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記録ID: 969705 全員に公開 無雪期ピークハント/縦走朝日・出羽三山

奥三面ダム〜大上戸山〜相模山〜寒江山〜天狗角力取山〜障子ヶ岳〜大井沢

日程 2016年09月23日(金) 〜 2016年09月25日(日)
メンバー triglav
天候9/23 雨一時止む
9/24 晴れのち曇り
9/25 ガスのち晴れ
アクセス
利用交通機関
電車バス
※コース状況に記述
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

1日目
山行
6時間20分
休憩
25分
合計
6時間45分
S縄文の里09:0511:55奥三面ダム12:1013:50朝日登山口14:0015:50三面避難小屋
2日目
山行
8時間40分
休憩
1時間0分
合計
9時間40分
三面避難小屋06:1011:05大上戸山11:4514:00相模山14:1014:55寒江山15:0515:50狐穴小屋
3日目
山行
8時間20分
休憩
1時間5分
合計
9時間25分
狐穴小屋05:0007:00二つ石山07:1508:55天狗角力取山09:0509:55障子ヶ岳10:3512:50障子ヶ岳登山口14:00障子ヶ岳林道入口14:25月山口バス停G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
JR村上駅〜縄文の里:路線バス有り。630円。
縄文の里〜奥三面ダム:約13キロ。車道なので何も問題はないが時間がかかる。飽きる。

奥三面ダム〜朝日登山口:約5キロ。同じく車道なので何も問題なし。

朝日登山口〜三面小屋:とにかく平四郎沢の一本吊り橋が怖い。実物を見るまではナメていたが雨でスリップしやすかった。ザックが重いので後ろに引っ張られるのも怖い。落ちたら確実に死ぬでしょう。万全を期すならハーネス持参で。

三面小屋〜大上戸山:三面川を渡って尾根に取り付くまでは足元が非常に悪い。スリップしたら最悪川まで滑り落ちる。十分注意。多分ここが一番事故の多いところでしょう。尾根に取り付くと危険は少なくなるが、斜度がきつくほとんど直登、とにかく体力を消耗する。

大上戸山〜狐穴小屋:このコースのハイライト。特に相模山周辺が印象深い。彫刻刀で削ったような付近の深いゴルジュも存分に俯瞰できる。

狐穴小屋〜障子ヶ岳:花崗岩の露岩が続き、非常に展望がよい。朝日連峰主稜線の眺めは素晴らしい。危険なザレが多いので足元には十分注意。狐穴から見ると天狗角力取山も障子ヶ岳もあまりに遠くてやる気が萎えるが、高低差が少ないので意外とサクサク進む。障子ヶ岳が近づくにつれピラミダルな様相に圧倒される。

障子ヶ岳〜登山口:同じくずっと花崗岩地帯。障子ヶ岳の迫力あるスラブの景観を堪能しましょう。最後の下りはずっと急で足はガクガク。相変わらず露岩ガレが多いのでスリップ注意。トラロープもあるが頼りない。

登山口〜月山口:林道4キロ、車道6キロくらいか。日暮沢から大朝日へのマイカー登山者が多いので、同乗お誘いに期待したい。

月山口〜西川BS:西川町の公共バス有り。200円。西川BSからは山形や仙台へ高速バスが利用できる。時間があれば途中の月山銘水館に寄りたい(温泉/地ビール)。
過去天気図(気象庁) 2016年09月の天気図 [pdf]

装備

個人装備 長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ シェラフ

写真

レトロな村上駅 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す レトロな村上駅
縄文の里。9時から営業ですが閑散としてます。ここから歩きます。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 縄文の里。9時から営業ですが閑散としてます。ここから歩きます。
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しばらくは三面ダム湖沿い。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す しばらくは三面ダム湖沿い。
赤い橋を渡って対岸へ。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 赤い橋を渡って対岸へ。
ようやく奥三面ダム。技術の結晶という感じ。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す ようやく奥三面ダム。技術の結晶という感じ。
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比較的新しいダムです。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 比較的新しいダムです。
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高さがすごい。目がくらむ。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 高さがすごい。目がくらむ。
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お行儀の悪いサルのせいでパンク街道。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す お行儀の悪いサルのせいでパンク街道。
ようやく登山口。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す ようやく登山口。
雨の森をもくもくと歩きます。誰にも会いません。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 雨の森をもくもくと歩きます。誰にも会いません。
出た。一本つり橋。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 出た。一本つり橋。
ここから見ると高さがどれほどかわかりませんが… 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す ここから見ると高さがどれほどかわかりませんが…
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橋の上から写真撮ろうと思ったが無理。高すぎる!!これは半端なく危ない。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 橋の上から写真撮ろうと思ったが無理。高すぎる!!これは半端なく危ない。
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あとは小沢の渡渉ばかり。増水もない。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す あとは小沢の渡渉ばかり。増水もない。
雨がすごくなってきましたがなんとか小屋につきました。頑丈で快適です。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 雨がすごくなってきましたがなんとか小屋につきました。頑丈で快適です。
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翌朝。まずは三面川を渡ります。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 翌朝。まずは三面川を渡ります。
ゴルジュに守られた奥深い川。この上流はどうなっているのでしょうか。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す ゴルジュに守られた奥深い川。この上流はどうなっているのでしょうか。
三面川のつり橋と小屋。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 三面川のつり橋と小屋。
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晴れてきた。雨上がりの森は気持ちいい! 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 晴れてきた。雨上がりの森は気持ちいい!
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道陸神峰の避難小屋。屋根だけ。囲炉裏があるのがいい。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 道陸神峰の避難小屋。屋根だけ。囲炉裏があるのがいい。
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南方向。雲海になってます。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 南方向。雲海になってます。
山深い朝日連峰ですね。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 山深い朝日連峰ですね。
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マムシを踏みそうになりました。手も近くにあったので噛まれなくて本当に良かった。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す マムシを踏みそうになりました。手も近くにあったので噛まれなくて本当に良かった。
これから行く稜線。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す これから行く稜線。
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相模山の南壁。ゴルジュの切れ込みがすごすぎる。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 相模山の南壁。ゴルジュの切れ込みがすごすぎる。
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岩場は慎重に。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 岩場は慎重に。
来た道を振り返る。新潟側は天気が良い。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 来た道を振り返る。新潟側は天気が良い。
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繰り返しますがすごいゴルジュ。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 繰り返しますがすごいゴルジュ。
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大上戸山でラーメン。虫がすごくて参った。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 大上戸山でラーメン。虫がすごくて参った。
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沢を俯瞰。深い… 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 沢を俯瞰。深い…
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相模山を振り返る。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 相模山を振り返る。
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相模山を超えると沼がいくつかあります。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 相模山を超えると沼がいくつかあります。
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きれいですね。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す きれいですね。
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朝日の主稜線が近づいてきた。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 朝日の主稜線が近づいてきた。
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ようやく主稜線。寒江山を往復しました。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す ようやく主稜線。寒江山を往復しました。
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紅葉がきれいです。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 紅葉がきれいです。
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水が豊富。花崗岩の湧き水はうまい! 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 水が豊富。花崗岩の湧き水はうまい!
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夕方になり以東岳が顔を出した。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 夕方になり以東岳が顔を出した。
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翌朝。朝日の当たる谷。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 翌朝。朝日の当たる谷。
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神々しい眺めだ。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 神々しい眺めだ。
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日の出が見れてよかった。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 日の出が見れてよかった。
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深山幽谷とはまさにこのこと。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 深山幽谷とはまさにこのこと。
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ドクツルタケ?殺しの天使。残酷な天使のなんとかってこのことか? 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す ドクツルタケ?殺しの天使。残酷な天使のなんとかってこのことか?
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天狗角力取山への稜線は意外と岩々してます。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 天狗角力取山への稜線は意外と岩々してます。
遥か彼方の障子ヶ岳。あんなところまで行けるのか? 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 遥か彼方の障子ヶ岳。あんなところまで行けるのか?
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樹林帯も気持ちいい。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 樹林帯も気持ちいい。
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八久和川への登山道は廃道扱いのようです。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 八久和川への登山道は廃道扱いのようです。
すごいスラブ。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す すごいスラブ。
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障子ヶ岳。ピラミダルです。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 障子ヶ岳。ピラミダルです。
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障子ヶ岳がこんなすごい山だとはつゆ知らず。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 障子ヶ岳がこんなすごい山だとはつゆ知らず。
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障子ヶ岳山頂で。単独行の方に撮っていただきましたm(__)m。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 障子ヶ岳山頂で。単独行の方に撮っていただきましたm(__)m。
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下山方向。最後の下りです。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 下山方向。最後の下りです。
すごいスラブ。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す すごいスラブ。
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雪崩に磨かれてピカピカです。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 雪崩に磨かれてピカピカです。
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緑がほとんどないです。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 緑がほとんどないです。
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障子ヶ岳。いい山でした。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 障子ヶ岳。いい山でした。
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あっという間に登山口。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す あっという間に登山口。
月山口のバス停までご親切な方の車に拾っていただけました。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 月山口のバス停までご親切な方の車に拾っていただけました。
ところ変わって月山銘水館。月山地ビールミュンヒナーと山菜コロッケバーガー。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す ところ変わって月山銘水館。月山地ビールミュンヒナーと山菜コロッケバーガー。
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お土産も買い込んだ。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す お土産も買い込んだ。
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西川バスストップ。ここから高速バスで仙台に向かいます。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 西川バスストップ。ここから高速バスで仙台に向かいます。
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仙台から初はやぶさ。まさかの満席で立席券。デッキに座り込みました。無事小田原まで帰着。 拍手 / こっそり拍手 | 詳細ページ | 元サイズ | ▶ 類似写真を探す 仙台から初はやぶさ。まさかの満席で立席券。デッキに座り込みました。無事小田原まで帰着。
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撮影機材:

感想/記録

9/23(金) 雨一時止む 縄文の里9:05〜11:55奥三面ダム12:10〜13:50朝日登山口14:00〜15:50三面避難小屋△(6時間45分)

 新潟まで夜行バスを利用しJR鈍行で村上まで。高校生でごった返すJR村上駅に朝8時に到着。自動改札機は渋滞で長蛇の列。毎日こんな感じなのかしら。異常な光景に驚愕…
 8:15発の縄文の里行きのバスに乗り終点まで。途中おばあさんが乗降しただけでそれ以外自分ひとりだけだった。こんな状況じゃこの路線もいつまであるか判らない。縄文の里は9時からオープンだが当然ながら誰も観光客はおらず。栃の実を干しに外に出てきたおばちゃんと少し話す。鷲ヶ巣山を登りに来たと勘違いしていた。三面の避難小屋まで行くというと「はぁそうですかぁ」と的を得ない返事。近所なのにあまり知らないようだ。3日かけて山形県まで歩くのですよと言ってみたが、何故そんなことをするのかさっぱり判らないといったご様子だった。
出発するときは雨は降っていなかったが30分も歩くと本降りになった。車道は三面ダムのダム湖沿いで見晴らしはよいが、とにかく長い。車もほとんど通らない。ただただ黙々と歩いて奥三面ダムに到着。最新式のダムのようだ。アーチ型とのことで堰堤の上から恐ろしい高さも体験できる。
一方でダム建設のために沈んだ三面集落に思いを馳せてしまう。分類上東北地方の範囲から外れる新潟県のマタギは、三面のひとたちが最後では無かろうか。時代の流れで仕方がないとはいうものの、マタギの生きる技術はもの凄いものがある。山に生かされているとの言葉がそれを物語っている。厳しい環境下でもしぶとく生きる技術を棄てて良いものなのか?我々は貴重なノウハウを失ったのではないか?思考はぐるぐる回り尽きないのである。
登山口からは突然ワイルドな道に変わる。雨の森を進むが、今シーズン中に草刈りがされているようで思ったより快適だ。平四郎沢の一本吊り橋はうわさ以上の恐怖感だった。特に今日は雨でスリップが怖く、必要以上にワイヤーを強く握ってしまう。無事渡り終えて大きくため息をついた。
その後も沢を何本か渡る。深沢は大きく深いが立派な橋が架かり心配はない。それ以外は小沢で問題なく渡渉でき、無事に三面小屋に到着した。背の高いドーム型で頑丈快適である。雨は酷くなる一方でずぶ濡れになってしまった。標高が低いので蒸し暑く、不快指数はマックスだ。予想はしていたがこの日は私ひとりの宿泊。宿帳を見るとこの小屋は山登りより釣りや沢登りの人が多いようだ。日没ころには雨も止み、深い森の静けさの中夜は更けていった。

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9/24(土) 晴れのち曇り 三面避難小屋6:10〜11:05大上戸山11:45〜14:00相模山14:10〜14:55稜線(寒江山往復)15:40〜15:50狐穴小屋△(9時間40分)

 あまりに静かすぎて30分以上も寝坊した。外に出ると天気は回復し青空だ。三面川を渡り尾根に取り付く。ちょっと前まではここの橋も一本吊り橋だったがそうだが、いまは立派な吊り橋に付け替えられて安心である。三面川は河岸に岩壁が立ち上がり堅固なゴルジュになっている。凄い景観だ。この先上流はどうなっているのか非常に興味がそそられるが、これでは逃げ場が全く無く恐ろしい。陽も当たりにくいので夏は雪渓の融雪も遅かろう。朝日の沢の溯行は日本でも第一級の難しさだそうだ。
尾根の取り付き部はしばらく滑りやすいトラヴァースで非常に危ない。滑ったら川まで落ちてしまいそうだ。そこを何とかやり過ごし、尾根筋に乗るとようやく道は安定してきた。道陸神峰まではずっと直登でみるみるうちに標高が上がる。かまぼこ形の小屋があってやれやれ着いたと思ったらこちらは雨量計か何かの小屋らしくカギがかかっている。そこから5分ほど登ると同じようなかまぼこ形の小屋(というか屋根だけ)があって、こちらが避難小屋だった。壁がないのでほとんど野宿状態だが、囲炉裏があるのが良い。虫の少ない季節なら快適だろう。水場は雨の後にもかかわらず凄く細くて、日照り後は厳しいかもしれない。
大上戸山までも更なる急登が続く。登山道ははっきりしているもののヤブが酷くなってくる。背丈の低い木の枝にザックが引っかかるのがめんどくさいことこの上ないが、先月の日高に比べれば100倍マシではある。だんだん展望が良くなってきて、前に残雪期に登った以東岳や懐かしの化穴山が見えてきて思わず歓声を上げた。一方この辺りから動物の痕跡も多くなってくる。熊のフンが多くて思わず緊張する。猿の集団にも何回か遭遇した。人慣れしていないのか警戒音を出しながら組織的行動で逃げてゆく。こちらが襲われる心配はないだろう。蛇にも4回くらい遭遇。一度は日光浴中のマムシを踏んづけそうになり危ないところだった。マムシは群れるそうなので、近くにまだいるかもしれない。その後しばらく岩に手足を置くときは注意した。
 大上戸山頂の直下に水場がある。暑くて水切れだったのでここで汲んだが、やはり稜線に近いこともあり水量はわずかでかすかに茶色かった。目をつぶって見なかったことにして飲むしかない。大上戸山になんとか到着。最高の展望だ。特に相模山とその山裾の深く切れ込んだ沢が素晴らしい。腹が減ったのでラーメンを作るが羽アリが凄くて、少し放っておくと羽アリ麺になってしまう。いちいち手で取り除きながら何とかかんとか食う。
 相模山に向かう頃には上空の雲が厚くなり高曇りになってしまった。相模山前後は色づき始めた草木が綺麗なところで、湿原や沼も点在する。なかなか印象深いところで、あちこちで立ち止まって景色を満喫する。楽しみながら歩いているうちに朝日主稜線の縦走路に出てしまった。大上戸山まではきつくてどうなるかと思ったが、その先は標高差もあまりないので意外と早く登ることが出来た。天気はイマイチだが、時間があるので寒江山を往復してきた。縦走路に出たとたんちらほらハイカーに遭遇する。道の整備も異常なほどよく、この差は何なのだと思ってしまう。残念ながら大朝日岳や以東岳は雲の中に入ってしまったが、主稜線の雄大な展望を満喫した。
 狐穴小屋に無事到着。管理人さんも常駐しているのでとても綺麗。稜線近くにもかかわらず小屋の前に豊富な水があるのがポイント高い。花崗岩から湧き出る美味しい水だ。思いの外混雑していてこの日宿泊は15人くらいだったが、ぎゅうぎゅうと言うほどではなく快適に過ごせた。

ーーーーーーーーーー

9/25(日) ガスのち晴れ 狐穴小屋5:00〜07:00二つ石山07:15〜08:55天狗角力取山09:05〜09:55障子ヶ岳10:35〜12:50 障子ヶ岳登山口〜14:00障子ヶ岳林道入口〜(車に拾われる)〜14:25月山口[下山](9時間25分)

 今日も長丁場かつ最終バスに乗り遅れたらエライことなので、可能な限り早く出発したかった。小屋が混雑しているので早起きは周りに迷惑だしどうしようかと思っていたが、山ガールの集団が3時半くらいから起き始めたので、これ幸いと自分も起きて支度した。
 ヘッ電をつけて5時に出発。濃いガスで何も見えない。景色を見に三方境まで登ったが晴れる気配がないのですぐに天狗角力取山への尾根に入る。10分も下ると雲の下に出た。ガスがかかっていたのはピンポイントで主稜線の上だけなのだった。ちょうどご来光も出たのでオレンジ色に輝く朝日の山肌の景色も満喫した。それにしても朝日の沢はどこも彫りが深くて山深い。この山域にはまだまだ秘境の要素が眠っているに違いない。天狗角力取山へ続く尾根は花崗岩から成っており露岩が多くとても眺めがよい。三面側とは全く違う雰囲気だ。露岩のザレは危険でロープや鎖もあるので十分注意しながら進んでゆく。
 遙か北にそびえる障子ヶ岳を見て「あんなに遠いのか」と悶絶しそうだったが、標高差が少ないせいか割と早く進むものである。二つ石山を順調に過ぎ、天狗角力取山にはまさかの4時間切りで到着した。山頂直下には真っ平らな台地があり、その少し下に天狗山荘がある。山荘はとても良い立地でここにも泊まるのも快適だろう。天狗角力取山から見る障子ヶ岳はピラミダルで素晴らしい。全くノーマークだったがこんなに凄い山だったのか。天気も良いのでエスケープせず、躊躇なく進む。
 障子ヶ岳からの景色の良さは言わずもがなだ。この縦走中最高の眺めだった。朝日の主稜線は相変わらず雲の中だが、山肌や沢も含めて見所は無数にあった。化穴山に登るときにたどった茶畑山、戸立山の稜線も懐かしく眺めた。お湯を沸かしてうどんを食べ、登ってきた単独行の方とお話しをした。地元鶴岡の方だった。以東小屋のお話を聞いた。私が泊まった時には壁が吹っ飛んで大穴が出来ていたが、すでに建屋は取り壊され、近々新しい小屋が立つ計画もあるそうだ。気象の厳しいところなので、あの場所の小屋の役割はとても重要だろうと思う。
 障子ヶ岳からの北東尾根の下りでは、東面の雪崩にピカピカに磨かれたスラブを存分に眺めることが出来る。同じく越後にある御神楽岳を彷彿とさせる豪壮な山容だ。いよいよ長い縦走もエンディングにさしかかる。最後まで花崗岩のザレが出てきて神経を使い、更にずっと急坂通しで最後は足がガクガクになった。まあでも体調も良く最後までペースが落ちなかったのはラッキーだった。尾根取り付きの沢の水で顔を洗いさっぱりした。
 林道を4キロほど歩き、大井沢の車道に出て北へ10分ほど歩いたところで、ありがたいことに車が止まってくれた。新潟から来られた方で大朝日岳に登ってきたそう。国道まで乗せていただき、最後の5キロほどを歩かずにすんだ。車中でやはり障子ヶ岳の話題が出たが、この山は11月上旬の時期も紅葉が素晴らしく良いそうだ。今回の収穫は障子ヶ岳のような良い山を発見できたことだ。
 月山口バス停から西川町の公共バスに乗り、月山銘水館で下車。ヒッチのお陰で予定より1本早いバスに間に合って3時間も時間があった。9月末だというのに連日夏の暑さが続き全身汗みどろで異臭まみれ。温泉が何よりありがたかった。そしてここのレストランの月山地ビール(生!)は大変美味しい。おみやげや野菜も買い込んだ。最終バスで西川ICまで出てそこから酒田から来た高速バスに乗り換え(あらかじめ予約しておいた)。仙台経由で小田原まで帰った。#初めての「はやぶさ」乗車だったが満席でまさかの立席(泣)…


新潟県から山形県への一直線の縦走。これぞ山旅でした。三面コースの自然の濃さは一見に値します。ただ全体的に危険箇所が非常に多いルートなので、なるべくなら単独行じゃない方がよいでしょう。しかし今年は天気が悪いですね。今回も晴れの予報でも一日通してスカッと晴れることがなかったです。もう秋なんですが。7月からほとんどの登山で本降りの雨に降られています。何とかならないでしょうか…
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登録日: 2013/5/29
投稿数: 445
2016/9/28 10:32
 吊り橋
こんにちは。
朝日連峰の中でもかなりマイナーコースですね。
長い林道歩き、最近ではなかなかしないですね。
朝日連峰の1本つり橋、いろいろなところにあるんですね。
私は40年ほど前の大学時代に渡りました。荷物は男子が2往復して運んでくれました。今写真を見てもよく渡れたなと思います。まあ、下山の時だったので渡らないと帰れなかったわけですが。
北アルプスでは有り得ない吊り橋が、朝日連峰らしさの表れなのかもしれませんね。
登録日: 2014/2/5
投稿数: 55
2016/9/28 18:27
 今回もスゴイルート
本当にド山浸りな山行計画されますね〜朝日連峰のこの串刺しはなかなか思いつかないな!障子岳行ってみたいです!危険箇所としんどさが日高山脈や深南部に通じるような。お疲れ様でした。ほんっとにこの天候不順ナントカなりませんかね〜紅葉シーズンも青空に映える山景色が見れずじまいとなりそうです、、
登録日: 2009/8/31
投稿数: 60
2016/9/28 21:16
 Re: 吊り橋
三面コースには3か所一本吊り橋があったそうですが、今は1か所になってしましました。
しかし40年前とはすごいですね。三面集落もまだダム湖のいちにあってマタギの方も活躍していたのでしょうか。
北海道には及びませんが東北の日本海側も原始性の濃い地域で精力的に登りたい地域です。
登録日: 2009/8/31
投稿数: 60
2016/9/28 21:19
 Re: 今回もスゴイルート
障子ヶ岳は御神楽岳(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-137078.html)と似ていると思います。200名山なので登られているかと思いますが。雪国のスラブはほんとに迫力ありますね。
早く秋の空気になるといいですがまだですかね。この分だと紅葉もぼんやりしたまま終わってしまうかもしれませんね。
登録日: 2013/8/18
投稿数: 347
2016/10/11 23:09
 歩いちゃったんですね(笑
凄いです!舗装道路5時間歩行!
私も検討はしました(笑。

三面のルート良いですよね。大上戸山から相模山にかけての稜線は何とも言えないです。また歩きたくなってしまいました。
そうですか、日高はあの100倍大変なんですね(笑。
こりゃぁたいへんだぁ。。
登録日: 2009/8/31
投稿数: 60
2016/10/12 20:28
 Re: 歩いちゃったんですね(笑
歩いちゃったんですよ。
さすがkihaさん、この縦走で何が一番苦しかったって、最初の林道歩きです。実は親切な便乗をかなり期待してたんですが、平日朝ということもあって業務車両しか通りませんでした。どうせ雨だしと思ってもくもく歩きましたが、やはり最後の方はつらかったです。山形の小国から入ったほうが楽だったかもしれませんが、越後から羽前への縦走に最後までこだわってしまいました。
三面のルートはほんといいです。今回は不発だったのでまた紅葉の季節にぜひ行ってみたい。あと本当は朝日の沢を遡行してみたいのですが、単独行メインの私ではちょっと無理です。。

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この記録は登山者向けのシステムヤマレコの記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
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