八ヶ岳/大同心南稜〜ドーム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
北八ヶ岳の大同心南稜ルート&小同心クラックへ。
初級アルパインルートとして今の自分が行っておきたいルートだったが中々機会に恵まれず。
「どう?」と誘われ、一も二も無く参加表明。
●アプローチ
日帰りに変更した為、軽快なスピードで赤岳鉱泉へ向かうが、一向に身体が暖まらない。
赤岳鉱泉での気温は摂氏0度。
赤岳鉱泉から硫黄岳方面への登山道へ入り、大同心沢へ向かう。
涸れ沢を渡り、右岸の登山道を行くが、雪が降ったら沢に入り込みそうだなぁと思う。
急登の樹林帯を1時間ほどで大同心基部に到着(CTは1:20くらいだとか)。
雲稜ルートや小同心への踏み跡は明瞭。
●大同心南稜〜ドーム
本日は3人で登攀。
・1ピッチ目(III−)
大同心基部から小同心への踏み跡途中にペツル1&リング1の取付あり。
緩やかなリッジ。全体的に凸凹していてホールド&スタンスは豊富だが、よく確認しないとぽこっと取れたりする。
・2ピッチ目(III+)yachimayuリード
1ピッチ目終了点からルンゼ側を少し上がり、傾斜に沿って左上へ。
少し立った部分を越えてリッジに出て終了。
それまでが緩やかな傾斜なので少し立った部分で高度感が味わえる。
ルンゼ〜左上でロープがS字となり流れが悪くなる。
ルンゼ側をつめても終了点には到着出来るが、脆くて面白くないらしい。
・3ピッチ目(II)
正面頭上のピナクルを越え、トラバースのちドーム取付へ。
ドーム取付と、その1m程下にも支点あり。
・ドーム(V−)
今回はフォローで。
取付から直上(南稜側から見えない)し、ハングを超えた後、若干右に回りこんで最後のハングを乗っ越す。
最初のハングを超える際、下からだと左に上がれそうに見えたが、思ったより手が良くない。
少し遠いが右の突起を掴み、プッシュで上がると右上のガバが取れる。その流れで右に回りこむ。
最初のハング前に安定したバンドがあるので、十分なレスト&ルーファイが出来る。
最後右に回りこむと、南稜2ピッチ目終了点側から見えるようになる。
フォローだったが、今の自分のレベルで頑張れる中々楽しいルート。
疲れてしまって、最後終了点に上がる際にA0してしまったのが心残り。
先行パーティが沢山ヌンチャクやお助け紐を出してくれていました。
20本以上回収したんじゃなかろうか・・・さすがに重かった(^^;
●下山
大同心とドームのみで終了と決めた為、のんびり景色を楽しむ。
秋晴れの中、目の前の横岳〜硫黄岳までの稜線や南八ヶ岳が綺麗に見えた。
大同心ルンゼを3mほどロープを出して懸垂(クライムダウンで降りるメンバーもいたので降りれるのかも)。
その後、所々ざれざれの急斜を注意しながら下ると、すぐに南稜取付と小同心の間の踏み跡にたどり着いた。
<感想>
日帰りで、大同心南稜と小同心クラックの2本行く予定だったが、ドーム突破に時間を要してしまい、本日は南稜〜ドームのみとなった。
アルパインにはスピードも必要と痛感。
いつかリベンジしたいです。
今回、直前に参加表明させて頂き、いつもザイルを組んでいるメンバー達に混ぜてもらう形での参加となった。
同じ講習やジムで練習を行っているとはいえ、一緒に組んでのゲレンデでの練習や事前の打ち合わせは不足していたと反省している。
緻密な計画と、臨機応変さ。どちらかというと後者のほうが苦手。
連れて行ってもらうのではなく、パートナーとして一緒に山に行きたい。
まずは、第一歩。
先週の谷川に続きクライミング。
本当は北岳に行く予定だったがあまりにも寒すぎるため断念。
この日は本当に寒くて、赤岳鉱泉から大同心へのアプローチ路を進む途中立派な霜柱がたっていた。
大同心の基部でしばし休憩タイム。
雲稜ルートを見物しようと取りつきまでトラバースしてみようと進んだが道が崩れていたので断念した。
いつか登りに来よう。
さて、準備をしていざ南陵へ取りつき。
1ピッチ目の途中まで日の光が届いていた。
一番手で登らせてもらう。
傾斜も強くなく、ガバだらけで登りやすいが、やや脆い。
体重を分散させながら慎重に登った。
ついにその時がやってくる。お日さまサイコー!
リングボルトに支点をとり終了。
2ピッチ目、フォローで登る。
どうやら本来のルートより右に出てしまっていたらしく足元がとても脆い。何度も崩しそうになりながら左のリッジへと進む。
ルートとしてはやさしいが、脆さ核心。
ある意味一番厳しかった。
3ピッチ目、ドーム基部までのトラバース。リード?
2ピッチ終了点からトラバースし、リッジ上を進む。
終了点にはしっかりしたボルトあり。
4ピッチ目、ドーム。リードいただきました。
出だしから今までのピッチと違う。
要所要所にペツルがあり、ハーケンが乱打されているためランナーはしっかりとれるが、高度感はかなりのもの。
ゆっくり岩を確かめながら進む。途中ハング越えがあったがこれはそんなに悪くない…が、二つ目のハング。
右手に粒カチ、足を張って体をあげようとするが怖い。
粒が取れたらと思うと手が出なかった。ここは無理せず左手A0突破。
安全第一です。
その先は比較的ガバが多く、難しくは無い。
ただ、それまでに消耗していたら厳しいようだ。
終了点はリングボルト、ハーケン類5本に繋がっている。
しかしスリングはボロいため使いたくない。
全員が抜けきった段階で時間が厳しいと判断し、小同心クラックは無しとなった。
下降路、大同心ルンゼから下る。
ロープを出さずに降りれてしまった。なんともあっけない。
気づけば取りつきのトラバース道。そのまま赤岳鉱泉へと下る。
反省点
ルーファイが弱い。
支点を目で追ってしまう癖があるため、支点の少ないラインは苦手。
精進します。
時間について
もう少し早く行動できたら、小同心も行けたのではないか?
日が上がるまでの低温で体が冷えきっていたとはいえ、誰もいない岩場、もう少し何とかしたかった。
下山後は深夜まで及ぶ宴会でした。
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