雲の取れない伯耆大山―山頂でのダイセンキャラボクのありがたみ
- GPS
- 05:20
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,018m
- 下り
- 1,007m
コースタイム
天候 | 曇ときどき小雨のち一時晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
飛行機
(往路) 皆生温泉→米子駅(タクシー¥1900) (※皆生温泉発6時台のバスは10/1〜廃止になってしまったとのこと。) 米子駅07:20(日本交通¥720) 大山寺08:14 (復路) 大山寺14:20(大山るーぷバス・赤 日ノ丸交通¥720) 米子駅15:10 米子15:48(JR山陰本線) 松江16:19 松江駅17:50(松江一畑交通空港連絡バス¥1030) 出雲空港18:20 出雲空港19:20(JAL286) 羽田空港20:40 |
写真
感想
あれは風薫る初夏の頃だっただろうか、深田日本百名山完登を目指している友人に今年はどこを登るつもりなのか聞いてみたところ、遠方の山で出てきたのが月山と大山だった。
自分は深田百名山にはこだわりはないのだが、遠方の山で行っていない山には行くきっかけにはなるので、月山と大山は同行を申し出た。
月山は新幹線で行けばいつでも行けるということで予約もしなかったので、今年は天候等の関係で結局流れてしまったが、大山は飛行機でないとなかなか行けないので飛行機を予約していた。
飛行機の予約はJALの「先得」のため、この連休はあまり天気がぱっとしなさそうだったが、変更はきかない。
初日は出雲に着くだけ、そして2日目か3日目の天気のよさそうな日で決行としていたため、寒冷前線が通り過ぎ天気が回復しそうな3日目の10/9に登ることにした。
寒冷前線の通過中の10/8は平野部は意外と陽が射したりして天気も良く出雲大社や木造現存天守である松江城等の観光も楽しむことができた。
そして、当日。
雨は止んでいたが雲は取れず、そして大山寺に着くころには深い雲が垂れ込め雨がぱらつくような天気だった。
天気図による寒冷前線は太平洋側まで抜けているように見えたが、山の上の雲はなかなかとれないのだろう。
遠方からきているから登ろうという気になったが、近隣だったら登ろうとは思わないような天気だ。
それでも秋の始まりの大山は大賑わいだった。
標高差も1000m程度で、関東でいうとちょうど丹沢の塔ノ岳くらいの感じだし、中国山地では際立った山もないので、確かに人気も集中するだろうと思う。
霧…というか雲の中を登っていく。
この標高でこんなにもというくらいナナカマドが多く、赤い実が鮮やかだ。
霧にかすむブナ林も風情がある。
6合目を過ぎると灌木帯になり、そして出発前に別の友人からダイセンキャラボクを見に行くんだねと言われていた国指定特別天然記念物のダイセンキャラボクがいよいよ登場した。
このダイセンキャラボクの上を暴風が吹き抜けていく。
どうしてこんな風衝樹形や風衝草原ができるのかが、ちょうどよく分かる日に来たものだと思ってみたりする。
ダイセンキャラボクの木立を抜けるとこの暴風を直接に受けてちょっと身に危険を感じるほどだった。
ダイセンキャラボクのありがたみが身に沁みる。
結局山頂にいた40分余りで雲が抜けることはなく、ただせっかく来たのだからと石室を経由する周回コースを歩いていた時に、一時的に雲が切れ山頂部の草原を見渡すことができた。
そして6合目まで下りてきた時に、やはり一時的に日本海まで見渡すことができただけでも感謝したい。
帰りは行者コースを歩いた。
ここでは行きの夏山登山コースを上回るほどの見事なブナ林だった。
ブナ林とナナカマドの実の赤さのコントラストがきれいだった。
山に登って天気が悪かった時は、山の神様がまた来いと言っているのだろう。
山頂からの展望はまた大山に来た時の楽しみにとっておこう。
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