唐沢山・諏訪岳から桜峠を越えて旧大平町〜田沼駅から大平下駅

2016年09月17日(土) [日帰り]

• GPS: 07:43
• 距離: 21.8km
• 登り: 871m
• 下り: 881m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:33
• 休憩: 1:07
• 合計: 7:40

8:15 田沼駅
9:20 9:25 唐沢山神社
10:29 10:29 京路戸峠
10:45 10:57 諏訪岳
11:29 11:33 村檜神社
13:07 13:21 桜峠
13:40 13:42 清水寺
13:50 14:15 内海ぶどう園
14:53 14:58 大中寺
15:55 大平下駅

○コース参考
関東ふれあいの道／栃木県
・9.松風のみち
・10.かかしの里・ぶどうのみち
山と渓谷社　新・分県登山ガイド[改訂版]8　栃木県の山
・41　唐沢山・諏訪岳

天候

アクセス

利用交通機関：

電車

町田→代々木上原→北千住→館林→田沼　小田急・東京メトロ千代田線・東武東上線・東武佐野線　1,544


起点：田沼駅
終点：大平下駅

大平下→小山　JR両毛線　324

思川温泉　（小山駅近くから無料送迎バスあり）

小山→新宿　JR湘南新宿ライン　1,317
新宿→町田　小田急　370　特急ホームウェイ　410

コース状況／危険箇所等

関東ふれあいの道（栃木県）を2つ続けて歩いたので、それぞれについて書いておく。
○松風のみち（田沼駅→村檜神社）
・感覚的には舗装路は1/3くらい。
・唐沢山城趾は意外に広く、道がいくつもある。関東ふれあいのみちに囚われずにいろいろ歩き回りたいところ。
・唐沢山城趾から諏訪岳分岐までは、歩きやすい道だけど分岐・枝道が多い。道標はちゃんとあるので確認しながら進もう。
・関東ふれあいのみちには含まれていないけど、諏訪岳は道は細めながらも明瞭。分岐から標高差100m足らずを急登する。
・諏訪岳への分岐から村檜神社までの道が、ここまでの道に比べれば難儀だった。
　少し草深いところがあったり、地面の土がとても滑りやすく、足元を注意していると頭に蜘蛛の巣、というのが何度もあった。
○カカシの里・ブドウのみち（村檜神社→大平下駅）
・こちらは感覚的には7〜8割程くらいが舗装路。
・村檜神社から桜峠までがとても長い。
・桜峠の直下はときおり道が見えなくなりそうなほどに草深い。対して清水寺方向は、明瞭でとても歩きやすい。
・ブドウのみち、というタイトルが付いていながらコース通りに行くとブドウが食べられそうな農園はない。
　清水寺からコースを外れて坂道を下っていくと、ぶどう団地と呼ばれる農園がたくさんある場所に出る。コースに戻るための登り返しがキツくなるけど、季節には是非おいしいぶどうを味わっておきたいところ。
・大平下駅近くの踏切が工事中で通行止めになっている。（2017/03/29までらしい）
　隣の踏切まで迂回しないといけないが、けっこう遠い。コースタイム的には+15分は見ておくべき。

その他周辺情報

○温泉　思川温泉　900

写真

9/17 8:10

今回は東武佐野線で...

9/17 8:10

田沼駅。
向こうにこれから歩く山並みが見えている。

9/17 8:14

簡素な田沼駅。

9/17 8:15

これから歩くのは、栃木県の関東ふれあいのみち「松風のみち」。
案内版がすっかり色褪せている...

9/17 8:17

駅近くの踏切に、唐沢山神社道の碑。
意外と古く、明治時代のもの。

9/17 8:32

たくさんのキバナコスモスと、唐沢山。

9/17 8:34

秋山川に架かる唐沢橋から、唐沢山。

9/17 8:36

道脇に彼岸花。

9/17 8:40

この鳥居からでも行けるらしいが、関東ふれあいのみちはこのまま車道を行く。

9/17 8:42

最初のヘアピンカーブの脇で、車道を離れて山道へ。

9/17 8:43

セミの抜け殻。
地面からここまで登ってきたのね...

9/17 8:48

キバナアキギリ。

9/17 8:51

まだギボウシが咲いていた。

9/17 8:56

しばらく登ると、駐車場の下に出る。

9/17 9:00

松茸おいしそうだな〜
でもまだ営業時間前...

9/17 9:00

さて、唐沢山城跡へ。

9/17 9:01

大きなキノコ。
小しだけかじられている。

9/17 9:02

まずは天狗岩。
ここが一番の展望ポイント。

9/17 9:02

かなり霞んでいるけど...
谷戸の景色がいい感じ。

9/17 9:05

佐野市街の眺めもいい。
遠くの山が雲に隠れて見えないのが惜しい。

9/17 9:07

なんだかネコが多い。

9/17 9:08

唐沢山城跡はとてもきれいに整備されている。

9/17 9:10

大炊の井。
今まで枯れたことがないらしい。

9/17 9:11

しっぽの先端を折り畳んで、お行儀良いですね...

9/17 9:11

黒ねこさん。

9/17 9:12

堀端の猫。

9/17 9:19

三の丸から二の丸に上がって、本丸へ。

9/17 9:20

本丸跡に、唐沢山神社。

9/17 9:22

もっと紅葉が進めばいい絵になりそう。

9/17 9:22

トチノキ。
栃の実が付いている。

9/17 9:24

気の早いやつ。

9/17 9:24

真っ白ずんぐりな狛犬。

9/17 9:25

唐沢山神社。

9/17 9:27

さて、社務所脇から京路戸峠へ。

9/17 9:34

ヤマジノホトトギス。

9/17 9:35

しばらく歩きやすい道が続く。

9/17 9:38

ホタルガ。
白い帯に赤い頭に青い角。

9/17 9:39

ときどき砂利の林道と合流する。

9/17 9:46

ミズヒキ。

9/17 9:48

カラスノゴマ。
葉っぱの庇が付いた、下向きに咲く黄色い花。

9/17 9:52

砂利の林道を離れて見晴休息所へ。

9/17 9:53

いがいがまっ白なキノコ。

9/17 9:53

なんだか大きめのキノコが多い。

9/17 9:55

見晴休息所でひと休み。
でも見晴しがない...

9/17 9:59

見晴休息所には遠くからでも目立つ鉄塔がある。

9/17 10:02

ヤマジノホトトギス。

9/17 10:03

こういう分岐がいくつもある。

9/17 10:04

道端にじゃがいも...のようなキノコ。

9/17 10:05

ゆでタマゴみたいなキノコ。

9/17 10:06

ゆでタマゴの殻がうまく剥けなかったみたいなキノコ。

9/17 10:20

咲き始めの萩。

9/17 10:24

あ、リス。
でもあっという間に逃げ去って行った...

9/17 10:29

京路戸（きょうろど）峠。
由来が気になる変わった名前。

9/17 10:35

関東ふれあいのみちは直進だけど、諏訪岳に寄っていく。

9/17 10:39

5分ほどの急登で、見晴しのいい場所がある。

9/17 10:45

さらに5分ほどの急登で、諏訪岳の山頂。

9/17 10:57

山頂からは、少しだけ展望がある。

9/17 11:05

ゴマナ。

9/17 11:08

分岐に戻って村檜神社の方に進むと、草深くなる。

9/17 11:11

ここは歩く人が少ないようだ...

9/17 11:12

伐採されているようで、見晴しはいい。

9/17 11:12

みかも山が見えた。

9/17 11:13

歩いてきた稜線。

9/17 11:25

クマいるんだ...
この辺りの道は歩きにくい。
足元は滑りやすく、頭上には蜘蛛の巣...

9/17 11:29

村檜神社の境内にある西宮神社の脇に出てくる。

9/17 11:31

村檜（むらひ）神社。
関東一といわれる大檜があったらしいが、大正の頃に枯れてしまったらしい。

9/17 11:33

参道もきれいに掃除されていて、なかなか趣のある神社。

9/17 11:35

変わった狛犬、小さな石橋、木の鳥居。

9/17 11:36

すぐ隣にある大慈寺。

9/17 11:37

大慈寺の地蔵たち。

9/17 11:38

大慈寺はお堂がいくつもある。

9/17 11:40

さて、ここで「松風のみち」は終了。
続いて「かかしの里・ぶどうのみち」になる。

9/17 11:44

間違えやすそうな道標。
向こうのトンネルを潜る道が正解。
指している方向は合っているけど、広い道を行ってしまいそう。
道路の向こう側に置いた方が分かりやすいと思う。

9/17 11:48

トンネルを潜ると、金色の田んぼ。

9/17 11:51

稲穂に彼岸花。

9/17 11:52

彼岸花はあぜ道にこそ。

9/17 11:53

尖端好きの面々。
みんな同じ方向を向いている...

9/17 11:54

金色の稲田に、諏訪岳。

9/17 11:56

稲刈り中のところもある。

9/17 11:57

どこまでも続く道。

9/17 11:57

もう稲刈りが終っているところもある。

9/17 12:00

赤とんぼ。

9/17 12:00

背景に稲田と諏訪岳。

9/17 12:00

低山を歩くにはまだ早過ぎる時期だけど、こういう景色はこの時期でないと見られない。

9/17 12:13

しばらく舗装路歩き。
歩道を行くと少し近道なのだが...完全に藪なので、遠回りでも車道を行く。

9/17 12:27

延々と山間の道を行く。
奥に見える晃石山の右手が、目指す桜峠。
まだ遥か彼方...

9/17 12:29

稲田に晃石山。

9/17 12:29

美しい姿勢で飛ぶ白鷺。

9/17 12:30

白いごはんが食べたくなる。

9/17 12:44

ここでようやく舗装路が終わる。

9/17 12:45

ツリフネソウ。

9/17 12:58

しばらく砂利道を緩く登っていくと、伐採地に出る。

9/17 12:59

この辺りは草深くて道が見えにくくなっている。

9/17 13:03

振り返ると、諏訪岳が目立つ。

9/17 13:07

ようやく桜峠。
疲れた〜
四阿でひと休み。

9/17 13:20

桜峠のヤマザクラ。
ここは大平山から馬不入山の稜線と交差していて、関東ふれあいのみちが交差しているところ。

9/17 13:22

寄り添うキノコ。

9/17 13:29

撮るのが難しいミズヒキ。

9/17 13:34

桜峠から大平側は一転してとても歩きやすい道だった。

9/17 13:38

田園風景百選の標柱がある場所からの眺め。
田園地帯の手前にふどう団地が見える。

9/17 13:41

そして、清水（せいすい）寺。
裏手に広い遊歩道があるようだけど...歩き回る気力がもうない。

9/17 13:42

清水寺の前で関東ふれあいのみちから逸れ、坂道を下ってぶどう団地へ。

9/17 13:49

最初に見つけたぶどう園に入って...

9/17 13:54

景色を眺めつつ、おいしいぶどう。
2房食べて500円！
もうブドウは終盤だし、けっこう安くしてくれた。

9/17 14:15

ぶどう畑と彼岸花。

9/17 14:16

内海ぶどう園。
ちょっと高台にあって、眺めのいい農園。
ごちそうさまでした。

9/17 14:33

さて、関東ふれあいのみちに戻る。
杉と竹林。

9/17 14:44

そして民家の垣根の間のような道...

9/17 14:47

大中寺に到着。

9/17 14:49

大中寺の参道。
両脇はアジサイ。
階段がキツい...

9/17 14:51

山門に着くと、また階段...

9/17 14:52

最後の階段は通行禁止。
本堂から油を盗んで逃げようとして、階段を転げ落ちて亡くなるということがあり、それ以来この階段を登り降りすると禍にあう、という伝説。

9/17 14:53

右から回り込んで本堂へ。

9/17 14:55

大平山への登山口近くに、杉の巨木。

9/17 14:58

不開の雪隠。
ここに逃げ込んだ人が自害して以降、だれも開けていない、という伝説。
古くなった建物の隙間から中が見えそうだけど...やめておく。

9/17 14:59

すっかり融けた狛犬。
いったいどれだけの間ここにいるのだろう。

9/17 15:02

今日の見どころはこれで終わり。
あとは駅に戻るだけ。
疲れた〜

9/17 15:16

少し舗装路の後、平坦な山裾の巻き道。

9/17 15:25

ボケに似てるけど季節が違うし...何だろう。

9/17 15:28

大平側の田んぼはまだ青い。

9/17 15:35

大平下駅近くの踏み切りは、工事中で通行止め。

9/17 15:36

隣の踏切まで迂回しないといけないが、けっこう遠い...

9/17 15:37

すぐ近くを両毛線の列車が通る。

9/17 15:38

黄色い田んぼに、大平山から晃石山の稜線。

9/17 15:42

ここが迂回先の踏切。

9/17 15:50

15分くらいかかって、反対側に迂回してきた。

9/17 15:55

そして、大平下駅。
田沼駅から歩き始めて7時間半くらい。
疲れた〜

9/17 15:56

幸い電車待ちは5分ほどで済んだ。

9/17 16:53

小山駅で降り、無料送迎バスで思川温泉へ。

9/17 17:42

温泉後の食事は...
寄せ豆腐。

9/17 17:48

そして、うな重。
キャンペーン中で850円！

9/17 18:34

小山駅。
すっかり暗くなってしまった...

撮影機器：

PENTAX K-3 ペンタックス

感想

WashiTabi

せっかくの連休なのに、冴えない天気。
晴れていれば1泊で尾瀬を歩くつもりだったけど、やめにした。
代わりに、曇り空の低山ハイク。

9月とはいえまだ暑く、紅葉もまだまだ先だし、低山歩きには早過ぎる時期。
ではなぜこの時期かと言うと...目当ては、ぶどう。
栃木市旧大平町は、ぶどうの町。
2年半前の冬に大平山を歩いたときに、ぶどう畑がたくさんあることを知り、ぶどうの季節に訪れてみたいと思っていた。
というわけで、ここを通るコースから、栃木県の関東ふれあいのみち2つを繋いで歩いた。
田沼駅から、関東七名城の唐沢山城跡を経て京路戸峠から村檜神社に下る「松風のみち」
村檜神社から桜峠を越えて清水寺・大中寺をめぐり大平下駅に至る「かかしの里・ブドウのみち」

曇り空で日差しが少なめだったのは救いだったが、やっぱりまだまだ暑く、
部分的に草深いところもあり、蜘蛛の巣もあり、やっぱり歩くなら紅葉の頃の方が快適そうだが・・・
その代わりに、この時期特有の景色にもありつけた。
山間に広がる稲刈り直前の金色の田園。
あぜ道の彼岸花に飛び交うトンボ。
こういう景色の中を歩けるのは低山歩きならでは。

そして、そろそろぶどうは終盤なので残っているか心配していたけど、おいしいぶどうにもありつけた。
最初に見つけた農園に「1房だけここで食べてることはできますか？」
と、飛び込んでみたのだが...
300円でいいですよ、と。
予想以上に安かったのでもうひと房追加して、なんと500円。これで2房も食べられた。
もともと食事ができる農園ではないのだけれど、椅子まで出してもらって、
さらにはペットボトルのお茶まで出してくれた。
とても親切にして頂いて、いい景色を眺めつつぶどうが食べられて大満足。
なんだか申し訳ない気さえするので、1箱買って実家に送った。

結果的には田沼駅から大平下駅まで休憩込みで7時間半。
城跡に稲田、そしてぶどう。
なかなか満足できたけど、けっこう疲れた〜

○関連
・2015年　勝沼ぶどう郷
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-703882.html
・2014年　大平山から岩舟山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-406233.html

○すべての写真（Googleフォト）
https://goo.gl/photos/uST8DKt3uuXP5MraA