沼山峠〜黒岩山〜引馬峠〜帝釈山 福島県栃木県の県境(の一部)
- GPS
- 18:21
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 1,670m
- 下り
- 2,096m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 8:50
天候 | 秋晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
自転車
都内-アルザ前 自家用車 猿倉登山口を経由して自転車をデポ アルザ前630-沼山峠720 会津交通バス \1,070 復路 猿倉登山口-松戸原BS 自転車 ずっと下り 1時間 松戸原1640-アルザ前1713 会津交通バス \1,130 アルザ前-都内 自家用車 松戸原で自転車を回収 |
コース状況/ 危険箇所等 |
沼平〜黒岩山分岐 刈り払われていて普通に歩ける。 黒岩山分岐〜黒岩山 少し藪っぽいがトレースはしっかりしている。 黒岩山〜台倉高山 ほぼトレース無し、笹など藪多数、倒木多数、獣道多数 たまにテープがあるが全く当てにならない 台倉高山〜猿倉登山口 コース状態良好 |
写真
感想
私にとって未知の山域である福島県と栃木県の県境。実線の登山道も無ければ地形図に破線も無い。本当は浅草から東武線に乗って、野岩鉄道の県境に近い駅で降りて辿ってみたいが、如何せん様子がさっぱり分からない。内陸寄りとはいえ日本海と太平洋の分水嶺。冬は厚い雪に覆われるだろうから藪が凄そうだ。
そんな事を考えていたら週末は秋晴れに恵まれそうだ。土日の2日間で歩ける所は無いかと探してみると、沼山峠を歩き出しとして何処かの峠に自転車をデポすれば歩けるかもしれない、という作戦。登山道が無い、いわゆる藪地帯は黒岩山から台倉高山までの約8kmぐらい。何とかなるかなぁ、と挑戦してみる事に。
バスは桧枝岐で数人乗せたあと、御池の駐車場からはほぼ満席に。さすが尾瀬は大賑わい。尾瀬夜行の送り込みバスも5台ぐらい出た模様。ちょうど紅葉らしく、ぶな平が見事だった。無雪期の尾瀬は久しぶり。沼山峠からは初めて。朝の湿原は気持ちが良い。皆さん尾瀬沼に向かうところを左に折れるととたんに誰も居なくなった。1人ぼっちの小淵沢田代で休憩。空が青い。袴腰山をトラバースするように西へ。赤安清水の水場。20mぐらいか、少し下りるとすぐ水が出ていた。水量豊富。沼山峠で確保できなかったのでここで補給する。刈り払われた道を進んで、黒岩山への分岐。ここで、一般道とさようなら。藪っぽいがふみ跡を辿ると黒岩山に。展望が良い。コンパスをセットして北へのふみ跡を辿る。樹林帯の中に。踏み跡は消え、藪を掻き分け、倒木を避けながら進む。藪で分かりにくかったが岩場の下りに。ここで落ちるわけにはいかないので慎重に。8mぐらいのお助けロープ持ってきておけばよかった、と反省する。岩のボールドを探りながら何とか着地。笹が出てくる。2mぐらいあって、顔も埋まる。しかし、佐武流の根曲竹に比べれば全然歩きやすい。あれはひどかった。硬くて曲がりやしない。谷方向に生えているのでもがくと体が谷方向に持っていかれる。ここの笹は手で掻き分けられる。速度は遅いが、まぁ進む。時に開けて歩きやすくなる。3張りぐらい張れそうなテン場適地が現れる。ザック下ろそうかとも思おうが、明日の行程を考えるともう少し進んでおきたい。孫兵衛山の稜線を越えて開けた森になる。日没も近いのでテントを出す。1日良く歩いた。
2日め、寝不足もあって目覚ましの後2度寝してしまう。気がつくと5:30。超速攻で撤収。恐らく過去新記録の約30分で出発する。もう、日は昇っている。藪を掻き分け、倒木を越えて地形図見ながら進む。出てくるはずのコルが一向に出てこない。なぜか流れがある小さな沢を越える。いよいよおかしいと思って断念してスマートホンの山旅ロガーを確認すると、何とルートを大きく逸れて北に向かっている。大失敗。上り返す。後から振り返ると、孫兵衛山から引馬峠にかけては緩い尾根で、地形図上ではほぼアップダウンがない、長い丘のように見える。しかし実際には明らかに10mを越えるアップダウンもある。藪こぎなので、感覚的な距離よりも実際に進む距離は短い。見通しも無いので感覚的現在地と実際の現在地が大きくずれてしまったようだ。進路を変更するポイントを誤ってしまった事が原因だった。もう1つは、地形図チェック時のワープ。地形図を確認して現在地を確定した後、一旦目を離して再び地形図を見たときに、さっきのポイントとは別の地点を見ている事があった。これは和名倉山からヒルメシ尾根を下る時にもやってしまった。結果、ポイントがずれてしまう。大いに反省。距離については、仮速度と時刻を計算しながら歩くことに。ポイントのワープについては、都度地図上に書き込みをする事とした。皆さんはどうやっているのだろう。まだまだ3流だ。。
ルート復帰後は順調に。赤テープが増えたなぁ、と思ったら引馬峠の看板が。峠というからには峠を越える道がありそうだがそれらしい物は見当たらず。歩きやすかったりなかなか進まなかったり、傾向としては東よりは西、南よりは北側が藪が少ない感じがした。とは言え、笹は避けられず、突っ込んで地味に進む。樹林の間から台倉高山が近づいてくる。最後の登り。ときどき赤テープがある。が、踏み跡らしきものは無い。鹿の踏み跡は出てきたり出てこなかったり。倒木を避けたり、越えたりしながら地味に高度を稼ぐ。空が広くなってきて突然標柱が。終わった、藪漕ぎ。ほっとすると同時に少し寂しい気持ち。昨日出発した黒岩山がみえる。良く歩いたなぁ。整備された道を進む。何て歩きやすいんだ!あとコースタイムで約5時間。駐車場に来るとオフロードバイクとか山に関係ない人とか。また登って帝釈山に。13時前。時間の計算ができる。バス時刻は16:40なので大休止。docomoの電波が入った。景色を堪能してから歩き出す。途中に古い看板が。帝釈引馬尾瀬。え、尾瀬!ま、確かに行けますが。。昔はルートがあったのだろうか。
きれいな小屋が見える。中を覗くと祭壇がある。どうやら大師堂らしい。もう、誰も居なくなった田代山の湿原を歩いて尾根を下って猿倉登山口に到着。昨日の未明に置いていった自転車がちゃんとあった。跨って11kmのオフロードを下る。ブレーキは離せないのでずっとハンドルを握っていたら、掌がマメになってしまった。。
コメント
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春に黒岩を予定しましたが同行者が急に行くとなり私は仕事で行きそびれました。まさか、こっちから入るとは!さすがですね。行きたくなりました。
普通は鬼怒沼から入るのでしょうか。
実は、小淵沢田代の先で、会った方から「鬼怒沼ですか」と聞かれてとっさに鬼怒沼が分からなくて、だけど黒岩山を越えて、って説明するのも面倒なので、はい、と答えてしまいました。そうしたら、時計見ながらこの時間からですか?と怪訝そうな表情でした(笑。
、、、ですよね、奥鬼怒から黒岩ピストンで14時間の計画でした。実際も14時間かかりもう一度はない!と、言ってます。
なので、ここを単独はないので、私はまた行かない山が増えました。
尾瀬沼で前泊してはいかがですか。日光沢温泉までコースタイムで10時間ぐらいでしょうか。
それにしても、黒沢山ってそんなに価値がある山だったんですね(笑
通過点の中の1つのチェックポイントぐらいにしか考えていませんでした。
確かに展望は素晴らしかったです。静かな山でした。
kiha58さん
こんなふうにテントを担いで出かけ、さらっとテントを立ててそこに泊まっちゃう山行、いいですね〜
山の経験や知識・体力があるからできる事。
本当にうらやましいです。
私には考えられないような山行。
次はどこに行くのか楽しみです
かたつむり??
あー、家背負ってるって事ですね、上手い(笑
あはは、お気楽なもんです。
結構、何とかなっちゃいます。いい地べたが見つかると嬉しいんですよね。
今のテント軽いから、案外簡単だと思います。kaoriさんもいかがですか(笑
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