白神岳(マテ山コース)
- GPS
- 07:08
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,145m
- 下り
- 1,135m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:00
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
「神々の住む森」と言われる白神山地の一角、白神岳に登りました。
宿泊したアオーネ白神十二湖で尋ねてみたところ、登山口まで車で送迎してもらえることのこと。山頂標高が1231mで登山口が230mほどですから、標高差1000mで割と簡単に考えていました。
登山口で届を出し、歩き始めるとまだ標高200mほどにも関らずもうそこは深山の趣きで、そんじょそこらの山とは全く様子が異なります。ブナを中心とした木々や草花がそれぞれ神秘的な雰囲気を醸しだしています。
当初は眩しいくらいの日差しがあったのですが蟶山を越えたあたりからはガスが濃くなってきました。
山頂への稜線に近くなると、背の高い木は少くなり、低木の「偽高山帯」となります。とても1000m程度の高度とは思えない光景です。ガスは消える気配はなく、今日は眺望なしの登山かなと半分あきらめかけていました。
ところが十二湖への分岐を過ぎると、突然東側のガスが晴れ、眺望が回復し、山頂から降りて来た登山者の歓声が聞こえ、私も思わず声を上げます。そこには世界自然遺産に登録された核心地域の原始の森に囲まれた山々が見えました。この広大な山並みを見て私は白神山地の広大さ、奥深さに初めて気付いたのです。そして私が今登っている白神岳はそのほんの前衛に過ぎないことを。この山の奥には近づくこともできないような山々が連なっていることを。
白神岳に登っただけで白神山地を語ることなどできるはずがないのは、例えば丹沢の大山に登っただけで丹沢山塊を語れないのと同じと言えば関東近辺の方にはわかってもらえるのではないでしょうか。
山頂で昼食休憩をしてから十二湖分岐に戻り、下山始めるころには再びガスがかかってきてしまいました。山頂近辺で眺望が得られたのは、カミさまが私を歓迎してくれたからだと思いました。少し思い上りかもしれませんが。
下山は来た道をピストンするだけだったのですが、前日までの雨で道は滑りやすく、思いのほか神経と体力を使いました。(途中最終水場の手前あたりで登山道上にタバコの吸い殻を見つけた時はとてもやるせない気持になりました...)
白神山地の奥深さを体感できたとても貴重な山行となりました。宿に戻った後、海岸から見た夕日の素晴しさも加わり、忘れ難い体験となりました。
コメント
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yoshiyanさん、こんにちは。
一度は訪れてみたい地ですね。
関東近辺や日本アルプスのメインルートのように、半ば観光地化された(ちょっと言い過ぎ?)ところと違って「原始の森」が残された山域を、大山からでも良いので一度は眺めてみたいです。
yoshiyanさんのレコを参考に、計画を温めておきたいと思います(何時になるか判りませんが)。
papibanさん、こんにちは。
観光大好きな私達ですので、不老ふ死温泉の湯も楽しみましたし、美味しい海の幸、山の幸も堪能しました。
世界自然遺産の核心地域には青森県側であれば届け出をすれば入れるようですが、整備された登山道があるわけではないので相当の覚悟が必要なようです。
http://www.shirakami-visitor.jp/nyuuzan.html
「観光地」十二湖散策のレコもアップしましたのでよければご覧ください。
コメントありがとうございました。
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