牛ノ寝通り〜丹波大菩薩道(小菅の湯BS〜丹波BS)
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,646m
- 下り
- 1,756m
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
大菩薩の石丸峠を初めて訪れたときから、その名が気になっていた「牛ノ寝通り」。紅葉が美しいという話もあり、この時期に訪れることにした。
ただ下るだけでは、やや歩きがいに欠けるかもしれないと思っていたところ、松姫トンネルの開通後は猿橋からのバスが小菅の湯まで延伸されており、午前7時には小菅の湯まで到達できることが分かったので、登ってみることにした。また、紅葉の時期でもなければ歩きたいとも思わないであろう、丹波大菩薩道を丹波山村まで下るルートを選定。長大な尾根2筋を一度に巡るロングコースとなった。順調なら丹波からのバスの発車時刻もちょうどだし、奥多摩駅からはホリデー快速に接続するのでお誂え向きだ。なお、小菅の湯行きの始発バスは猿橋営業所が始発で猿橋駅は通らないため、桂川を渡って下和田バス停などまで10分程度歩くことが必要となる。
小菅の湯付近は道路工事中で、物産館の駐車場に臨時のバス停が設けられている。このため、登山道への入口探しに少々難儀。物産館の駐車場を抜けて小菅の湯の建物まで下り、左方向へ向かうのが正しい。
昨晩の雨で濡れた舗装路の下り坂でいきなり転倒し、大腿骨頚部を路面に打ち付けるという幸先の悪いスタート。帰宅して見てみたらちょうどポケットのファスナーが当たったようで結構なひっかき傷ができていた。
滑りやすい山沢川沿いの舗装林道の終点からは、ワサビ田を見ながらの登山道。小菅の湯から牛ノ寝通りまで、高低差600メートルの牛の尻を一気に登る。トチノキの巨樹を過ぎると傾斜は緩み、間もなく牛ノ寝通りに合流し、一息つく。巨樹が多いことで知られる小菅村。本日の行程でも至るところに巨樹が見られた。
合流地点あたりは、まだ紅葉し始め。大マテイ山は巻き、棚倉小屋跡に到達。営業小屋だったのかどうか、調べた範囲では分からなかったが、潰れた青いトタン屋根が小屋跡なのだろうか。明け方は曇っていた空は、すっかり晴れ上がった。
ここからしばらくは、牛ノ寝と呼ばれる緩やかな登り道。次第に紅葉が濃くなっていくのを見るのも楽しい、明るい道が続く。榧ノ尾山手前から石丸峠までは、またも高低差600メートルの牛の首を一気に登る。牛ノ寝通りは、平坦な部分と急坂がはっきりとしており、決してなだらかなだけの尾根ではなかった。
体力の消耗を感じつつ、何度か来ている石丸峠の笹原の景色にほっと一息。しかし、大菩薩の稜線に出た途端に、西面からガスが登り冷んやりとした空気に変わる。富士山も全く見えない。快晴が続くようなら大菩薩の稜線への惜しさもあるところだが、この天気であれば未練なく丹波への道を下れる。
賑わう大菩薩峠から、北東へ下る丹波大菩薩道へと入る。地図上に現れるフルコンバ、ノーメダワ、追分、藤タワのポイントは、いずれもベンチが整備され、雲取山の稜線などが眺められる。歩きやすく紅葉も随所に見られる道ではあるが、上空はすっかり曇ってしまった。一部、倒木が登山道を塞ぐ箇所もあるが、基本的にはだらだらと下っていく。
藤タワで道は3本に分かれる。丹波へは、どの道を通っても時間的には大差はなさそうだが、左の貝沢川へ下る道を選択。階段や手摺などよく整備されてはいるものの、崩落が激しく、道の付け替えなど苦労の跡が見られる。金属パイプで組まれた階段を下ると貝沢川に合流。さらに暫く下ると林道の終点部となる。
林道を下っていくと、観瀑台が眼下に見えてくる。林道から川まで階段が通じており、少し上流に登り返すと観瀑台。なかなか豪快な眺めが得られる。そのまま親水公園のようなところを下り、水車小屋、村営釣り場、吊り橋と通過し、対岸を登れば、奥多摩行きのバスが出る丹波(たば)のバス停である。
長大で、高低差も登降それぞれ1,300メートルほど。歩きがいは十分すぎるほどで、随所に紅葉も見られたが、もう一度歩くかというと微妙なコース。牛ノ寝通りは下る人とそれなりに擦れ違ったが、丹波大菩薩道はほとんど人に会わない静寂なルート。日常を忘れて自然を感じるには悪くないコースと言える。
コメント
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全然お話ししませんでしたが、丹波バス停でお会いした方でしょうか。
ガッツリと歩かれる方だったのですね。
「牛ノ寝通り」はいつか歩こうと思っていますし、蓼科山も日帰りで、そのうちと思いながら中々実現していません。
お話すれば良かったと悔やまれます。
また、どこかでお会いしましたら、よろしくお願いします。
hike様(初めてヤマレコにコメントいただきました。)
はい、丹波バス停に後から到着した者です。疲労困憊していたのと、丹波バス停の建物の古さに少々恐れをなしたのとで、失礼いたしました。鶏冠山は登ったことがなく、気になっていますが、青梅街道を歩くコースは危険もありそうですね。山行記録を拝見したところ、行動エリアが近いようですので、お会いすることもあるかもしれませんね。よろしくお願いいたします。
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