利尻山弾丸ツアーと初雪
- GPS
- 10:53
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,767m
- 下り
- 1,562m
コースタイム
- 山行
- 10:18
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 10:52
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間 11時間 標高範囲 0m〜1700m 合計登行 1700m 気温 10度以下 登山中氷点下 山で会った人 50人 晴れると大人気 森林限界 1200m 案外高高度 800m くらいで疎林 登山道の様子 整備OK ダケカンバがおでこに当たる 日帰り温泉 利尻岳温泉 露天 浅くのんびり コンビニ 期待できず 観光 宗谷バスの島一周 3300円 |
写真
感想
グレートサミッツ国内編 NO180
利尻山弾丸ツアーと初雪
晴れそうだからといくことになって、9月中はANAの羽田〜千歳〜利尻が1フライト分と割引になっていた(欧米では当たり前だが)。
前日土曜は雨。でも登る人がいる。8月に台風利尻で、この島陥没するのかと、50年ぶりの豪雨と東京の天気予報が大騒ぎしたが、今ではなんもない。当時道が数日不通だっただけ。最近の詐欺的悪夢の天気予報の馬鹿騒ぎには呆れる。その正体はこの程度。
帰京の日曜が晴れたから、夜中1時スタートで頑張る。旅館の送迎(徒歩1時間分)は5時だからと「遅い」と歩く人もたまにいて、それに従う。標高0メートルからのスタート。2時に北麓野営場という登山口。
実は昨日はここで、雨ぽつぽつ、しんみり、暗い雰囲気で同じような人と、朝5時から2時間会話。「ついてないよなあ」とか、「天気待ちが嫌なんだ」とか。彼はその日帰京につき無理して上がったが。彼のように徒歩入山とか、夜中でもクマがいないとか、すべて学んで今日にいたる。ちなみに無法兄ちゃんの田中某も2年前の朝7時にトラバース登頂したとかで、記念碑まであるというバカ騒ぎ島ではしていたが。あんなものにも、あやかりたいか。
往復8時間から10時間なら、昼には下山して、2時半の羽田行きに間に合うという計算で出発。
満天のオリオンとか見える星空で、昨日の死んだような登山口が、月明り(そういえば十五夜がまだ残る)に照らされて、積雪の夜のようにオシャレなのは、晴れているだけでそんな気分になる。ちょっと風が強いのだが。
樹林の中を延々と行くが、途中でだましの合目表示があって気がまぎれる。しかもこれ、登山口から1時間登って4合目とはウソもはなはだしくて、後半に付けが出る。
日の出は3時間後で、稜線出て見晴らし台の下辺りで、いよいよ日の出、朝焼けオレンジだが、高曇りに条件少し悪化。でも礼文がそこで北海道も見えるし、ロシアや北朝鮮や中国は見えないよ(当たり前)。真っ平らで丸っこい島の真ん中だけつまみ上げてへそ(利尻山)を作ったような島なのだ(俯瞰すると)。飛行場も見えてきて、隣の沓形集落とかも、船の汽笛とか、いつもと違う海の山だ。
この山妙で、ハイマツが1000mにあるのはいいが、その上まで1200mくらいに、低木ダケカンバが鬱蒼と原生で生えていて、どうしてか。森林限界も相当高い。そのダケカンバトンネルの枝に頭よくぶつけるよ。もっと高く切りそろえて欲しいが、その20センチを自然保護とケチっている様子が毎度よく分かる。多分冬でも気温が高い。周り海水温は氷点下にならなくて、気温もマイナス10度程度だからと、陸別帯広のマイナス30度よりもずっと暖かくて、だからダケカンバが高高度でも生き延びる。ハイマツよりも元気に進化したか。風は強くても、冬も暖かい利尻と思うが。
長官山に登るとようやく頂上が見えてきた。ここでおよそ半分くらいだろうなあ。その先の避難小屋に泊まったという人も降りてきたし、後続に抜かれたし、今日は登山者が多そうで、下山までに50人くらいにあったぞ。
夕方のフェリーで渡ってきて、泊まって登って、また夕方のフェリーで戻るのが最短らしい。
頂上見えて標高差500mだが、まあ最低2時間くらいの様相で、ゆっくりいくしかないわけで、でも時間は計算通りで安心している。旅館の握り飯食ったりして。
ところがこの辺りで雪というか、あられ。雨が凍ったのがあられだが、30分くらいパラパラきたね。確かに気温マイナスで、つららとかあって、凍っているよ。もう冬も近いのだ。ナナカマドが真っ赤だけど。初雪だ。
ところがその後に晴れて、べたなぎというやつで、快晴無風に変わった。最高の条件になって頂上へ向かう。沓形からの道を合流していよいよ頂上。二人いたね。向こうの双耳峰南峰は禁止で低いがこちらが頂上。ローソク岩というのが、目の前奇妙に起立して、しかし低くて小槍そのもの。東側雲だが、他は全部見えるし、南岸の仙法志の辺りまで見えるってことは、全部丸見え。さあねえ、少し下からは何かに似ていると思っていたが、ニペソツであり、塩見岳であり、尖がり三角だったからねえ。そういえば地元じゃ「日本百名山の一番目がここですから」と、案外観光誘致に力入れていたし、ウンコは下山までお持ち帰りで、下にウンコゴミ箱が丁寧に設置してあったが、ウンコでなかった。登山口の北麓野営場も整備してあって、力入れているねえ。ところで利尻とは、明治大正はニシン漁の好景気時代があって、発電所稼働が大正8年と、首都圏の次くらいに古いのは、豊かな島だったかららしいねえ。当時の人口3万人で、いま5千人。ああ利尻登頂で、私の100リストの大半(四国紀伊残しで、天城峠や筑波山や東北道路貫通山など放棄)は達成されたね。
17日早朝、キャンプ場で雨宿りがてらお話させていただいた者です。
天気に恵まれてよかったですね。
17日は丘珠行飛行機に間に合わせるため、8合目で折り返しました。
その日は6人と会い、うち1人は第2見晴らし台で引き返していました。
風はそれほどでもなかったですが、6号目から7号目までの登山道が滝のような雨水で、特に下りでは足場にずいぶん気を使いましたが、なんとか無事下山でき、雨で冷え切った体を利尻温泉で温めて帰阪しました。
来年は登頂後に温泉浸かりたいと思っています(笑)
近刊のご著書、楽しみにしております。
雨中8合は長官山。そこから頂上よく見えたんですが、残念。旅館などあてにしないことで、自力徒歩やってよかったです。私予備日があってよかったです。雨の日は酒飲んで寝ていろとは、他人には言いますが、身に迫ると困ります。次回はどうか晴れ祈ってます。この記録で、登ったことにしてしまうとか……、無理か。
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