白山(中宮道〜楽々新道・ちょこっと岩間道)
- GPS
- 31:37
- 距離
- 45.4km
- 登り
- 3,507m
- 下り
- 3,518m
コースタイム
- 山行
- 12:16
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 12:44
天候 | 1日目:高曇り 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
そのまま車で中宮温泉ビジターセンターへ向かい車中泊。 下山後はデポしておいたチャリで中宮温泉ビジターセンターまで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【中宮道】 ・危険箇所はないが、アップダウンが多く距離も長いので歩く際は綿密に計画を練る必要がある。 ・水場はシナノキ平手前とゴマ平避難小屋の裏のみ。 【山頂部】 ・この日はあまり寒くなかったが、この時期はほぼ冬の気候になるので防寒対策は万全に。 【楽々新道】 ・危険箇所なし。 ・水場は小桜平避難小屋のみ。水流はないように見えるが実際は少しずつ沸いている。 ・小桜平避難小屋は2010年に建て替えられた比較的新しい小屋で居心地は良い。 ・朝晩は冷えるのでシュラフ、ダウンジャケット・パンツなどの装備は万全に。 【岩間道(小桜平〜薬師山)】 ・通行止めとなっているので自己責任で歩くこと。 ・ただし登山道は非常によく整備されている。 |
その他周辺情報 | 温泉&ランチ:中宮温泉の「くろゆり荘」。 温泉は加水、加温一切なしの飲用可能な素晴らしい温泉。 ランチはめずらしいジビエと温泉水ラーメンを食することができる。 |
写真
感想
当初、下ノ廊下を歩くつもりで平日金曜日に休みを取ったのだが、先週加賀禅定道〜楽々新道を歩いた後、岩間道に対する想いが強くなり2週連続で北部白山を歩くことになってしまった。
これはミラーさんのせい、と言っても過言ではない。
(先週のレコ参照)
・・・ということで先週の山行後(厳密にはレコアップ後)、「岩間道復活プロジェクト」が自分の中で勃発し、早速北部白山の管理人であるIさんに連絡をとった。
やりとりを超簡略化するとこんな感じである。
自分「岩間道を復活させたいんですが、なんかお手伝いできることはありますか?」
Iさん「岩間道は整備してあるんで、代わりに小桜平の小屋閉め手伝ってください」
そんなわけで、2週連続で小桜平へ向かうこととなった。(笑)
その頃にはもう下ノ廊下のことはどうでもよくなっていた。
木曜日に仕事を終えて、いつものように岩本屋でラーメン食べて一里野へ向かう。
まずは新岩間温泉にチャリをデポして、その後中宮温泉ビジターセンターへ向かい車中泊。
前回は車の中に蚊が入り込んだせいで寝不足に陥ったが今回は季節が季節なので大丈夫だろう。
翌朝、3時に起床し準備を終えてから中宮道の登山口へ。
もう暗い中歩くのには慣れた・・・というか当たり前になってきた。
中宮道も慣れたけど今回は素泊まり装備なのでちょっと重い。
それだけが不安材料か。
誰とも会わないかと思っていたが、シナノキ平避難小屋で一組のご夫婦とお会いした。
さらにゴマ平の手前ではゴマ平避難小屋に泊まったという作業員3人。
さすがにその後は山頂部も含めて誰とも会わなかったけど。
紅葉は山麓以外は完全に終了。
ハゲタカのようになった山並みはまるで雪を待っているようにも見える。
人気もないのでなおさら寂しげに映る。
でもやっぱり貸切白山は気持ち良い!
高曇りでスカッと秋晴れ!とはいかなかったが遠く北アルプスははっきり見えていた。
いつも通り大汝峰と七倉山を越えていよいよ小桜平へ。
なんとか日没までに間に合った。
夕日は・・・あまり期待できない状況だったので小屋の中でカレーを食べたりコーヒー飲んだりしてマッタリ過ごした。
話し相手もいないし小屋の中も真っ暗なのでスマホで音楽を聴きながら早々に就寝しよう zzz
翌朝、5時半に目が覚めた。
外を眺めると東の空が赤く染まり出している。
「いかん!寝過ごした!」
朝食も食べずに靴を履いて外へ出る。
そのまま空身でカメラだけ持って岩間道上部、薬師山まで散歩に出かけた。
東の空には赤く染まったウロコ雲が一面に広がっていた。
どうやら乗鞍岳の南側・・・ここから見るとちょうど間名古の頭あたりから日の出が拝めそうだ。
初めて足を踏み入れる岩間道。
Iさんの話では登山道の整備はしているものの人が入らないためクマの楽園と化しているらしい。
ということで、小桜平〜薬師山までの少しの区間だけ偵察がてら歩くことに。
登山道は予想以上にしっかり整備されており、楽々新道より歩きやすいくらいだった。
小桜平に戻り朝食を採った後、Iさんに頼まれていた小屋閉め作業を始める。
これまで何気に使っていた小屋の仕組みがわかったり、管理人さんの苦労がわかったり、山の新しい一面を垣間見ることができた。
下山途中はさすがに土曜日ということで数人の登山者とすれ違った。
そして、なんとその中にあのmomochannがいた(笑)
ピンクのヘルメットだし、仮にこのルートじゃなくてもmoomochannだということは明白だが、楽々新道を歩いているピンクのヘルメットとくれば間違いようがない(笑)
小屋閉めしたばかりだが、早速その小屋に泊まるとのこと。
使い勝手は悪いかもしれないけど、許してください。
というか、ちゃんと片付けお願いします(笑)
下山後はIさんのいる中宮温泉の「くろゆり荘」へ向かう。
到着した時はIさんは外出中だったが、待つ間に温泉に浸かることに。
中宮温泉は飲用可能で、加水も温度調節もしていない、まさに「天然の」温泉だ。
温泉からあがった頃にはIさんが戻って来ていた。
ジビエラーメンという、温泉水で作られたスープとイノシシ肉の入ったラーメンをいただきながらIさんに色々と話を聞く。
この方はたった一人で北部白山全域を整備されているすごい方で、当然それなりの苦労も多いらしい。
また、自分と同じ山スキーヤーということで冬になったらぜひスキーもご一緒しましょうと約束した。
最後に小屋閉めの手伝い分ということでおいしいコーヒーをご馳走になってくろゆり荘を後にした。
Sanchan, お疲れさまでした。Sanchanの白山を愛する心が充分に感じられますね。写真を見ながら9月末の南北大縦走を思い出しております。私は来年になると思いますが、このルートも歩いてみたいです。チカ
Chikauさん、おはようございます。
中宮道の半分はChikauさんと歩いた道になりますね。
Chikauさんと歩いて1ヶ月ほどしか経っていませんが、確実に季節は移ろっています。
白山登山者の約9割が砂防新道を使う中、こういった昔ながらの姿を残したままのルートは貴重だと思います。
ぜひ来年北部の色んなルートを歩いてみてください。
すごいことになってきましたね!ここまでこだわる理由をお聞きしてみたいものです。そのまま小桜平避難小屋ではなく中宮道を使い周回するところがSanchanらしいというか普通はしないと思います…1泊なのに山でお日の出2回見てるし。このレコで通常では見えないご苦労も少し見ることができてこういったメジャーではないルートを歩くありがたみがわかりました。行動することは大事ですね!
僕も小屋締めが終わった白山を歩きたかったのですが今恩恵を受けている土地の整備をしていましたよ。切り株切ったりなんやかんや…雪が降る前にSanchanの立てた看板でも見に行ってみるかな。
koueiさん、おはようございます。
今回の山旅はいつもとちょっと違うでしょ。
自分の中でも意識というか、味わい深さがいつもと違ってました。
ただ当たり前に歩いている登山道・・・その裏にも人の苦労や想いがあるってことですね。
崩落したら次から崩落しないように石畳を敷く・・・お金をかければ簡単にできるかもしれませんが、そこを敢えて迂回路を作ったり、ロープを垂らしたり、自然のあるがままを利用して登山道を整備する、そういうあるがままの白山を楽しめるのが北部の最大の魅力です。
まだ雪が降るまでには少し時間がありそうです。
ぜひ北部を楽しんできてください。
きっと病みつきになりますよ
毎週の北部白山お疲れさまです。
小桜平の小屋閉めご苦労さまでした。
で、岩間道は次回のお楽しみですか?
岩間道は以前下ったことがありますが、笹ヤブが寝ている急斜面を怖い思いをしながら下った覚えがあります。薬師山からしばらくは北アも見える展望の良い尾根でした。
最新のレコ待ってます!
dokuboさん、こんばんは。
僧ヶ岳&越中駒ヶ岳、お疲れ様でした。
昨日は予想以上に良い天気になってよかったですね!
それにしても鋭いですね。
来週あたりラストチャンスってことで岩間道の偵察にでも行こうかと考えていました。
実は小桜平の避難小屋でやり残したこともあったので(汗)
岩間道はかなりの急登だということですが、dokuboさん、そこを下りに使ったんですね。
僕はせっかくの急登具合を肌で確かめたいので登りで使ってみようかと思っています。
白山開山1300年、なんとか岩間噴泉塔まで復旧して欲しいですね!
Sanchanさんこんばんは!
無事に下山して帰宅しました〜お会いするまでに随分時間がかかりましたね
あの頃はまだ山スキーで地獄谷がどうのこうのと言ってたような気がします(笑)
今回は軽く見返坂で地獄尾根をゆったり眺めて満喫してきました
実は今回、小屋で一緒になった女子パーティーの方の話を聞き間違えて、岩間道で下山してしまいました
私のレコは一週間見ないほうがいいかも知れません(笑)
管理人のIさんも山スキーされるんですか?!以前Iさんが百四丈滝の氷壺登山をされた時はワカンを使われていたので、それは意外な情報ですね!
その時は私も地獄谷の底から這い上がって偶然遭遇したような顔をしようと思ってます
momochannさん、おはようございます。
無事下山&帰宅されたということで何よりでした。
ようやくお会いできましたね!
ビックリというより、やっぱり!という感じでしたが。
ピンクヘルメットは他の何より目立つランドマークなのでぜひ続けてください(笑)
岩間道行きましたか!
いやいや、詳細レコお待ちしてます。
林道に降りるところの400m区間がわかりづらいとIさんがおっしゃっていたのでその辺がどうなのかなーと気になっていました。
雪が降らなければ来週末あたり急登を登ってきたいと思います。
小屋締めの手伝いとは、そのうち登山道整備とか始めちゃいそうですね。
岩間道は下りで歩いたことありますが薬師山ではガスで展望なしでした。
くろゆり荘の温泉は一度入ってみたいですね〜
だんだん里山メインになってきましたが、冬が来る前にもう1度白山歩きたくなりました
souさん、おはようございます。
souさんは岩間道歩いてますよね!
うらやましい・・・自分もこんなことなら(通行止めになるくらいなら)早々に歩いておくべきでした。
中宮道の紅葉、期待していなかったんですが下部はそこそこでしたね。
コメントにも書いてますが一区画だけだったので、あれだけのために足を延ばすかというと微妙です(笑)
くろゆり荘、souさんもぜひ挨拶がてら行ってみて下さい。
温泉水がグビグビ飲める場所ってのはそうないですよ。
はっきり言って、これは綺麗だ!
takuさん、いいでしょ。
えーと、紅葉?朝日?避難小屋?それともmomochannのヘルメット??(笑)
という一言で小屋の心地よさがわかりますね。
この日は三ノ峰にいましたが、白山のように連山ではない孤高の峰を目指して東西南北から山深く長い道が伸びる、こんな山はあまりないのでは?
しかも自分ちの庭感たっぷり。
地元ひいきもあるけど、やっぱいい山だ♪
yamachan、おはようございます。
その通りで、ほんと居心地の良い小屋でした。
新しさという意味でも殿ヶ池の次に新しい小屋だし、何よりあれだけ広大な台地にぽつんと小屋が建っていて、更にそこには誰もいないという贅沢・・・テン泊でもたまに思いますがお金では買えない贅沢だと思います。
何回白山に登っても飽きない理由の一つはやっぱりルートの豊富さですよね。
色んなルートを組み合わせたり、季節ごとに歩くルートを変えたりすれば同じ山域でも楽しみ方は無限大。
ほんと、近くに住んでてラッキーだと思います
Sanchanさん、こんばんは。
そろそろいいかしら?
お邪魔させていただきますわよ。
やっぱ秋の中宮道はいいわね。
シナノキ平の紅葉が絵になってこの時期はとくにイケてんのよ。
挑む時期をどう取るかで楽しみ方も変わるけどね。
序盤に展開するブナ森を黄金一色のメインディッシュにするならシナノキより上では哀愁感漂う晩秋の黄昏た雰囲気となっちゃうし。
まぁ、それはそれで味があっていいのよね。
Iさんがおっしゃっていましたけれど「アルプスに飽きたお方の次のターゲットは静かで長大な山旅をのんびりと過ごす事」らしいの。
Sanchanさんももうその域に達しちゃったのかしら?
私はアルプスを飽きるほど歩いたことが無いけれど(正直技術も未熟な上軍資金も乏しいので未踏だらけ)も、緑大好きの森のんびり派だから山に求めるとしたら後者の方かしら。
そして癒し度抜群の小桜平。
はぁ〜、この上無い贅沢ね。
もしもmomochannさんと同じ夜を過ごしていたらこのレポはどのような展開になっていたかしらね?
きっとただじゃ済まないわよ…
ミラーさん、おはようございます。
やっぱり秋は中宮道ですよね〜。
上から下まで紅葉を楽しむなら加賀禅定道や楽々新道よりやっぱり中宮道かなーと改めて思いました。
上部でナナカマド+ダケカンバを楽しんだ後は下部でブナ+カエデ(+ツツジ、ウルシ)のコンボですね。
今回は後者が見事に当たった感じでしたよ。
アルプスに飽きたとは言いませんが、味わい深いのはやっぱり長大で静かな山ですね。
美人は3日で飽きるっていうじゃないですか。
白山は美人ですが・・・ほら、めがねを外したら実は可愛かった、みたいな普段キャーキャー言われないけどハマったらやめられない、それが北部白山ですよ。
小桜平も歩くたびに好感度アップ!
あれが下界にあったら大人気スポットだったと思います。
(まあ山全般的にそういう場所が多いんですが)
苦労して登るからよりよく見えるってのはありますね。
長くて大変・・・北部白山が南部と比べて味わい深い理由のひとつでもあると思います。
momochannと小屋泊まりも別の意味で楽しめたと思いますが、あそこはやっぱり静かな雰囲気が似合ってますね。
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