甲武信ヶ岳縦走【信濃川源流をゆく】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,382m
- 下り
- 1,738m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:44
天候 | 29日:曇り〜濃霧 30日:曇り〜晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
上野駅 06:58=北陸新幹線 あさま601号=08:18 佐久平駅 08:31=JR小海線=09:42 信濃川上駅 09:45ころ=川上観光タクシー=10:20 毛木平 【復路】 西沢渓谷入口 16:25=山梨市市営バス 西沢渓谷線=17:23 山梨市駅 17:36=JR中央線特急 かいじ120号= 19:06 新宿駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・全体的に道は整備されている ・長野県側はコースの目印にピンクのリボンが木の枝につけてある ・稜線部〜山梨県側は標識が整備されてある ・鎖場・ロープ場など急な箇所はない(あっても使わなくて済む程度) ・雨の日の翌日だったからか、泥濘みやすい場所が多かった |
その他周辺情報 | ・西沢渓谷入口に飲食店・土産屋あり |
写真
装備
個人装備 |
パラソルハット(1)
長袖シャツ(2)
トレッキング・グローブ(1)
タオル(1)
ポケットティッシュ(5)
レインウェア上下(1)
高機能腕時計(1)
トレッキングブーツ(1)
トレッキングポール(1)
コンパス(1)
ライター(1)
ヘッドランプ(1)
ヘッドランプ用予備電池(3)
ヴィクトリノックス(1)
iPhone(1)
筆記具(2)
2.5万分の1 地形図(1)
登山地図(1)
地図ケース(1)
熊避けのスズ(2)
ゴミ袋(1)
スポーツドリンク(2)
水(1)
主食(パン)(2)
非常食(3)
ロングスパッツ(1)
ウィスキー小瓶(1)
水ボトル1ℓ(1)
携帯ラジオ(1)
iPhone用予備バッテリー(1)
カメラ予備バッテリー(1)
軽量サブバック(1)
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感想
甲武信岳に登ってきた。
はじめて「日本百名山」を読んだ時から、甲武信ヶ岳に登りたいと思っていた。
ひとつは信濃川の源流であること、もうひとつは昔の甲斐・武蔵・信濃の国境に位置することから、山名に三ヶ国の頭文字を当てて「コブシ」と読ませていることがとても印象に残っていた。
奥多摩・奥秩父に登るようになって、雲取山から、金峰山から甲武信ヶ岳を望んでその思いがますます強まった。甲武信ヶ岳は三宝山・木賊山と連嶺のかたちをなしており、単独ではそれほど目立たない山である。しかし、この3つの山を一連の山体として捉えた場合、稜線の雄大さ、大きさは奥秩父で一番だろう。実際、明治以前はこれら3つのピークを指してまとめて「拳ヶ岳」と呼んでいたらしい。
甲武信ヶ岳へは長野県側から登ることにした。信濃川(千曲川)の源流の沢を辿っていきたかったからである。毛木平からの登山道は、ずっと源流の沢に沿って進む。歩いている間、常に沢のせせらぎが聞こえていた。源流の沢は日本最長の川とは思えないほど水量が少なく、川幅が小さかった。そして沢水はとても澄んでいた。源流の沢を詰めてゆくと水源の碑があり、そのすぐ横に、コンコンと水が湧いているところがあった。そこが信濃川の生まれる場所だった。その沢水がはるばる新潟まで367km流れていくのかと思うと、感慨深いものがあった。
源流の碑から30分ほど急登して分水嶺の稜線に出た。そこからさらに30分ほど行くと、甲武信ヶ岳の山頂があった、山頂は少し開けた岩場にあった。あいにくの霧で何も展望はなかったが、山頂に立てた喜びは大きかった。その後30分ほど歩き、日没前に無事に山小屋に到着した。
翌朝はご来光を拝むため、ザックを山小屋にデポして甲武信ヶ岳に再び登った。あいにくの曇り空で、それほどきれいな日の出を望めなかったが、木賊山の向こうの雲の中からヤコブのはしごが伸びてくるのが見えた。雲間からは黒金山、国師岳、金峰山が見えた。そのまま針葉樹林の中を歩き、三宝山の山頂に向かった。三宝山山頂では眺望がなかったが、三宝岩では甲武信ヶ岳・木賊山の姿を望むことができた。
山小屋に戻ってザックを回収し、木賊山へと登った。途中のザレ場からは甲武信ヶ岳と三宝山の姿が望めた。三宝山の丸いなだらかな山容に比べて、甲武信ヶ岳は天を衝くような鋭いピークである。ザレ場に腰かけて、ずっとその姿を眺めていた。
木賊山の山頂は針葉樹林に覆われて、眺望は開けなかった。そのまま美しい針葉樹林の中を歩き、20分ほどで戸渡り尾根の分岐点にさしかかる。そこからはひたすらに登山道を下る。ほとんど樹林帯で眺望がなかったが、一部開けたところからは雲海の上に黒金山と富士山が姿を現しているのが見えた。
次第に標高を落としてくると、紅葉した木々が姿を現してきた。赤やオレンジに色づいたカエデやモミジが印象的だった。事前の予想通り、標準タイムの2倍の時間をかけて、午後3時頃に西沢渓谷に到着した。西沢渓谷の木々も紅葉していて、色づきが見事だった。西沢渓谷入り口にある売店でよもぎ餅を頂き、バスでその場を後にした。
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