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記録ID: 993851 全員に公開 ハイキング磐梯・吾妻・安達太良

猪苗代〜磐梯山〜裏磐梯 *霧氷と紅葉と*B,M*

日程 2016年10月30日(日) [日帰り]
メンバー kimichin2
天候晴れ
アクセス
利用交通機関
電車バス
前夜 新幹線、磐越西線を乗り継ぎ、猪苗代駅には21:30着。タクシー(予約、猪苗代タクシー)で宿へ。(1,150円)
当日 5:40、タクシー(予約、磐梯観光タクシー)で登山口ヘ。(870円)
磐梯高原駅発12:50(磐梯東都バス、900円)猪苗代駅着13:18、昼食、発14:39(磐越西線)郡山駅着15:11
※タクシー初乗り1km510円 磐梯観光タクシー 0242-62-2364(早朝対応可) 猪苗代タクシー 0242-62-3636
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地図/標高グラフ


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歩くペース 0.8〜0.9(速い)
※ヤマプラ掲載の「山と高原地図」標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率(全コースのうち72%の区間で比較) [注意事項]
表示切替:

コースタイム [注]

日帰り
山行
6時間1分
休憩
17分
合計
6時間18分
Sスタート地点05:4906:22交流の家分岐07:35赤埴山分岐08:15三合目分岐08:1808:38弘法清水08:4209:02磐梯山09:0709:26弘法清水09:2810:33裏磐梯スキー場分岐11:06銅沼11:0911:32裏磐梯スキー場12:00裏磐梯高原ホテル12:07ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
その他周辺情報民宿「えびすや」 農家の経営する大きめの老舗民宿。遅い到着のため他の民宿に断られていたが、女将さんは快く受けてくれた。10畳の部屋(素泊まり4,320円)で寛ぐ。
猪苗代駅前「市松」 評判どおりソースカツ丼870円が感動的な旨さ。列車を1本見送って良かった。

写真

遅い時間にもかかわらす、10畳の部屋を用意して快く迎えてくださった。
2016年10月29日 21:42撮影 by 304SH, SHARP
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遅い時間にもかかわらす、10畳の部屋を用意して快く迎えてくださった。
6
5時55分、猪苗代スキー場登山口を出発する。
2016年10月30日 05:53撮影 by 304SH, SHARP
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5時55分、猪苗代スキー場登山口を出発する。
2
まだ夜は明けない。
2016年10月30日 05:58撮影 by 304SH, SHARP
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まだ夜は明けない。
1
ゲレンデ林間コースを登る。瞬く間に青空はその色を強め、風も強さを増す。
2016年10月30日 06:18撮影 by 304SH, SHARP
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ゲレンデ林間コースを登る。瞬く間に青空はその色を強め、風も強さを増す。
2
午前6時30分、安達太良山の南、ようやく朝陽が顔を出す。
2016年10月30日 06:30撮影 by 304SH, SHARP
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午前6時30分、安達太良山の南、ようやく朝陽が顔を出す。
7
ゲレンデ上部が朝陽に照らされる。磐梯山は雲に包まれている。
2016年10月30日 06:25撮影 by 304SH, SHARP
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ゲレンデ上部が朝陽に照らされる。磐梯山は雲に包まれている。
4
ところどころ紅葉の彩りが残る。
2016年10月30日 06:35撮影 by 304SH, SHARP
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ところどころ紅葉の彩りが残る。
8
午前7時、一合目の、天の庭に到達。
2016年10月30日 07:03撮影 by 304SH, SHARP
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午前7時、一合目の、天の庭に到達。
2
磐梯山、まだその表情は穏やか。
2016年10月30日 07:11撮影 by 304SH, SHARP
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磐梯山、まだその表情は穏やか。
5
振り返れば雄大な猪苗代湖が広がる。
2016年10月30日 07:16撮影 by 304SH, SHARP
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振り返れば雄大な猪苗代湖が広がる。
7
赤埴山分岐。眺望は得られそうもない。予定どおり捲く。
2016年10月30日 07:21撮影 by 304SH, SHARP
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赤埴山分岐。眺望は得られそうもない。予定どおり捲く。
1
湿地帯。その向こう、やや険しい表情へと移ろう。
2016年10月30日 07:45撮影 by 304SH, SHARP
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湿地帯。その向こう、やや険しい表情へと移ろう。
4
沼の平、金色(こんじき)に輝く。
2016年10月30日 07:45撮影 by 304SH, SHARP
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沼の平、金色(こんじき)に輝く。
6
周囲には小さな沼が点在する。
2016年10月30日 07:47撮影 by 304SH, SHARP
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周囲には小さな沼が点在する。
2
渋谷登山口からの道を合わせる。渋谷?!
2016年10月30日 07:59撮影 by 304SH, SHARP
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渋谷登山口からの道を合わせる。渋谷?!
2
振り返ると名も無き沼。
2016年10月30日 08:09撮影 by 304SH, SHARP
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振り返ると名も無き沼。
3
前方に歩荷隊を捉えた。タクシー降車後、初めて見る人の姿。
2016年10月30日 08:14撮影 by 304SH, SHARP
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前方に歩荷隊を捉えた。タクシー降車後、初めて見る人の姿。
3
8時15分、火口脇を通る川上登山口コースへの分岐を通過する。計画より1時間早い到達だった。
2016年10月30日 08:15撮影 by 304SH, SHARP
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8時15分、火口脇を通る川上登山口コースへの分岐を通過する。計画より1時間早い到達だった。
1
銅沼の向こう、雲間から桧原湖、小野川湖。
2016年10月30日 08:17撮影 by 304SH, SHARP
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銅沼の向こう、雲間から桧原湖、小野川湖。
4
三合目の標石。山頂は五合目のようだ。
2016年10月30日 08:18撮影 by 304SH, SHARP
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三合目の標石。山頂は五合目のようだ。
4
出発後2時間半、初めて登山者と出会う。
2016年10月30日 08:30撮影 by 304SH, SHARP
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出発後2時間半、初めて登山者と出会う。
6
櫛ヶ峰。地図に道の記載は無いが、稜線にうっすらと踏み跡が見える。
2016年10月30日 08:31撮影 by 304SH, SHARP
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櫛ヶ峰。地図に道の記載は無いが、稜線にうっすらと踏み跡が見える。
2
荷揚げ間もなく、「開店前」の弘法清水小屋。
2016年10月30日 08:35撮影 by 304SH, SHARP
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荷揚げ間もなく、「開店前」の弘法清水小屋。
4
弘法清水分岐。
2016年10月30日 08:38撮影 by 304SH, SHARP
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弘法清水分岐。
2
霧氷に囲まれた山頂方向を望む。
2016年10月30日 08:52撮影 by 304SH, SHARP
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霧氷に囲まれた山頂方向を望む。
12
裏磐梯スキー場を見下ろす。霧氷と紅葉と。
2016年10月30日 08:55撮影 by 304SH, SHARP
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裏磐梯スキー場を見下ろす。霧氷と紅葉と。
9
今年最初の霧氷、美しい。
2016年10月30日 08:58撮影 by 304SH, SHARP
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今年最初の霧氷、美しい。
6
晴天予報は何処に。錦秋は何処に。
2016年10月30日 09:01撮影 by 304SH, SHARP
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晴天予報は何処に。錦秋は何処に。
10
9時3分、磐梯山に到達。計画より1時間早い。様々な選択肢が浮かぶ。
2016年10月30日 09:03撮影 by 304SH, SHARP
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9時3分、磐梯山に到達。計画より1時間早い。様々な選択肢が浮かぶ。
9
磐梯山山頂。360度何も見えない。到着時間が早すぎた。これから晴れるのだろう。待つか。
2016年10月30日 09:04撮影 by 304SH, SHARP
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磐梯山山頂。360度何も見えない。到着時間が早すぎた。これから晴れるのだろう。待つか。
7
標識と避難小屋を見下ろす。何度見ても何も見えない。仕方がない。早く下りて五色沼散策でもしようか。
2016年10月30日 09:07撮影 by 304SH, SHARP
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標識と避難小屋を見下ろす。何度見ても何も見えない。仕方がない。早く下りて五色沼散策でもしようか。
3
弘法清水のもう一つの小屋、岡部小屋。
2016年10月30日 09:26撮影 by 304SH, SHARP
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弘法清水のもう一つの小屋、岡部小屋。
2
裏磐梯の湖沼群。
2016年10月30日 09:37撮影 by 304SH, SHARP
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裏磐梯の湖沼群。
8
吾妻山たち。
2016年10月30日 09:37撮影 by 304SH, SHARP
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吾妻山たち。
7
櫛ヶ峰。精悍さに唆られる。
2016年10月30日 09:36撮影 by 304SH, SHARP
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櫛ヶ峰。精悍さに唆られる。
11
山頂を離れて40分後、銅沼と桧原湖が近づく。
2016年10月30日 09:48撮影 by 304SH, SHARP
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山頂を離れて40分後、銅沼と桧原湖が近づく。
5
裏磐梯への道から山頂方向を見上げる。
2016年10月30日 09:51撮影 by 304SH, SHARP
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裏磐梯への道から山頂方向を見上げる。
8
八方台への道を分ける。ここまで一体何人とすれ違ったことだろう。ここからようやく静けさを取り戻せる。
2016年10月30日 10:28撮影 by 304SH, SHARP
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八方台への道を分ける。ここまで一体何人とすれ違ったことだろう。ここからようやく静けさを取り戻せる。
1
しばらく仕舞っていた熊鈴を取り出し、いつものように独りを楽しむ。
2016年10月30日 10:50撮影 by 304SH, SHARP
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しばらく仕舞っていた熊鈴を取り出し、いつものように独りを楽しむ。
3
11時、銅沼に到達。コーヒータイムを過ごす場所ではなかった。1本早いバスを目指す。
2016年10月30日 11:04撮影 by 304SH, SHARP
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11時、銅沼に到達。コーヒータイムを過ごす場所ではなかった。1本早いバスを目指す。
1
山頂付近も全く雲がない。360度の眺望が得られていることだろう。
2016年10月30日 11:05撮影 by 304SH, SHARP
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山頂付近も全く雲がない。360度の眺望が得られていることだろう。
8
裏磐梯スキー場トップ。気持ちの良い場所だった。親子がのんびり景色を楽しんでいた。ここでコーヒーを飲むべきか大いに悩む。
2016年10月30日 11:17撮影 by 304SH, SHARP
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裏磐梯スキー場トップ。気持ちの良い場所だった。親子がのんびり景色を楽しんでいた。ここでコーヒーを飲むべきか大いに悩む。
5
そうだ。今日は紅葉を見に来たのだった。
2016年10月30日 11:48撮影 by 304SH, SHARP
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そうだ。今日は紅葉を見に来たのだった。
9
裏磐梯スキー場登山口。途中の30分間を除き、静かな山旅だった。
2016年10月30日 11:37撮影 by 304SH, SHARP
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裏磐梯スキー場登山口。途中の30分間を除き、静かな山旅だった。
1
磐梯高原駅と物産館は向かい合わせ。物産館にはほぼ必要な設備が整っていたが、人の数に圧倒された。五色沼散策路に足を踏み入れることなどとても。
2016年10月30日 12:10撮影 by 304SH, SHARP
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磐梯高原駅と物産館は向かい合わせ。物産館にはほぼ必要な設備が整っていたが、人の数に圧倒された。五色沼散策路に足を踏み入れることなどとても。
1
猪苗代駅前「市松」のソースカツ丼。評判どおりの旨さ、列車1本見送って良かった。
2016年10月30日 13:43撮影 by 304SH, SHARP
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猪苗代駅前「市松」のソースカツ丼。評判どおりの旨さ、列車1本見送って良かった。
11

感想/記録

 かぼちゃのお化けやカプセル怪物で大盛り上がりの渋谷を抜け出した。郡山20時48分発会津若松行に乗車するため、「お先にトクだ値」新幹線で向かう。錦秋の候、好天の予報、渋谷の街の如き山頂を憂いながら、ベックスで買ったミートローフサンドとコーヒーを食す。
 家を出てから3時間後、猪苗代駅に立った。名前入りのプレートを持った運転手がにこやかに出迎える。気分が良いというよりも、近くで申し訳ない、そんな気持ちで車に乗り込んだ。「明日は大勢の人で賑わうでしょう」そんな一言を聞くと尚更早く出発したくなる。「今年は紅葉する前に葉が落ちてしまう」追い打ちをかけるような言葉は聞かなかったことにした。
 インターネット上でようやく探し当てた民宿に到着するまで、10分とかからない。駅と登山口の間に位置し、夜遅くの到着を了解してくれた宿だった。果たして十分な睡眠を得て、心身共に万全な態勢で臨む。予約5分前に、車は到着していた。計画よりも15分早く登山口を出発する。
 ゲレンデの登りは、前方が見通せるだけに厳しい。朝一番であることをよいことに、前回の山行と同様、何度も振り返りながら歩を進めた。朝陽は安達太良山の南、雲の中から昇った。猪苗代湖は雄大に広がり、点在する紅葉の名残は、昨晩の悲しい一言を少しは紛らわせてくれる。
 出発1時間後、天の庭、一合目に到達した。体調は予想以上に良く、頻繁に現れる「お休み処」の大岩に魅力は感じなかった。予想と大きく異なっていたのは、雲の多さ。山頂を隠すものをはじめ、空には様々な雲がひしめき合っていた。眺望の期待できない赤埴山は迷わず捲き、そののち徐々にペースを上げる。
 やがて櫛ヶ峰が視界に入る頃、早すぎた出発を少し後悔し始めた。風は、山頂到達前にかれらを蹴散らしてくれるだろうか。思いと裏腹に、磐梯山はさらに強く包まれる。沼の平に現れる金色の湿原に癒され、ペースダウンどころかさらに加速してしまう。
 渋谷登山口、川上登山口への道を分け、三合目の標石を過ぎる頃、今日初めて登山者に出会った。そしてほどなく弘法清水。ちょうど歩荷隊が到着したところだった。見上げると、雲に代わって霧氷が美しく山頂を包む。休むことなく目指した。
 それから、何枚写真を撮って進んだことか。今年最初の霧氷たちにすっかり魅せられていた。そしていつの間にか山頂に到着していた。午前9時、計画よりも1時間早かった。予想どおり期待に反して360度視界は得られない。ここまで徹底されると未練が無くなる。5分も経たないうちにその場を離れた。
 下りながら相変わらず、霧氷たちに目を奪われる。いつしか雲は退散しつつあった。切れ間から裏磐梯の紅葉たちが目に入る。霧氷と紅葉の競演、瞬く間に冬から秋に変貌を遂げる。櫛ヶ峰の精悍さと桧原湖の穏やかさ、陽の光と共に充たされてゆく。先ほどまで決めかねていた、下山のタイミングを教えられた。
 今日は山上で寛ぐことは止め、下界に輝きを求めよう。五色沼の水面を想いながら霧氷たちに別れを告げる。八方台から続々と登山者たちが上がってくる。あたかも一つの団体のように途切れない。これが本来の磐梯山、百名山の賑わい。360度の眺望を目にする彼らに少し妬きながら、その場所を目指した。
 待望の分岐点。八方台への道を分け、裏磐梯への道に入る。ようやく熊鈴を必要とする静けさを取り戻すことができた。時折上ってくる登山者の挨拶に、笑顔で応えられる余裕が生まれた。午前11時、銅沼に到着する。磐梯山が美しく映える。雲を寄せ付けず、堂々とした姿だった。やはりハイライトは山中にあった。
 1本早いバスに間に合うよう緩やかな下り坂を進む。スキー場の明るさを感じると、眼前に裏磐梯の湖沼群、それを守るかのように聳える吾妻山連山が目に映る。絶好の休憩場所だった。「山頂まで登るにはもっと早いバスで来ないといけないね」父親の言葉に頷く子供たちの姿が微笑ましく、何故か最も印象に残った。遥か遠い時間に思いを馳せたからかもしれない。
 裏磐梯スキー場登山口からは、ダート舗装路を行かねばならない。出発後6時間、そろそろ腰を下ろしたくなる頃だった。結局バスに乗車するまで、座ることは叶わなかったが、この時点ではまだ五色沼の散策を諦めてはいなかった。県道が近づくと急速に人の気配が高まる。瀟洒な佇まいのホテル脇を進み、バス停と物産館を目指す。車道に渋滞が生じていた。
 予想以上の人の多さに、五色沼が遠のく。そう、ここはシーズン中のリゾート地。今日の私に居場所は無さそうだ。やはり1本早いバスに乗車することにしよう。物産館では、着替え、靴の泥を落とすことに専念した。やがて猪苗代駅行のバスが現れた。瞬く間に満席となった。ザックを抱えたまま楽しかった今日を振り返る。何だか愉快だった。五色沼入口を過ぎる頃には夢うつつ、ザックを背負ったままハロウィン前夜の喧騒に呑み込まれていた。
訪問者数:340人
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登録日: 2014/3/30
投稿数: 227
2016/11/1 20:46
 快速登山
kimichin2さん、こんばんは。

表磐梯から裏磐梯まで、疾風のごとく 歩き抜かれましたね。
すでに山頂付近はモノトーンの世界、冬の装いですね。
わずか半月ほど前、表磐梯からピストン登山したので、掲載写真の前半は見覚えのある景色です。ただ私の歩いたときは山頂付近の紅葉黄葉は盛りを過ぎていましたが、まだまだ秋の気配でした。半月の間でずいぶん季節が進んだなあという印象です。(天候の違いもあるかもしれません)

山中での天候は生憎でしたが、何とも味わい深い山行をされ、何よりでした
登録日: 2013/9/19
投稿数: 66
2016/11/2 8:52
 錦秋から晩秋へ
toshishun様
 おはようございます。
 体調良く、気力も充実していて、ゆっくり休むことなく進めました。
疾風とまではゆきませんが、写真を沢山撮っていた割には早いペースでした。
 ただ、眺望を楽しむには早すぎました。座る場所のないほど多くの人で賑わう
季節なので、時間をずらしたつもりが霧氷を楽しむだけになってしまいました。
写真が上手でないので表現できていませんが、霧氷は美しく、残り少ない紅葉も
趣ある時間を過ごさせてくれました。
 toshishun様もこれからも素敵な光景に出会えますよう願っています。
登録日: 2013/11/24
投稿数: 459
2016/11/2 9:19
 私自身のやる気スイッチが入りました!!
kimichin2様
おはようございます。

磐梯山に行かれたのですね!!
スミマセン……
お山歩きの場合は表磐梯から裏磐梯と表現すると思います。
私の場合は猪苗代スキー場と裏磐梯スキー場のバーンの起伏、ポールセットを思い出しながら、kimichin2さんのヤマレコを拝見させていただきました。
はやま第1クワットリフト(私達は通称ハイホーリフトと呼んでいます)から出発されて、現在第4リフト(昔は第6リフトでした)を通過されてずっとずっと上に登ると磐梯山にたどり着くのですね!!
知りませんでした……
第4リフトの磐梯山に向かって左側が林間コースだと思いますがそこでポール練習をしていました。急斜面スタート、途中天然地形のウエーブがあり、そこで減速すると、最後の緩斜面スピードに乗れなくて撃沈するというポールセットでした。私はいつも失敗して撃沈派でした(笑)
そして裏磐梯スキー場のコーヒー休憩されたトップ。
真正面が冬はコブ斜面になる急斜面、磐梯山方面に向かってちょっと左に入って下るコース、おそらくそこが登山径かなあと思いますが、そのもうちょっと下がったところがスタートで、やはりポール練習をしました。裏磐梯スキー場はハイシーズンでも、まったりした、いいスキー場です。知らない御客様同士でもなぜか挨拶をかわしてしまいます!!

雲を見ていますと、雪雲になりそうな、黒がまざったような色になっていますね。
冬が間近まできているなあと思いました。
紅葉もでもまだ頑張っていますね!!

私のスキーのやる気スイッチがオンになりました。
自分の話ばかりで申し訳ありません。

次回も、お天気に恵まれた静かなお山歩きができますように!!
お身体には充分お気をつけください。
登録日: 2013/9/19
投稿数: 66
2016/11/2 13:13
 晩秋、かけがえのない素敵な季節です
reochi19様
 こんにちは。雪便りが待ち遠しい季節になりましたね。
 私は短い晩秋の季節が最も好きです。この季節、街にいても山にいても、心弾み、
始まりの予感を覚え、楽しくなります。自身の「決算」は1月下旬ですので、
第4クオーターに入り、焦ったり妙に余裕があったり、年により変動はありますが。
 
 スキーに出かけなくなって、もう長い時間が過ぎました。東北のスキー場へは、
八幡平と蔵王くらいしか行ったことが無いのですが、磐梯山周辺には今でも多く
あるのですね。猪苗代も裏磐梯もゲレンデ端を歩きました。山から離れなければ
今でも滑走していたはず、ゲレンデのど真ん中で転倒している姿を想像しながら
進みました。
 
 reochi19様、撃沈して怪我をなされないよう、気をつけてください。私も無理せず
マイペースで歩きます。

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