穂高連峰の池めぐり・その1 奥又白池
- GPS
- 09:13
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,166m
- 下り
- 1,162m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 9:13
天候 | 晴れ後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
中畠新道は「新道」の名の通り、登山道として開かれた道ですが、整備らしい整備はほとんどされていません。結構危なっかしい所が少なくないものの、ハシゴや鎖などは一切なし。そもそも、到達地の奥又白池はクライマーがベースキャンプにする場所。クライマーという人種は登山道のないところに入っていくのが普通なので、その感覚で見ればれっきとした登山道と呼べる道でしょう。でも、一般の登山者の感覚では面食らうことが多いはずで、中には、バリエーションと変わらん!と言う人もいるようです。難易度が高いかというとそれほどでもないと思いますが、ある意味、「不親切な道」と言えるかもしれません。 |
写真
感想
今回のレコは、ちょっと昔のローカルな話から。
かつて、名古屋にシャッツバームという登山用品の店があって、自分もちょくちょく利用していた。この店、当時は山岳ガイドの遠藤晴行氏と繋がりがあって、遠藤氏のイエティ・クライミングスクールの窓口的なことをしていたし、遠藤氏を講師にして、無料で座学の登山教室も開いていた。また、その後は登山家の(故)田辺治氏の登山教室の仲介もしていた。自分がこの店を知ったのは、ちょうど遠藤氏がエベレスト無酸素登頂(酸素ボンベなし)を果たしたすぐ後の頃だった。このシャッツバームを通して遠藤氏の雪山教室に参加したことがきっかけで、本格的に山の世界に入り込んだと言っていい。その後、某山岳会に入るようになったのも、この店の店主さんがきっかけを作ってくれたのだが、・・・おっと、話が横道に逸れてしまった。本題に戻そう。(シャッツバームはその後名前を変えて続いていましたが現在は閉店しています)
何が言いたいかというと、シャッツバームという店名の由来が、奥又白池のほとりに立つ「宝の木」から来ているということを店主さんから聞いて、奥又白池を知ったということ。当時の店内には奥又白池とその木の写真が飾ってあったが、店名の由来を聞いた後は、そこに写る木と池がとても神秘的に見えたものだった。実際に行ってみると確かに神秘的な感じさえする場所だと思うのだが、行かれた方はどう感じるだろうか。ところで、その宝の木が池の何処にあるのか、今もあるのかは、写真の記憶が曖昧で残念ながら分からない。後の山仲間に聞いても知っている人はいなかった。
今回の山行、いつものように自宅を前夜発の車中泊だったが、出発が遅くなり、沢渡着がAM1時過ぎ。起床が4時半過ぎだったから、実質3時間ほどしか寝ていない。パノラマコースに入ってから睡眠不足の影響がじわじわと出始める。なんだか体が重く前へ進まないのだ。
中畠新道に入ると、取り付きからしばらくは両手両足を使ってよじ登る区間が続く。岩稜と違うのは、岩稜は岩だけだが、ここは岩も木もクマザサも草もあって、使えるものは何でも使って登る。これが結構楽しい(あくまで個人の感想です。苦手な方は避けた方が良いでしょう)。しばらくはテンションが上がって眠気を忘れられたが、傾斜が緩やかになってくると急に眠気を催すようになった。休憩で腰を下ろすと知らないうちに寝入りそうになる。なので、休憩はそこそこにして、とにかく体を動かすようにしたが、振り返ってみると眠気と格闘したことしか覚えていない。どうやって到達したか記憶が曖昧だ。
池には誰もおらず、一人で静かな時間をすごせた、と言いたいところだが、座っているとやっぱり寝そうになるので立って動くようにする。いっそ昼寝でもするかとも考えたが、寝入ってしまって遺体と間違えられたらマズイと考えて止めた。いや、本当に遺体になってしまうかもしれないし。ぶらぶらと歩き回っているうちに1時間近く経っていることに気づき、下山しようとしたところへお一方がやってきた。奥又白池は初めてだそうで、あそこでしか見られない絶景に、来て良かったと感激しておられた。
下山はそこそこの緊張感のおかげで、眠気を感じずに済んだので良かった。徳沢園でソフトクリームを食べるのを目標に激下りを下りたが、何故か注文したのは山菜そばだった。意志と行動が合わないのは睡眠不足の頭のせいか?
下山中に曇り始めた空は、徳沢からは小雨になり、上高地BTに着く頃には本降りになっていた。
出発前には時間と体力に余裕があれば、前穂に抜けて岳沢に下りることも考えていたが、時間も体調も全然だめでした。ま、上高地を6時25分発という時点でちょっと遅かったしね。
タイトルに「・・・その1」を付けると「その2」、「その3」もありか?となるけれど、行き先も時期も白紙。自分としては、北穂池なども頭にはあるんだが、行くにしても来年の春以降でしょう。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する