西穂→奥穂 天気図眺めて一喜一憂の日々
- GPS
- 16:36
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,302m
- 下り
- 2,309m
コースタイム
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 2:59
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 3:01
- 合計
- 12:42
天候 | 9/16 晴れ 9/17 晴れ 昼から稜線はガス、一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
新宿6:05-高速バス-松本インター-徒歩-大庭-上高地線-新島々-バス-上高地11:15 |
コース状況/ 危険箇所等 |
以前は、信州山のグレーディングの一番難しい所に掲載されていた気がする(うろ覚え)が、現在は掲載されていない。岩が脆く危険度が高いと感じた。 |
その他周辺情報 | 西穂山荘にてテント泊 \1,000 小梨平で入浴 \600 |
写真
感想
[計画決まらず]
諸般の事情によりここ数ヶ月山らしい山に行けず、山欠で虫の息だった。ようやく身辺が落ち着いて待ちに待ったお休みがやってきた。1日休みと取得して4日間。
狙うはやはり年に一度は行っておきたい北アルプス。去年の上高地ゆうゆうきっぷが快適だったのでまた行こうと計画。かねてから何度か計画するも天候で断念していた西穂-奥穂間を歩いてみたい。
しかし、動かない秋雨前線と台風の連続攻撃で天気予報が全く安定しない。数日前までは、17日は高層の気圧の谷が通過、連動するように地上の前線も通過して雨。翌18日は好天予想。19日は台風の影響。そこで、16日入山+横尾あたありまで。17日は雨の中奥穂まで。18日が本番で稜線を歩き、西穂経由で上高地まで下山、などと計画。しかし、予想天気図が毎日変わり、18日も14号崩れの低気圧が流れてきてx。17日も辛うじて午前ぐらい、というがっくりな状況。ならば取りやめるか、徳本峠にテント張ってのんびり、17日に霞沢岳まで往復して下りちゃうか、とか、もう気分はお気軽ハイキングに。前日の買出しも1泊2日分だけに。
ところが、16日当日、新宿からのバスの中で予想天気図見ると、何と17日朝は高層の正渦度の帯が能登半島の北まで押し上げられていて上信越はスッキリと負渦度に覆われる。地上も1016hPaの高気圧に覆われる!これは行くしかない!チャンスは17日未明から持って昼ぐらいまでか。以降はガスが出てきて雨になりそうだ。上高地に降りたら、土産屋に行ってパンを追加購入した。
[9/16]
今日は西穂山荘まで。コースタイムは3時間半ぐらい。まぁ、16時ぐらいまでに着けばよい。観光客に混じって梓川のほとりをサンダルで歩く。目指す穂高がはっきり見える。本当にあんなところ歩けるのか?緊張。登山道入り口の門で靴を履く。ストレッチと思って腕を振ったら上の看板にぶつけてしまい、がっくりする。明日が本番なので、疲れを持ち越さぬようゆっくり歩く。久しぶりの山らしい山で気持ちがよい。
昭文社地図の水場のマークを信じて、水はペットボトル1本のみ。途中、電話線工事の方々がいたので聞いてみるとすぐそこ、との事。あった、あった、宝水。こんな、ほぼ尾根の所で水が取れるのだからありがたい。折角だからと4L担ぐ。焼岳からの道と合流すると暫くして山荘が見えてきた。テン場は広々している。結局16日は7張でゆっくり。昼寝して暇なので、サンダルで少し上に上がってみる。丁度森林限界を超
えて這松帯となって、周囲の眺めが良い。色づいた葉っぱもある。秋が近いのか。
[9/17]
目覚ましを3時に設定するが、2時頃目が覚める。また天気図を確認。月が明るくてヘッドランプ無しでも歩けそう。もしかしたら夜明けまで持つのでは、と月齢を調べると残念ながら4時過ぎには沈んでしまいそう。夜明けは5時頃か。取り敢えず荷を纏めて出発する。独標までは順調。やはり未だ夜が明けない。その先を偵察するとかなり急な下りだ。しかし、道はしっかりしているので大丈夫だろう。意を決して出発する。視野が狭いので落ち着いて下りる。岩稜帯だが、白いペンキがあるので迷う事は無い。
空が明るくなってきた。山の中に居た。暫くして前穂の標柱があった。向こうに見えるのは奥穂か、右は前穂か。槍はすぐ判るなぁ。後ろには富士山が近くに見える。歩いてきた稜線が見える。小屋が見える。進行方向は壁みたいになってる。あんなとこ行けるのか?
悩んでいてもしょうがないのでザックを担いで歩き始める。下って上ってまた下ってまた上って。。岩が脆い。信用できない。見た目大丈夫そうでも突然分離したりするので、加重できない。1手のミスが事故になるので緊張の連続。ある意味北鎌より疲れる。いっそう、下りはロープ出して懸垂した方が精神的には楽だ。ペンキがあるので本当にこのルートで良いのか、という不安は無いが、ええ、ここフリーで下るのか、というプレッシャーがある。北鎌は、本当にこのルートで良いのか、という不安はあるし、撤収の事も考えながら歩くわけだが、それが楽しい。などと考えながら地味に進む。いい加減疲れてきて、間ノ岳まだかなぁ、と思ってたら間ノ岳のペンキがあった。やれやれ、まぁ、結構順調に進んでいる。
また上って、長い鎖を下りて、天狗沢の分岐に。向こうから5人ぐらいのパーティーが下りてきた。お話するとS山岳会さん。え、去年北鎌平でご一緒でしたよ。何かご縁があるのかなぁ、皆さん楽しそう。ご年配そうだけどスルスルと行ってしまった。
この日お会いしたのは5パーティー。これまでの脆い、鉄分多そうな岩とは変わって、青っぽい岩。左がジャンのペンキを左に辿る。先行者がいたので後を歩く。ここが有名なジャンダルムなの。まぁ、来れた。良かった。先行者は何と朝3時に新穂高を出発して、白出沢を上がってきたとか。凄い!。新穂は確か1000mぐらいだから標高差2000以上。今日下山するとの事。びっくりだ。お互い写真撮って、奥穂まで一緒に歩く。一手のミスが事故になってしまうようなところの連続。慎重に進む。こんな所、下りれるのか、と不安になってしまいそうな、痩せ尾根をクライミング。詰めると奥穂高岳。まぁ、無事で良かった。
天気良ければ奥穂山荘でテント、怪しければ涸沢まで下りてテント、と考えていたのだが、明日はまとまった雨で出来れば歩きたくない(笑)。予定より早く到着したので下山する事に。しかし、吊尾根歩き始めると疲れが一気に出てきた(笑)。奥穂までは緊張で感じていなかったようだ。ゆっくりゆっくり下りる。
ずっと前から行ってみたかった前穂-奥穂。なるほど難所だった。緊張の連続だった。でも充実した山だった。
kihaさん、お久しぶりです。
山欠、笑いました。よ〜く解るので余計におかしい
お天気が不安定なのは本当に悩ましいですねぇ。
うちも先週4日間のお休みでお山は2日間だけとなりました。
充実した山、お疲れ様でした
よ〜くわかりますか。
それは山中毒症状かもしれません。それもかなり進行しています(笑
もう、堅気に戻るのは難しいでしょう。
がはは
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