御嶽山〜やっぱり素敵な山だった〜中の湯から五の池小屋泊
- GPS
- 12:12
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,760m
- 下り
- 1,750m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 9:38
天候 | ★10月7日(金)・・超が付くほどの快晴(午後、時折ガスが発生) ★10月8日(土)・・超土砂降り、暴風 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
初めての道、しかも真夜中、カーナビ等で案内してもらわないと無理だったかも。 ★一番近道の霊峰ラインで駐車場へ 道の周りはお墓ばかり、真夜中の独りドライブはかなり怖かったです。少し遠回りになりますが、御岳ロープウエイ経由(御岳ブルーライン)を使っても良いのでは、と思います。(こちらにはお墓はありません)下山時、いつの間にかブルーラインで下りていました(笑)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★この前の噴火等による登山道の通行禁止区域がありますのでご注意を。 7日、ヘリコプターが御嶽山山頂を周回していました。県警か消防かな、禁止区域に侵入する登山者が跡を絶たず、ヘリが飛ぶと侵入者がいるとのことです。犯罪です、やめておきましょう。 〜木曽町のHPより〜 9月17日現在、木曽町では御嶽山への入山について下記のとおり規制を行っています。 ●剣ヶ峰方面への立入規制 九合目石室山荘上部の分岐点及びニノ池の分岐(お鉢方面への分岐含む)から先は立入禁止 ●三ノ池ルートの立入規制 八合目女人堂から三ノ池方面へ約1000m地点と三ノ池から八合目女人堂方面入り口との間 〜9月24日現在入山規制情報〜 http://www.town-kiso.com/files/file/box/51/5173e9ed9b0ba160f6ba1117ed9a27b0dfcc5670.pdf ★営業していた山小屋(黒沢口下部より) ※私が見た限りですので詳細は各山小屋にお問い合わせください。 ●黒沢口七合目行場山荘 ●女人堂 ●石室山荘 ●五の池小屋 |
写真
感想
★御嶽山〜やっぱり素敵な山だった〜
あの痛ましい大噴火から丸二年、黒沢口を登るにつれ噴火の傷跡が目に迫ります。廃業が決まった覚明堂の今にも崩れ落ちそうな木製のテラス、そして剣ヶ峰方面通行禁止の看板。中でも一番のショックは日本で最も高い場所にある高山火口湖『二の池』の変わり様でした。湖畔には万年雪があり、滴り落ちる雪解け水はこの上ない美味しさでした。雲上の湖として神秘の姿をみせていた二の池、雨の度に周囲から白濁色の火山灰が絶えず流れ込み、今では湖のほぼすべてが埋め尽くされています。再建されるとはいえ現在解体中の二の池本館の残骸が更にわびしさを増幅し、とても長居する気持ちにはなりませんでした。
でもやはり御嶽山は素晴らしかった・・・自然は人間を完全に超越しています〜当たり前のことですが、改めて感じ入った今回の山旅〜ナナカマドやダケカンバは何事も無かったかの様に赤に黄に色を競い合っていました。360度大展望のパノラマ:北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳、富士山、そして加賀の霊峰白山と別山も。笠ヶ岳や薬師岳、野口五郎岳まではっきり姿を現してくれて、何枚も何枚も写真を撮り続けました。702年の開山以来、今日まで神の山として崇め立てられてきた御嶽山は信者では無い私でも日本人として心が澄み渡る何かを感じさせてくれました。
★動の御嶽山南部、静の北部
過去に一度だけ登った御嶽山。田の原から王滝口登山道で剣ヶ峰、その後お決まりの御池巡りを経て二の池へ。サイの河原に少し寄り道をして戻るという最もメジャーなルートです。ひたすら直登の王滝口をクリアした後、待っていたのは緑がゼロ、荒涼とした風景。やや単調な登山ルートを含めそれ程の面白さを感じなかったため、今回まで足を踏み入れてませんでした。
FBで偶然五の池小屋の存在を知り、『あぁ、御嶽山は登れるんだぁ〜』と興味は一気に御嶽山に集中!!(笑)。五の池小屋を調べると自然に御嶽山北部に目が向きます。摩利支天山に継子岳に四の池に三の池・・・実は御嶽山は広かった、新たな発見でした。剣ヶ峰を中心とした南部とは真逆の山容を持っていました。摩利支天山の稜線を境にして緑一杯の別天地です。いつまでも湖畔でのんびりしていたい三の池、高層湿原の四の池、ここは本当に3000M近い高地なのか?と思わせる程の楽園です。特に感動したのは四の池の小川でした。小川の先は4段80Mの幻の大滝となってはるか彼方まで流れ落ち隔絶された空間でもあるにも関わらず、そのせせらぎの中にはまるで魚がいるかの感覚になるほどの静けさ。動の御嶽山南部、静の北部・・・もっと早く知っておくべきだったなぁ(笑)。
今回は中の湯からスタート、御嶽山のすべてを味わうには最適なコース取りだったと思います。翌日、五の池小屋から中の湯まで2時間半で下山できました。健脚な方なら朝一スタートですべて回り切れるかとは思いますが、時間と予算が許すのなら是非、五の池小屋に泊まっていただきたいです。摩利支天山から下山して12時18分に五の池小屋到着、担ぎ上げたビールでテラスでグイッと一杯。12時50分にスタート、13時26分継子岳、14時15分四の池、14時40分三の池、そして五の池小屋には15時10分着でした。五の池小屋の気さくな三人の女性スタッフからの暖かいおもてなし、小屋のテラスからの絶景、快適な寝床、暖炉、檜のお櫃に入った炊き立てのご飯、そして同宿した3人の山男との楽しい山談義・・・日帰り可能な山ですが、あえて泊まりにする価値は十分にありました。
来年は季節毎に訪れてみたくなった御嶽山、剣ヶ峰方面も来年こそは解除されることを祈りたいです。
五の池小屋の女性スタッフによるピアノの生演奏です。運が良いと観られるかも・・
コメント
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yoshikun1さん 今日は。
雨の中を下山されたんですか・・。でも一日目は快晴ですね。
三つのアルプス、八ヶ岳、たぶん奥秩父の山並みも全て眺望できて
やはり独立峰からの展望は素晴らしい。
先日歩かれた薬師〜黒部五郎辺りの山々も見えていますね。
荒々しい火山の表情を持つ南側とは全く異なる表情を持つ北側頂上を
知ると、より御嶽の魅力が増しますね。
今年の紅葉は少し艶やかさに欠けるようですが、いいタイミングで
歩かれましたね。
onetotaniさんにとって特に思い入れをお持ちの御嶽山に登らさせていただきました。
五の池小屋に着くまで泊まるかどうか迷ってました。翌日は雨100パーセントが確定していましたから。小屋に着いた時ガスガスだったら下山したんですが、晴れてましてそこで継子岳と四の池と三の池をゆっくり回りたいという思いになり、福沢諭吉さんが飛んで行きました(笑)。
北側は癖になるエリアですね。
私、気に入ると何度も訪れるタイプなんです。来年はこの辺の通!になるくらい通っているような気がします(笑)。
8日の阿蘇山での爆発的な噴火もあったことだし通行禁止区域に入るのはダメですよね〜
正直、自己責任と言っても、いざ何かあれば救助に向かわなければならない方がいるわけですし・・
ちゃんとルールを守って地元観光に協力したいですね!
しかし、綺麗な山小屋ですね〜
私もいつか登ってみたいです(^^♪
禁止区域に入る登山者は頻繁だそうです。何十人も犠牲になられた御嶽山で、それでもルール(法律、条例)を破るか〜
通行禁止の看板の前でそのロープを踏み越えて行ける人間はかなりのものだと思います。
御嶽山もボチボチ雪が降りそうです。来年のシーズンには剣ヶ峰まで行けて多くの登山者で再び賑わう山になると良いですね。
綺麗で雰囲気が良さそうな山小屋ですね。
しかも ピアノの生演奏付き♪
贅沢すぎ(*>∇<)ノ
とっても感じの良い山小屋でしたよ。
いつもはテントか避難小屋、防寒着モコモコでラーメンすすっていたのが、この宿は入って第一声が暖か〜い❗暖炉に火がついていました。
たまには贅沢しても良いですね。
でも大幅な予算オーバー(笑)、風呂も入らず!昼飯は残り物のカレーパンで、下道で滋賀まで帰ってきました。
御嶽山の北部は穏やかな山域です。是非、来年のリストに入れてみては‼
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