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Yamareco

記録ID: 960035
全員に公開
講習/トレーニング
近畿

高野龍神スカイラインウルトラマラソン

2016年09月11日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
09:49
距離
101km
登り
3,744m
下り
3,737m
歩くペース
とても速い
0.30.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:45
休憩
0:02
合計
9:47
5:32
3
5:35
5:36
577
15:13
15:14
3
15:17
15:17
2
15:19
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
高野山中学校 専用臨時駐車場停車
コース状況/
危険箇所等
標高差812mの一気下り、一気登りアリ
パスタを茹でられるくらい塩ができた。
2016年09月11日 15:58撮影 by  SC-02H, samsung
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9/11 15:58
パスタを茹でられるくらい塩ができた。
samayoiです。
2016年09月11日 16:32撮影 by  SC-02H, samsung
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9/11 16:32
samayoiです。
世界遺産 金剛峯寺
2016年09月11日 16:39撮影 by  SC-02H, samsung
9/11 16:39
世界遺産 金剛峯寺
汗、スポーツドリンク、コーラ等でドロドロです。
2016年09月11日 17:06撮影 by  SC-02H, samsung
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9/11 17:06
汗、スポーツドリンク、コーラ等でドロドロです。
今回もまた、爪は死ぬだろう。
2016年09月11日 17:09撮影 by  SC-02H, samsung
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9/11 17:09
今回もまた、爪は死ぬだろう。
秋の夕暮れ。
2016年09月11日 18:02撮影 by  SC-02H, samsung
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9/11 18:02
秋の夕暮れ。
このコースでサブ10できて良かった。
飛騨高山からは現状維持って感じかな。
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このコースでサブ10できて良かった。
飛騨高山からは現状維持って感じかな。

感想

【トレーニング編】

8月前半は、あまりトレーニングせぬままあっという間に過ぎ去っていった。
これではマズイと思い一念発起してトレーニングに取り組もうとした矢先だった。

月が綺麗な夜、ダム湖沿いの林道で、僕はヘッドライトを消して走っていた。
5kmくらい走ったところで少し調子が出てきてスピードを上げた。
右足が何かに乗っかったと思った瞬間、グリグリグリっという感覚と共に右足首をぐねってしまった。
しばらくアヘアヘ状態で、ヘッドライトを灯してみると、握りこぶしくらいの石ころが地面にころがっていた。

「神様っ!!」
「やっとやる気が出てきたというのに、いきなり捻挫はあんまりじゃないか!!」

次の日もかなり腫れていた。
そこから走るのは2日休んだ。

この捻挫、左右への負荷は痛むが、前後の負荷は大丈夫そうだということで、走ることにした。

こんなテイタラクではダメだと思って、帰宅ランを始めた。
帰宅ランを始めると距離を稼げるようになり一週間で82km走って2467m登った。
その翌週は101km走って3135m登ることができた。
僕の中ではけっこう頑張った方だ。
101km走った週の後は、ジッとしていても息切れするくらいに疲れていた。

そこから6日間完全休養して、この大会に参加した。

結果としては、6月の飛騨高山から現状維持といったところだろうか・・・
8月後半のトレーニングは8月前半のツケを返したに過ぎない。
でも、後退してなくてよかった。




【レースの展開編】


このコースはザックリ言うと50kmの往復コース。
標高約800mからアップダウンを繰り返して1300mへ、そこから一気に500mまで降りて折り返すといった感じ。


30km手前で既にあちこちに痛みが出てきた。
「おいっ!ここでこの調子・・・大丈夫か?」
「この先に800mの落差があるんだぞ」


55kmあたりから、腕と顔が痺れだしてきた。
「また、きた!!」
脱水なのか、ハンガーノックなのか原因不明なのだが、僕は時折この症状がでる。
僕はこれが出てくると著しく走れなくなる。

「ここは距離としてはほぼ中間かもしれないが、工程の中間地点ではないんだぞッ」

「ここからが本日の核心部なんだ、大丈夫なのかッ!?オレッ!!」

やむを得ず、あと5km先で飲もうとしていたジェルを飲み、エイドでミネラルタブレットや水分等、考えられるものを全て摂取した。

その後、しばらくゆっくり走っていると痺れはマシになったが、頑張ろうとするとまた痺れがやってきた。
ずっと、これの繰り返しだった。
痺れが来るとどうにもならないので、頑張り過ぎず頑張るよりなかった。
特に812mの一気登りは、気持ち以上に身体がついてこなかった。




痺れ、痛みと共にノラリクラリと走っていた。

「こんな調子じゃダメだ・・・」

サブ10はもう無理だと諦めた。



あれは88km地点のエイドステーションだっただろうか。
レッドブルが置いてあった。
僕はためらうことなく飲み干した。

その瞬間・・・

【僕は翼を授けられた!!】
【僕は翼を授けられた!!】
【僕は翼を授けられた!!】


覚醒した!!



・・・と思い込んだ。

いや、実際に覚醒した。

そこからが下り勾配であったことも相まって、僕は最後まで振り絞った。

腕は痺れている。
でも、顔面は大丈夫。
足は痛い。
でも、故障はしないと思う。
右肩とハムがつるかもしれない。
腹筋にもハリが・・・
でも、大丈夫。
とにかく大丈夫。
モーマンタイ!!

「あと、2km」
「いや違う、2kmだと思うんじゃない!!」
「俺はあと10km走るんだ!!そう思えッ!! いや、違う、もう一回100kmだッ!!」


スタート地点に帰ってきた。
街の人たちの応援が気持ちよかった。
普段の生活で、人から大声出して「頑張れ」なんて言って貰えるだろうか?
なかなか、あるもんじゃない。
ありがとう。


ゴール!!

ゴール直後、開放感はあったけど、いつもよりしばらく気が張っていたような気がする。


完走証を貰ったあと、ゴールした実感がじわじわと湧いてきた。
そのまま地面に転がり至福のsamayoiゴロネタイムを満喫した。

距離101.17km 累積標高2466m suunto ambit2計測

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コメント

さまよいさん、お疲れさまでした^^
👏👏👏・・・
思わす永遠と👏せずにはいられない
2016/9/13 8:06
Re: さまよいさん、お疲れさまでした^^
_dejavuさん、ありがとうございます、嬉しいです
感想長々と書いちゃいましたけど、結局トレーニングでも本番でもメンタルが大事だと思いました。できるだけ、サボらず、諦めず、やっていきたいと思います
2016/9/13 23:14
合わせて、出し切る
samayoiさん

レース中の葛藤を乗り越えて、持てる力を出し切っての結果、さすがですね。また、レースにぴったりとコンディショニングを合わせることも。

「合わせて、出し切る」って、いいですね。

自分の山行でもそのときの身体や天候の状況に応じて力の限り。レコ、ありがとうございました。
2016/9/19 9:59
Re: 合わせて、出し切る
時間て貴重ですね、ボーッとしてたら一瞬で過ぎていってしまいます。
後悔ないように、時間を有効に使っていけたらと思っています。
コメントありがとうございました。
2016/9/20 17:05
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