旅のフィナーレは雨中の石鎚山
- GPS
- 06:11
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,169m
- 下り
- 2,110m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
5日間の遺跡巡りとジオパーク+しまなみ海道の旅を終え、最終日の石鎚山登山ーー雨が激しければやめようかと思っていたが早朝、雨は止んでいる。これならなんとか行けそうと小雨の中、ホテルを出発して、伊予西条駅前のロッカーにフヨウな荷物をデポし、駅前でバスを待つ。周りには四国遍路の衣装の人々、グループがバスを待っている。この方々は大半、横峯寺入口で下車、残りのお一人は成就社付近の宿に泊まるという。小雨で遠くは全く見えないが、気温は異常に高い。
台風の影響か?雨具を着ると群れて大変そうなのでモンベルの携帯傘を指して歩く。これが結構快適ーー鎖場までは傘で進むつもり。成就社で撮影をしていると事件が起こる。なんと撮影できないとカメラの表示ーーおどろいてカードのふたを開けるとなんとカードが入っていない――しまった、昨日電池交換時に古い電池が膨らんで取れなくなり、カードを外してから取り出したとき、カードを戻すのを忘れたらしいーーどこかに置いてきたのか?それともバッグのどこかに紛れ込んだか??昨日の行動の振り返るがはっきりしない。あのカードには遺跡+ジオパークツアーの数百枚の写真が入っている-―ホテルに電話するも部屋に残されておらず――結局、後でじっくりバッグの中を調べて発見したので安心したが――ーー。
9時50分、まず成就社の先の鳥居でご風雨らしいハイカーに追いつく。次に九州の鳥栖から来たという女性二人組を追い抜く――雨具厚くありませんかと尋ねると、サウナ状態とボヤイテおられた。こういうシチュエーションではモンベルの傘はもってこいだーー。小雨とはいえ、滑りやすいのでピッチはあまり上がらない――。鳥居から50分かかって10時44分、試しの鎖に出る。足場が少なく、登ってからの下りの鎖がまた厳しいようで、今回はパスーー。さらに登って11時13分、夜明(よあかし)峠に出る。ここまで来ると石鎚山の石鎚山稜線が目の前に見えてきた。雨で白くけぶっているが稜線ははっきり見えている。前方を見ると修行の白装束のグループが鎖場に向かって進んでいる。あのグループを追いかけて行こうーー足元にはリンドウ(オヤマノリンドウ?)が咲いており、もう少し進むと11時半頃一ノ鎖場に出る。ここは何とかチャレンジーーまず登り口が結構足場が少なく苦労する。鎖の右側の大岩の割れ目に手足をかけて鎖を補助して乗り切る。中盤再び足場が無くなり、クサリの輪に足先を入れて腕力で登るが、輪が小さ過ぎて足が入らず苦労する。雨で足元が滑り、非常に怖い思いをする。ここの岩は逆層で特に滑りやすい。今回の鎖はここまでとする。前方からは修行者の掛け声が次第に高くなって聞こえる。11時45分過ぎ、二の鎖小屋に出る。ここで修行僧に追いつく。休憩中の修行者の方々と話をすると、昨日の三ノ鎖での転落事故が話題となった。修行者らは今日で三日目、昨日三ノ鎖に偶然居合わせ、目撃したのだという。救助を求めてヘリも出たものの、天候も悪く、容易に搬送できなかったが、何とかおろして病院送りになったが、頭を打っている様子で心配だという。無事であることを祈りたい。この先、再び傘を開き、二の鎖、三ノ鎖は回避して山頂へと急ぐ。12時10分、三ノ鎖への入口を通過し、12時20分弥山山頂に出る。石鎚神社でゃ先の修行者の方々が祈祷をしている。小雨で視界が悪いのは残念だが、最高地点の天狗岳は靄の中から姿を現していた。周囲の展望と撮影を楽しみ、三ノ鎖の上部から下をのぞく――晴れていればチャレンジしたであろう――がかなり厳しく長いクサリ場のようだ。さて、松山空港の便は19時半、余裕をもって空港に向かうには3時台のバスで伊予西条に向かい、そのまま松山に出るのが上策。最高地点の天狗岳に行けないのは残念だが、次の機会を待ちたい。12時25分、修行者の方々にお別れを告げ、急いで下山にかかる。小雨の中、下は滑るのであまり早くは下れない。慎重に、かつ効率的に下ることを目指す。まず12時49分、二の鎖小屋まで下る。ここで一息いれ、13時、1ノ鎖まで下る。夜明峠13時19分、雨も上がりそうなので傘をたたむ。13時35分、前社ヶ森小屋ー試しの鎖場、そこから40分余り下ってようやく八丁のコルまで下るー14時10分、これから成就社まで登りーー足が持つかどうか不安だったが、幟の途中で大腰筋中心の歩きに切り替えたのが功を奏したか、足は大丈夫。焦らず登って14時40分前には成就社に到着、なんとか間に合いそうだ。その後もしっかり下って、14時55分前、ロープウエイ駅直前の展望台に到着、亀ヶ森など撮影をして展望を少し楽しみ、15時発のロープウエイで下り、15時17分のバスで伊予西条駅に戻る。駅のロッカーで荷物を回収し、出発直前の特急に滑り込む。松山駅に戻り、濡れた服を変えるために今回二度目道後温泉の本館で入浴してから着替え、リムジンバスで空港に向かう。今回は6日間を通して厳しいスケジュールだったが、吾ながら奇跡的に何とかうまく乗り切れたのは幸運としか言いようがない。石鎚山は雨で厳しかったが、天気の良い季節にまた訪問したい山であった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する