長野県・富山県 折立から薬師岳山荘へのピストン、荒天で薬師岳・雲ノ平は断念・残念・無念
- GPS
- 12:25
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,508m
- 下り
- 1,512m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:00
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:25
天候 | 1日目 晴時々曇のち風雨 2日目 雨時々暴風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中野市内 03:30 == 03:45 信州中野IC == 04:00 上越JC == 04:50 有磯海SA 05:20 == 05:40 立山IC == 06:00 有峰林道料金所 06:10 ==07:00 折立 〔復路〕 10:45 折立 == 11:30 料金所・亀谷温泉 12:30 == 12:50 立山IC == 13:15 有磯海SA 14:00 == 15:30 妙高PA 15:45 == 16:30 中野市内 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1)有峰林道は通行規制が有り、料金所は6時開門など、以下HPを参照ください。 アクセス http://www.arimine.net/access.html 利用案内 http://www.arimine.net/toll_road2.html 現状の通行状況 http://www.arimine.net/toll_road.html ※気象条件等により予告なく通行止になる場合が有ります。 もし心配する状況なら太郎小屋にて確認をして下さい。 道路維持工事の為に数か所で信号機の夜片側交互通行になっていますので、通常のアクセス時間より10分程度掛かります。 途中売店は有りませんが、有峰ダム周辺にはビジターセンターなどが有ります。 2)駐車場 登山口に近いメインの駐車場は意外に混んでいますので、ゲート開門前に並ぶのが無難です。(保証の限りでは有りません) トイレ・水・自動販売機が有りますが、売店は有りません。 3)登山道 登山ポストは登山口になく無く、登山届は太郎小屋で提出をします。 三角点ベンチまでは急登箇所も有る森林の登山道です。雨水による浸食が進みギャップの大きい所や道幅が狭まっている所が有り、植生を傷めずにステップの場所を選ぶのに苦労します。 概ね道ばばも広く整備はされていますが、痛みがひどく散策路とは言えない状況で登山道なのでしっかりとした登山靴の方が良いです。 1900mを過ぎた辺りから草原に出ます。間もなく積雪を計るポールが見えると雄大な有峰湖の景色が眺められ心も気分も軽やかになります。 さぁ、ここから太郎兵衛平までの壮大な草原地帯のなか、好日なら目の前に薬師岳を初め剱岳・立山・北ノ俣岳を見ながら歩きます。 登山道は大変整備された道ですが、石を敷き詰めた歩道は一部が雨で流出 や踏み有れたりして、かなり痛みがひどくなっています。 浮石や不意のつまずきによる転倒に注意が必要です。 木道は一部痛みが見えますが傾きや破損はなく安心して歩けますが、濡れていると滑りやすいのとスリップ防止で溝が有るので、不意のつまずきによる転落に注意です。 薬師岳の中腹には薬師岳山荘、登山道を目で追っていく先には小さく太郎小屋見えます。広大な草原と相まって見える山々の眺望は、3時間近く歩いている事を忘れてしまいます。 太郎小屋は飲み物や食事の提供も有りますので大休止には好都合の場所でした。小屋前には多くのテーブルが有り、屋根があるテーブルも有るので荒天時には助かります。 沢から引いて来た水も募金式で頂いたり、トイレも小屋裏にある綺麗な建物で洋式便座で安心して使用する事が出来ます。 何より裏銀座・西銀座の眺めが、頂く食事を一層美味しく感じさせてくれます。 薬師岳・山荘へは薬師峠・キャンプ場を通り沢筋を急登を歩きます。 登りが終わると緩やか明るい沢を登り間もなくケルン・薬師平に出ます。 登山道は有る程度整備されていますが、沢筋の登りは登山道、スリップやバランスを崩しての転落や滑落に注意が必要です。 薬師平は木道を歩きますが、ハイ松と湿地帯のミックスで独特の風景が楽しめます。 薬師岳への尾根東面に出ると少しきつめの登りが始まり、1時間程度で山荘に到着します。 ハイ松が終わると少し広い場所が現れ道標が見えると薬師岳山荘までは10分で到着します。手前には目印のケルンが有るので目役にします。 過去の山行記録によると山荘が徐々に傾き、傾斜計が備えられて赤線まで傾くと使用不可になるとか。(>_<) しかし2010年に新築され綺麗にりその様な心配はなくなり何よりです。 とある山行記録ではここで結婚式を挙げる方もいて、非常に楽しみな魅力的な山荘です。 初め一見すると小さな小屋と感じますが、中に入ると意外と広く乾燥室・談話室・食堂・売店・トイレと一通りの設備がコンパクトにまとまっています。 雨水が頼りなので水が貴重になりますので有料になります。 宿泊でない場合はトイレの利用が出来ないのと500mlの飲料水が500円になります。 トレイは男女兼用で洋式便座が有り、手洗いはバケツに汲んだ水を柄杓ですくいます。 乾燥室は宿泊人数の割には狭く乾燥したらすぐに取込んで次の日とのスペースを空ける配慮が必要です。 ハンガーやフックは不足してい吊り下げ様に天井に網が一面貼って有りますが、濡れたモノを良く絞ってから乗せないと、下に干して乾いたモノを濡らす事になります。(゜o゜) 乾燥機は少し大き目の対流型灯油ストーブと扇風機になりますので、ストーブの上に濡れモノを下げて落ちると火事になります。 上記の点を配慮しての利用が望ましいです。 夕食は16:30より何回に分けて行われますが、余りの美味しさに食べ過ぎに注意が必要です。 好日にはカウンター席に座れればラッキー、薬師岳の山容を見ながら食事が出来ます。 尚、生ビールはこの季節売り切れになる事もあるのであしからず、その倍は良く冷えた缶ビール(350ml)で乾杯します。 朝食は5:30〜になりますので早出のかたはチェックインの時に朝弁を申し込みます。 夜には美味しいお弁当を受付前のカウンターに置きますので、出発の際に忘れぬ様注意が必要です。 受付は売店も兼ねています、宿泊費や買い物の際は小銭が貴重なので重いですが硬貨は大目に持って行きます。 スタッフの言葉を借りればご協力をお願い致します。 <m(__)m> 部屋は大部屋と個室の2タイプで宿泊者が多いと個室は利用出来なくなります。基本は4枚の布団で5人が寝ます。 今回は布団1人1枚でした。 部屋の換気は窓と出入口の引き戸のみで、基本は締めている事から満室の場合は暑いです。 寝具は清潔で湿り気はなく若干薄いが軽く寝心地は良いと感じました。枕はそばがらで音が気になる方はお気に入りの枕を持参するのが良いでしょう。(*^_^*) 荒天時は雨風音が聞えて来ますが2階の部屋は特に雨音が響きます。 就寝中トイレに起きた場合は足を付き合わせている所を歩いて行くので、寝ている人の足を踏む事はもちろん、引っかけての転倒・フライングボディーアタックをしない様注意が必要です。(@_@。 では良い睡眠を・・・ZZZ |
その他周辺情報 | 亀谷温泉 白樺ハイツ 外来温泉 610円 薬師峠キャンプ場は太郎小屋にて申し込み 1,000円 キャンプ場はトイレ・水有り、地面は基本砂地で場所により若干砂利が多いですが、凸凹は少なく寝心地は良さそうです。 雨が流れた跡があるので荒天が予想される場合は注意が必要、水たまりになる場所も有り。 尚、キャンプ場のスペースは意外と狭い感じがするので、混雑時期は貼れない可能性が有ります。 ペグを忘れた場合はハイ松などの茂みを探して見て下さい。 残置されたペグがまとまって置いてありますので利用が出来ます。 黒部五郎岳を眺める事が出来るスペースも有り、好天時はテントの入口から黒部五郎を眺めながら・・・。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
ハイドレーション
コッヘル
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ポール
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
調理器具
ツェルト
アマチュア無線機2台
|
感想
薬師岳・雲ノ平は行って見たい場所として、ここ数年で思いが募り実行してみた。
我が永遠のリーダーが3回トライし、3回目にして気象庁の天気予報は雨を180°引っ繰り返えした「奇跡の2日間」=晴模様にてようやく薬師岳に登れたと言われる程、天候には恵まれない場所と聞いていたが、「奇跡」を呼び起こしに突っ込んでみて、そして当って砕けました。
そうは言っても1日目の午前中は晴模様、遠望に登る山薬師岳を拝見し、振り返ると水を貯め込んだ有峰湖、左は立山連邦・剱岳や大日岳、そして草原に出ると広大な眺望、太郎小屋からは薬師岳は無論、黒部五郎や裏銀座の山々が鎮座し目を楽しませてくれた。
距離春がここより雲ノ平・蓮華・双六・新穂高までの縦走は北アルプスの最後の秘境の名にふさわしい山行が待っている。
ここを根城に活動されていた雲ノ平の重鎮 伊藤正一さんが今年亡くなられたが、元気な内にお会い出来たらと思っていただけに残念でならない。
長年の功績と活躍をたたえ、そしてご冥福をお祈りする。
さて2日目の荒天が予想されていただけに敢て突っ込んだが、見事なまでの暴風にあっさり折立への下山を選んだ。
山頂まで1時間ない中で薬師岳を目指さなかったのは、五色が原山行の帰路で暴風に遭遇した経験が生きている。
その結果○、直ぐに下山を選んだにも関わらずザックは中まで、靴も完全に浸水するなど、折立の駐車場に到着した時はぬれねずみ同然の状況になった。
雨具は上着を新調した事も有り昨年の北岳の様な浸水は免れたが、それでも結構汗とムレで濡れている状況になる。
何より規制雨量越えによる有峰林道の通行止め=足止めをぎりぎり回避出来た事は幸いであった。
リーダーは1回目のアタックは雨で薬師岳山頂を断念、下山をしたら有峰林道が通行止でさらに一晩停滞になったと聞いている事から、先人の経験が見事に生きた事例となったのには驚いた。
その後雨模様の天候は週末まで続き、台風と前線の影響でかなりの大雨になった。
今年の秋雨前線の活動は長く記録的な雨量を各地にもたらしている。
何れにせよ計画の1/4の工程しか歩けなかったので、来年の課題として肝に銘じ走破出来る様目標とした。
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