下ノ廊下（旧日電歩道） 〜黒部ダムから阿曽原温泉ピストン〜

2016年10月07日(金) 〜 2016年10月08日(土)

• GPS: 14:39
• 距離: 46.9km
• 登り: 11,094m
• 下り: 11,096m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:20
• 休憩: 1:11
• 合計: 7:31

7:55 スタート地点
9:05 9:17 内蔵助谷出合
10:17 10:17 新越沢二股
10:53 10:59 黒部別山谷
11:46 11:47 白竜峡
12:27 12:51 十字峡
13:27 13:37 半月峡
14:05 14:20 東谷吊橋
14:33 14:35 仙人谷ダム
14:36 14:36 仙人谷駅
14:41 14:41 関西電力人見平宿舎
15:05 15:06 権現峠
15:26 阿曽原温泉小屋

2日目

• 山行: 6:38
• 休憩: 0:25
• 合計: 7:03

6:49 阿曽原温泉小屋
7:22 7:22 関西電力人見平宿舎
7:28 7:31 仙人谷駅
7:33 7:33 仙人谷ダム
7:47 7:51 東谷吊橋
8:28 8:28 半月峡
9:05 9:18 十字峡
9:59 9:59 白竜峡
10:37 10:41 黒部別山谷
12:35 12:36 内蔵助谷出合
13:52 ゴール地点

天候

7日：晴れ、8日：曇り時々雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・有料駐車場（アスファルト）より下部にある無料駐車場（砂利）を利用。
・トローリーバス、扇沢ー黒部ダム（往復、大人、5日間有効、2,570円）

コース状況／危険箇所等

頭上注意！ヘルメット忘れるべからず。木や岩に頭を何度もぶつけました！ヘルメットを着用していなければ、出血は必至だったでしょう。狭い道、桟道、渡渉、頭からの水浴びスポット、エスケープルートが無いなど・・・不安要因が多いルートでもあると私は思いました。

その他周辺情報

・トローリーバス（扇沢−黒部ダム、往復5日間有効、2,570円）
・有料駐車場（アスファルト、トイレあり）の下部に位置している無料駐車場（砂利、トイレなし）に駐車。
・薬師の湯（大人700円）、ボディシャンプー、リンスインシャンプー。

写真

10/7 6:27

無料駐車場。大町方面から左手に無料駐車場があります。その先の右手に有料駐車場があります。奥に停めた方が、扇沢駅に近いですよ。

10/7 7:06

平日のため始発は、7:30。発券は、7:10。扇沢−黒部ダム間の往復5日間有効券を購入。何も言わないと当日券になるので注意。

10/7 7:44

バス下車直後に「ダム見学や室堂方面行き」と「日電歩道（下の廊下）」で分かれます。この先（施設内）にトイレがあります。阿曽原温泉までトイレ無し。

10/7 7:48

施設の登山者用出入り口を抜けると、装備を整える皆さんが居ました。天気は良好です！

10/7 7:56

紅葉はまだですね。平年この時期、下の廊下の紅葉はまだだそうです。

10/7 8:14

黒四ダム下の黒部川に出ました。

10/7 8:16

黒部ダム（通称黒四ダム）の放水も正面から見ると、ちょっと味気ない・・・。

10/7 8:43

峡谷歩きが始まりました！

10/7 8:58

内蔵助谷出合です。私たちは阿曽原温泉を目指すので、この分岐を右手「仙人ダム」方面へ向かいます。

10/7 8:59

10/7 9:02

内蔵助谷です。沢沿いに進んでも内蔵助平に行ける？？

10/7 9:51

まだまだ紅葉には早い下の廊下の木々達。

10/7 10:10

河原近くまで下降しました。

10/7 10:30

私が楽しみにしていたくり抜いてつくられた道。人の手により、このような場所での苦労や努力に対する感動は、この峡谷の自然がつくり出した景観を観た時の感動をも上回ります。感謝！

10/7 10:42

10/7 10:47

黒部別山谷手前の歩道が崩れ通行不可のため、ハシゴと桟道で上部に迂回します。

10/7 10:48

ワイヤーが残されているものの、歩道がありません。

10/7 10:50

迂回ルートを阿曽原方面に登ってきます。

10/7 10:51

迂回ルートを阿曽原方面に降ります。

10/7 10:55

黒部別山沢に降りて渡渉します。

10/7 11:01

このように崩落しかけている桟道が幾つかありますので、慎重に！

10/7 11:15

白竜峡に入りました。桟道が完全に流されています。

10/7 11:36

切り立った断崖絶壁に挟まれ、激流により水の中にできる気泡が白く見える景観から白竜峡と名が付いたのでしょうか？

10/7 11:40

頭上注意！私は幾度となくヘルメットに助けられました。

10/7 12:17

桟道メンテナンス用のロープでしょうか？下ノ廊下には、至る所に補修用の丸太やワイヤー、ロープ、その他工具が置かれています。本当に感謝しかありません。

10/7 12:18

先程のロープで安全を確保しながらつくられた桟道だと思われます。

10/7 12:20

十字峡手前にある噂の行水スポットです。クールダウンに最適でした！

10/7 12:33

見晴らし台に降りて撮影した十字峡です。左が剱沢、左上が黒部川下流、右上が棒小屋沢、右が黒部川上流。

10/7 12:34

見晴らし台からの剱沢。綺麗！神秘！レインボー！

10/7 12:49

登山道に戻って、十字峡の剣沢にかかる吊橋を渡ります。

10/7 12:55

10/7 12:56

楽しい峡谷歩きはまだまだ続きます。

10/7 13:30

ここをくり抜くのは、さぞ大変だったでしょう。

10/7 13:31

半月峡・・・？名前の由来は・・・何が半月？現場を観ても診ても観ても見てもわからない？地図でみると弧を描いていることから半月？

10/7 13:33

S字峡。半月峡と違って名前の由来が見てわかる。

10/7 13:53

右が「関西電力」左が「黒四発電所」。合わせて「関西電力黒四発電所」。向こう岸にあるのは黒部川第四発電所の送電線出口だそうです。まるで地球防衛軍の秘密基地のようですね。

10/7 14:05

急斜面を下り、あの吊橋を渡ります。

10/7 14:06

足元がやばそうで、しっかりしている。でも適度に揺れて結構楽しい！

10/7 14:19

吊橋を渡り左に進むと、車が通れる程の広い道に出て、この薄暗い洞門を抜けて関西電力の宿舎を目指します。

10/7 14:27

対岸に雲切新道のハシゴが見えます。明日の天気次第では、あそこを通って仙人池ヒュッテに向かう予定。急登とのことで楽しみ！

10/7 14:28

このハシゴも楽しそう！

10/7 14:31

仙人谷ダム、通称「黒三ダム」です。

10/7 14:31

仙人谷ダム扶壁の上を通って、対岸に渡ります。

10/7 14:33

下流には、勢いよく流れ出てくる水が！結構な水量と迫力です。この水は、160度にもなると言われている岩盤温度を冷却するのに使われているのでしょうか？

10/7 14:35

管理所の中を通過します。登山者に開放してくれています。

10/7 14:35

1941年に建設された施設内を歩ける貴重な体験。

10/7 14:41

管理所から出ました。

10/7 15:05

トンネルを抜けた先には・・・特に何も。いや本日目指している阿曽原温泉小屋があるはず。

10/7 15:25

管理所を出て宿舎横を通り抜けると「激登り」「激下り」を経てやっと阿曽原温泉小屋の屋根が見えました！

10/7 15:28

有名な小屋のご主人。テレビで観たご主人とそっくりじゃん！
「受け付け前に温泉入ってきて！」と言われ、温泉へレッツらゴー！

10/7 16:07

隠すものは何もありません。

10/8 5:42

おはようございます。朝です。昨晩（10月7日）は、一組の布団を二人で分け合って寝ました。勿論、枕も一つです。翌日（8日）は「宿泊予約だけで7日の1.5倍」だとご主人が仰っていました。予約無しで宿泊する人を加えると・・・こりゃ大変だ！

10/8 5:53

昨日の夕食は、名物のカレーライスでした。本当に美味しかったです。写真は、朝食です。欅平へ行かれる方々は、事情により朝食前に全員出発しました。
午後から明日の昼頃まで雨予報。仙人池ヒュッテを諦め黒部ダムに戻ります。

10/8 7:20

仙人谷ダム宿舎に着きました。

10/8 7:33

管理所を通り抜けて、雨が降り出しました。ここから曇切新道へ向かう予定でしたが、下ノ廊下を再び辿ります。

10/8 7:46

吊橋を渡り

10/8 7:55

黒部川第四発電所の送電線出口からの送電線を支える鉄塔の下を通り

10/8 8:22

S字峡を通り

10/8 8:25

おっとぉ、糞じゃうところだった。こんなところに「う〇ち」が。獣？ですよねぇ〜。

10/8 8:58

半月峡を通り抜け

10/8 9:05

十字峡の剱沢にかかる吊橋を渡り

10/8 9:06

吊橋から撮影した剱沢の上流方面です。

10/8 9:25

雨に降られているにもかかわらず、噂の行水スポットで再び水浴びをして

10/8 9:27

ロープが垂れ下がっている桟道を渡り

10/8 10:04

白竜峡を通り

10/8 10:07

自然によってつくられた峡谷の人がくり抜いた道を歩いて

10/8 10:33

安心して歩けるように人の手で管理されている道を歩いて

10/8 10:35

慎重に歩いて

10/8 10:38

楽しく歩いて

10/8 10:46

アスレチックゾーンを抜けて

10/8 12:34

内蔵助谷を通り

10/8 12:46

予報では午後から雨・・・7:30頃から何度も雨に降られながら

10/8 12:52

もうすぐ終わりを迎える下ノ廊下歩きを名残惜しく振り返り

10/8 13:14

樹林帯を抜け

10/8 13:15

黒部第四ダムの扶壁を視界に捉え

10/8 13:17

黒四ダム下の黒部川桟橋を

10/8 13:17

放水を右手に見ながら渡り

10/8 13:46

黒部川から登ること30分で黒部ダム駅の登山者専用出入り口に到着。

10/8 13:47

下ノ廊下を歩き終えました。さて、駅に入りましょう！

10/8 14:01

トローリーバス（分類としては電車だそうです）で扇沢に向かいます。

10/8 14:24

雨の扇沢に到着。

撮影機器：

PowerShot S3 IS CANON

装備

共同装備

ツェルト

備考

ポンチョ。降ったり、止んだり、晴れたり・・・。目まぐるしく変化する天候と狭い歩道で素早く対処できるから。風に弱いけどね。

感想

zve01117

GPSログが峡谷の影響なのか飛んでいますので、ご承知おきください。
黒部峡谷という深い谷の自然美が本当に素晴らしい。
それ以上に人の手によってつくられた下ノ廊下（旧日電歩道）に感動しました。
両者の感動もあって、楽しい下ノ廊下歩きが出来ました。
ダム、発電施設、日電歩道（下ノ廊下）建設や、現在に至るまでの登山道の維持・管理に、多くの予算や人がかかわっていることでしょう。私が今回このような楽しいひと時を過ごせたことに感謝です。
さらに、狭い登山道、渡渉、崩落・落石危険個所と多くの危険個所があることと、天候次第で桟道、桟橋、ハシゴ、登降用補助ロープも滑り易くなるなどの危険性が増し、適度な緊張感を持ちながらだった点も、他の山行とは異なる楽しい下ノ廊下歩きになった理由の一つだと思っています。
今回は、黒部ダム→阿曽原温泉小屋→仙人谷ヒュッテ→黒部ダムの二泊三日の予定でしたが、天候により阿曽原温泉小屋ピストンに変更しました。楽しかった半面、ちょっと残念な点もありました。
往路は天候に恵まれましたが、帰路は、曇り・雨・晴れが目まぐるしく変わり、レインウェアを着込むタイミングが難しかった。気温、自身の体感温度、汗、狭い登山道でレインウェアを着込むためのスペースと安全性を考えるとポンチョがあったら便利だと思いました。
コースタイムとしては、狭い登山道が多いことから、ゆとりを持った計画作りが必要だと思いました。また、登り下りやパーティー人数に関係なく譲り合う気持ちも必要なのかな？と感じました。