

東野集落入り口の道がいくつも交わる場所。明治の地図ではこのどれもが記されています。教科書では直進になっているのですが右の道には常夜灯があるので疑問が残るところです。また右奥に池があるのですが昔はもう少し大きかった可能性があり池を巻くように進んでいたのではと思います。よって右へ。

9/10 10:53

常夜灯を左。この常夜灯は秋葉さんのもので火災予防で集落の入り口にあることが多いものです。

9/10 10:55

移設された常夜灯があると教科書に記述があるのでこの常夜灯がそれに当たるかはわかりません。

9/10 11:06

まるで水田のようですが小さな池です。水深は浅いものでした。池の先で車道に出ます。

9/10 11:09

教科書では車道を直進になっているのですが役場や学校などを完全にスルーした道筋になっているので昔は基本的には集落の中心を通過することが多いことから後年にバイパス道として整備されたものではと思います。本来の道は右と考えます。

9/10 11:11

老木と祠。

9/10 11:14

東野集落の中心部で今も公民館などがあります。

9/10 11:18

郵便局の先を左へ。

9/10 11:23

稲がたわわに実ってきています。

9/10 11:25

この先で車道と合流します。右へ。レベル自体はかなり嵩上げされているものと思います。

9/10 11:33

秋を感じるコスモス。

9/10 11:42

秋葉さんの常夜灯。浜井場と呼ばれる地域です。

9/10 12:01

ダラダラした勾配が続きます。

9/10 12:05

この付近では右に川が迫り目の前に小川が流れていることから旧道は山側に巻いていました。

9/10 12:07

車道横にスロープ状の登り口があります。

9/10 12:10

小川を渡る旧橋の橋台が残っていました。橋の先は崩れて消滅しています。

9/10 12:18

岩村街道は明知鉄道とほぼ平行しています。

9/10 12:26

のどかな田園風景。

9/10 12:45

小野川の三叉路を道なりに右へ。

9/10 12:59

最初の難所の外戸尻坂はこの辺りで左に入るのですが鉄道敷設の影響で直接入るのは困難になっています。

9/10 13:06

【迂回中】飯沼駅前を左へ。

9/10 13:18

【迂回中】外戸尻坂からの道は左手から出てきます。

9/10 13:20

その外戸尻坂ですが草道になっています。歩きやすい道です。

9/10 13:22

石積みも残っています。

9/10 13:24

ここで旧道が消滅しています。

9/10 13:27

振り返るとこんな感じです。旧明知線は昭和に入ってからの路線で比較的新しいものです。

9/10 13:35

戻ります。

9/10 13:36

右へ。

9/10 13:38

飯沼神明神社の横を進みます。立派な杉の幹周は670cmもあります。

9/10 13:54

この時間が一番キツイ。

9/10 13:58

大きな道に出ます。左へ。

9/10 14:14

車道は改良されていて旧道の痕跡が所々に残っています。

9/10 14:25

ここも旧道の痕跡です。

9/10 14:26

この左側も旧道の痕跡。

9/10 14:27

右に曲がって橋場集落へ。

9/10 14:38

秋葉坂（そんで坂）を下って右に曲がります。直進は阿木川に架かる新橋。

9/10 14:39

ここを左へ。右手にスーパーがあります。

9/10 14:40

阿木橋。昭和13年の古い橋ですが現在の川幅に対して短くなっています。これは昭和36年の豪雨で対岸がごっそり削られた影響で削られた部分には人道橋が継ぎ足されています。

9/10 14:40

親柱が残っているのがわかります。

9/10 14:40

穏やかな阿木川。恵那方面を望む。

9/10 14:43

阿木橋を別角度から。

9/10 14:53

羽根坂を登ります。

9/10 14:54

左へ。

9/10 15:02

国道と合流する辺りは平らになっていて「羽根平」と言われています。直進。

9/10 15:04

左へ。すぐに右に曲がります。

9/10 15:04

旧道です。この先で国道に合流しますが一部消滅しているのでよじ登ります。

9/10 15:08

振り返るとこんな感じ。

9/10 15:10

右へ。国道に平行して旧道が残ります。

9/10 15:12

右へ。

9/10 15:26

左（直進）へ。打杭峠の入り口です。

9/10 15:31

勾配が続きます。

9/10 15:32

国道と交差した先の旧道入り口。国道は大きく弧を描いて登っていきますが旧道は直登です。

9/10 15:33

ここから草道。

9/10 15:38

歩きづらいですが路盤はしっかりしています。

9/10 15:40

峠のピーク付近。峠には石仏があります。

9/10 15:42

岩村側に下山します。ここが旧道入り口。

9/10 15:51

特に問題がない道筋です。教科書では消滅しているとあったんで意外でした。

9/10 15:54

背丈がある藪もありましたが季節的なものでしょう。

9/10 15:56

国道に合流します。本来の旧道は少し手前で左に折れて国道にある阿弥陀堂あたりで合流していたようですが痕跡はないように思いました。

9/10 16:26

国道横に残る旧道。一説では300m左の神社あたりを旧道が通っていたというのもあるのですが定かではありません。

9/10 16:34

旧道上に置かれた廃バス。

9/10 16:36

ここを左に曲がってすぐに右に折れます。そして再び国道に合流。

9/10 16:41

左へ。

9/10 16:45

この付近に小松屋があったので小松屋の坂と言われていたそうです。

9/10 16:49

右へ。左へ直接岩村城に向かう道です。ちょうどこの手前の広くなった場所には小さな枡形があった記述があり城下の入り口にあたる木戸もその場所にあったと思われます。

9/10 16:56

家々が立ち並んできました。

9/10 16:57

川を境に侍町、町人町と分かれていました。

9/10 16:58

ここが岩村街道のゴール。目の前の道は大名街道です。左は岩村城。右は岩村駅、名古屋方面です。

9/10 16:58

重伝建の岩村の町並み。

9/11 8:46

翌日は岩村城に登城しました。石垣が見事です。

装備

個人装備

ザック(1) 手ぬぐい(3) 日焼け止め(1) 帽子(1) サングラス(1) 行動食(2) ペットボトル（500ml）(1) カメラ(1) iPhone（充電器含む）(1) 折り畳み傘(1) ザックカバー(1)

感想

yaonyaosuke2

　
街道シンポジウムの一環で歩いてきました。
資料では岩村側は廃道になってるとあったので
重装備で挑んだのですがそんなに荒れてなく助かりました。

中山道歩き以来の久しぶりの東濃歩きでしたが
のんびりした光景がいっぱいで良いですね。
中山道で見かけたような景色もあったりして
懐かしい気分にも浸れました。

なお、
今回の街道歩きの記録は
以下のブログでもまとめてみました。
http://borabora.seesaa.net/article/441947149.html