平標山の大スラブを登る「西ゼン」
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
◆駐車場 ・毛渡沢橋手前より仙ノ倉林道に入り、ゲート前(ここで前夜泊) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・毛渡沢橋は工事中の為渡れない。う回路があるがそちらに進むと仙ノ倉林道には入れない。毛渡沢橋の手前から仙ノ倉林道に進入可。 ・車が2台ある場合は、1台を元橋にデポしておくと、平標新道経由で下山するより、松手山経由で1時間の時短に。私達は元橋バス停からタクシーで駐車場所に戻った。ジャンボタクシー:10000円 |
その他周辺情報 | ・付近に温泉多数。越後湯沢駅構内にも温泉あり。 |
写真
感想
・今季の沢納は、谷川連峰:平標山北面に突き上げる茗渓「西ゼン」
・ハイライトは、赤茶色の巨大な1枚岩の大スラブ・・・第1スラブ帯〜第2スラブ帯の通過。
・入山口の仙ノ倉林道ゲート前に前泊して、2日目に入渓。その日のうちに下山。休憩を含まない標準コースタイムは8時間ほど。軽荷で遡行できるのも魅了の一つだ。
・手持ちのフェルト底の沢靴が摩耗してしまい、張替に出すと今回の沢には間に合わない。そこで、ラバーソールの沢靴を新調した。
・事前に丹沢の沢で試履きをしたが、濡れた岩の通過にはその性能を遺憾無く発揮してくれたが苔の部分は滑る。さて、西ゼンではどうか・・・。いざという時は、履き替えられるようフエルトのものも携行したが、結局、すり減ったフエルト底で全遡行を終えた。
・入渓点は、広大なスラブ帯の広がりを思い描くのが難しいほど、普通の沢。
・しかし、最初の釜を持った滝辺りから、この沢がスラブの一枚岩で形成されている事を実感させられる。
・遡行するにつれ滝が豪快になる。
・東ゼンの出合いの風景は素晴らしい。右岸に出会う東ゼンは出会いから斜度がきつく。遥か上部には山を切り裂くように蓮瀑帯が白く光っていた。体力と技量があれば、挑戦してみたいものだ。私達が進むに西ゼンは、つるりとした岩肌を豪快に水が流れ落ちている。
・第一スラブ帯のスケールの大きさに圧倒されながら、注意深く一歩一歩足を進める。豪雪が岩肌を磨き上げたのだろう。スリップして落ちれば、命は無いだろう。
・第一スラブ帯の終わりはぐっと沢が狭まり、幾つかの直瀑を架ける。終わると第2スラブ帯だ。私はいままでこんなスケールの大きい沢を経験した事が無い。人間は、尺取り虫の様だ。
・第2スラブ帯の最上部の直瀑を過ぎると、沢幅はぐっと狭まり、1:1の二俣からは源頭部の様相を呈してくる。小さな湧き水で水線は消える。ここで十分休んで、地獄の藪漕ぎへ突入。
・14:02、登山道に登りあげ、松手山経由で元橋バス停へ下山。タクシーで、車の駐車場所へ回してもらった。
・素晴らしい沢納となった。藪漕ぎさえなければ何度も遡行してみたい沢だ、
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