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Yamareco

記録ID: 995660
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

日留賀岳と塩那道路 男鹿岳は雪で敗退

2016年10月29日(土) 〜 2016年10月30日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
22.6km
登り
1,722m
下り
1,706m

コースタイム

1日目
山行
6:49
休憩
0:33
合計
7:22
8:11
8:11
26
8:37
8:37
89
10:06
10:06
73
木の鳥居
11:19
11:39
80
12:59
13:12
22
日留賀峠
13:34
13:34
7
植生回復経過観察小屋
13:41
13:41
30
鹿又岳取付点(推定)
14:11
14:11
51
15:02
植生回復経過観察小屋
2日目
山行
4:11
休憩
0:00
合計
4:11
5:49
15
植生回復経過観察小屋
6:04
6:04
72
日留賀峠
7:16
7:16
55
8:11
8:11
69
木の鳥居
9:20
9:20
40
10:00
日留賀岳登山口
過去天気図(気象庁) 2016年10月の天気図
アクセス
その他周辺情報 伝説的未成道路「塩那道路」のことを知ったのは有名廃道系サイトの「山さ行がねが」を読んでのことだった。
http://yamaiga.com/road/enna/
その後色々調べると、山ヤの間では鹿又岳や男鹿岳といったヤブ山への経路として割と利用されているらしい。
ヤブ山にはあまり興味は無いが、廃道・未成道には興味津々の俺としては一度は塩那を踏んでみたい。
本当は立ち入り禁止なんだけど、日留賀岳から尾根伝いの経路で、すなわちゲート突破せずに利用する分にはなんとなく許される気がする(本当は許されない)。
そんな感じで、「日留賀岳」と「塩那道路」を主目的に、あとついでに鹿又岳と男鹿岳にも行ければ行く、みたいな感じで計画したのがこの山行だった。
決行日の天気予報は直前までコロコロ変わって読めなかったが、レンタカーで登山口に着いた時点では一応晴れ。ただし風がそこそこ強かった。
2016年10月29日 07:39撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 7:39
決行日の天気予報は直前までコロコロ変わって読めなかったが、レンタカーで登山口に着いた時点では一応晴れ。ただし風がそこそこ強かった。
鳥居をくぐって出発。
2016年10月29日 07:43撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 7:43
鳥居をくぐって出発。
塩那道路上のプレハブ小屋、またはテントで一泊の予定で、水場は無いので2日分6リットルの水を持参した。ザックが重いのでペースはスローで行く。
2016年10月29日 07:51撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 7:51
塩那道路上のプレハブ小屋、またはテントで一泊の予定で、水場は無いので2日分6リットルの水を持参した。ザックが重いのでペースはスローで行く。
林道からの眺め。
2016年10月29日 08:17撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 8:17
林道からの眺め。
林道終点。ここまで車が入れるのかどうかはわからない。
2016年10月29日 08:39撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 8:39
林道終点。ここまで車が入れるのかどうかはわからない。
紅葉というより黄葉だが、いい感じの色が出ていた。
2016年10月29日 09:07撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 9:07
紅葉というより黄葉だが、いい感じの色が出ていた。
木にみっしり生えたキノコ。
2016年10月29日 09:12撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/29 9:12
木にみっしり生えたキノコ。
尾根筋に乗っかると急登が始まる。
2016年10月29日 09:23撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 9:23
尾根筋に乗っかると急登が始まる。
木でできた鳥居。このあたりからガスの中に入る。風はますます強く、煽られて思うように進めない。
2016年10月29日 10:08撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 10:08
木でできた鳥居。このあたりからガスの中に入る。風はますます強く、煽られて思うように進めない。
なんかの石碑。
2016年10月29日 10:43撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 10:43
なんかの石碑。
山頂少し手前のどこかで撮った一枚。
2016年10月29日 11:05撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 11:05
山頂少し手前のどこかで撮った一枚。
3時間半かけて日留賀岳に登頂。360度真っ白。
ここまで会ったのは、トレランの人ひとりと、ご夫婦と思われるパーティ1組のみ。
2016年10月29日 11:20撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 11:20
3時間半かけて日留賀岳に登頂。360度真っ白。
ここまで会ったのは、トレランの人ひとりと、ご夫婦と思われるパーティ1組のみ。
日留賀峠方面へのヤブの入口。
2016年10月29日 11:40撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/29 11:40
日留賀峠方面へのヤブの入口。
赤テープはところどころあるものの、アテにできるほどの頻度ではない。
2016年10月29日 11:44撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 11:44
赤テープはところどころあるものの、アテにできるほどの頻度ではない。
笹もさることながらハイマツとシャクナゲが強力。風も強いが、ヤブのお陰(?)で寒さを感じることは無かった。
2016年10月29日 11:48撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 11:48
笹もさることながらハイマツとシャクナゲが強力。風も強いが、ヤブのお陰(?)で寒さを感じることは無かった。
このピークの手前、激ヤブを嫌ってつい尾根を外してしまい、逆目に生えた笹の急斜面に入り込んでしまい、えらいことになった。時間はまだたっぷりあると自分に言い聞かせて落ち着き、一歩進むのに1分かけるつもりで這い登り、なんとか尾根に復帰。あのときは本当にやばかった。
2016年10月29日 11:48撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 11:48
このピークの手前、激ヤブを嫌ってつい尾根を外してしまい、逆目に生えた笹の急斜面に入り込んでしまい、えらいことになった。時間はまだたっぷりあると自分に言い聞かせて落ち着き、一歩進むのに1分かけるつもりで這い登り、なんとか尾根に復帰。あのときは本当にやばかった。
テントのポール?が落ちていた。
2016年10月29日 11:55撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 11:55
テントのポール?が落ちていた。
ヤブの後半は写真を撮る余裕もなく、不安とヤブと戦いながら塩那道路・日留賀峠にたどり着いた。
2016年10月29日 12:59撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 12:59
ヤブの後半は写真を撮る余裕もなく、不安とヤブと戦いながら塩那道路・日留賀峠にたどり着いた。
ヤブからの出口を振り返って撮影。
2016年10月29日 13:00撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:00
ヤブからの出口を振り返って撮影。
ヤブに比べれば天国の塩那道路を味わいながら歩く。
2016年10月29日 13:14撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/29 13:14
ヤブに比べれば天国の塩那道路を味わいながら歩く。
崩落地点。ここから先へは四輪車は入れないだろう。
2016年10月29日 13:16撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:16
崩落地点。ここから先へは四輪車は入れないだろう。
「つらら岩」の標識。どれがそれに当たるのかはわからなかった。
2016年10月29日 13:17撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:17
「つらら岩」の標識。どれがそれに当たるのかはわからなかった。
崖上に生えている木が面白い形をしていたのでつい撮ってしまった。
2016年10月29日 13:21撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/29 13:21
崖上に生えている木が面白い形をしていたのでつい撮ってしまった。
「塩那道路廃道化工事」の構造物。
2016年10月29日 13:22撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:22
「塩那道路廃道化工事」の構造物。
鹿の又坂の看板。
2016年10月29日 13:22撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 13:22
鹿の又坂の看板。
擁壁にかけられたハシゴ。
2016年10月29日 13:27撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:27
擁壁にかけられたハシゴ。
遮るものも無い場所は体が煽られるほどの強風。
2016年10月29日 13:29撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:29
遮るものも無い場所は体が煽られるほどの強風。
こういう場所はまだマシだった。
2016年10月29日 13:33撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:33
こういう場所はまだマシだった。
鹿又岳付近にある、比較的最近できたと思われるプレハブ。
2016年10月29日 13:35撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:35
鹿又岳付近にある、比較的最近できたと思われるプレハブ。
「植生回復経過観察小屋」と書かれている。
2016年10月29日 13:35撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:35
「植生回復経過観察小屋」と書かれている。
中はきれいで、シートや毛布などの物資もあった。
2016年10月29日 13:35撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/29 13:35
中はきれいで、シートや毛布などの物資もあった。
水たまり。
2016年10月29日 13:38撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:38
水たまり。
気がつくと雪が舞ってきた。これは正直想定していなかった。
2016年10月29日 13:40撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 13:40
気がつくと雪が舞ってきた。これは正直想定していなかった。
鹿又岳の取付き付近と思われる場所。藪漕ぎはもうお腹いっぱいだったので鹿又岳登頂はあっさりスルー。
2016年10月29日 13:41撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:41
鹿又岳の取付き付近と思われる場所。藪漕ぎはもうお腹いっぱいだったので鹿又岳登頂はあっさりスルー。
赤テープがあるが、どこかへの取付点という意味なのかどうかは不明。
2016年10月29日 13:42撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 13:42
赤テープがあるが、どこかへの取付点という意味なのかどうかは不明。
大蛇尾展望台の標識。
2016年10月29日 14:05撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 14:05
大蛇尾展望台の標識。
もちろん何も見えず。
2016年10月29日 14:05撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/29 14:05
もちろん何も見えず。
今夜の宿にするつもりの瓢箪峠のプレハブ、通称スペースハウス。しかしドアを見てびっくり、ノブが錆びついて脱落しており、開けられない。
2016年10月29日 14:12撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 14:12
今夜の宿にするつもりの瓢箪峠のプレハブ、通称スペースハウス。しかしドアを見てびっくり、ノブが錆びついて脱落しており、開けられない。
脇の窓は施錠されておらず、利用者はここから出入りしているもよう。そのためか床がこんな状態に…。
2016年10月29日 14:14撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 14:14
脇の窓は施錠されておらず、利用者はここから出入りしているもよう。そのためか床がこんな状態に…。
そして天井にも穴が。それ以外にも雨漏りの痕跡も。避難小屋としても心もとない状況。この中にテントを張るという手も無くはなかったが、この雪と寒さと強風。男鹿岳を狙うならここでの宿泊が必須だが、明日の天候回復も望み薄。男鹿岳がどうこう言うより、この後一晩でどれだけ積もるかわからない雪の中、日留賀岳への戻りのヤブを無事突破できるのかを考えなければならない状況。というわけで男鹿岳も諦め、「植生回復経過観察小屋」まで戻ってそこで泊まることにした。
2016年10月29日 14:15撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 14:15
そして天井にも穴が。それ以外にも雨漏りの痕跡も。避難小屋としても心もとない状況。この中にテントを張るという手も無くはなかったが、この雪と寒さと強風。男鹿岳を狙うならここでの宿泊が必須だが、明日の天候回復も望み薄。男鹿岳がどうこう言うより、この後一晩でどれだけ積もるかわからない雪の中、日留賀岳への戻りのヤブを無事突破できるのかを考えなければならない状況。というわけで男鹿岳も諦め、「植生回復経過観察小屋」まで戻ってそこで泊まることにした。
瓢箪峠ではぜひ見たかった、自衛隊による塩那パイロット道路建設記念碑。これが見れただけでも満足だ。すでに少し立ち止まるだけでも震えが来るほど寒く、足早に引き返す。
2016年10月29日 14:15撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 14:15
瓢箪峠ではぜひ見たかった、自衛隊による塩那パイロット道路建設記念碑。これが見れただけでも満足だ。すでに少し立ち止まるだけでも震えが来るほど寒く、足早に引き返す。
相変わらずの白い世界。
2016年10月29日 14:33撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 14:33
相変わらずの白い世界。
すでに木々は霧氷がつき始めていた。
2016年10月29日 14:37撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 14:37
すでに木々は霧氷がつき始めていた。
小一時間ほどかけて「植生回復経過観察小屋」に到着。小屋の用途からすると歓迎されざる使い方かもしれないが、心中で許しを請いつつお世話になる。もちろん小屋内の物資には手を付けない。
2016年10月29日 15:03撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/29 15:03
小一時間ほどかけて「植生回復経過観察小屋」に到着。小屋の用途からすると歓迎されざる使い方かもしれないが、心中で許しを請いつつお世話になる。もちろん小屋内の物資には手を付けない。
翌朝。地面は雪化粧していたが、これならおそらく歩行に支障が出るほどではない。降雪も今は止んでいる。気合を入れて「生還」に向けて出発だ。
2016年10月30日 05:50撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 5:50
翌朝。地面は雪化粧していたが、これならおそらく歩行に支障が出るほどではない。降雪も今は止んでいる。気合を入れて「生還」に向けて出発だ。
昨日とは様変わりした稜線の姿。
2016年10月30日 05:56撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 5:56
昨日とは様変わりした稜線の姿。
おや、ほんの少しだけガスが…
2016年10月30日 05:57撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 5:57
おや、ほんの少しだけガスが…
途切れた。山麓西方、横川集落方面が見えた。ほぼ絶望だった「天空街道」からの眺望のそのわずか一端ではあるが、見ることができた。
2016年10月30日 06:00撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 6:00
途切れた。山麓西方、横川集落方面が見えた。ほぼ絶望だった「天空街道」からの眺望のそのわずか一端ではあるが、見ることができた。
かなりの量の落石が積もっている箇所。慎重に通過する。
2016年10月30日 06:02撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 6:02
かなりの量の落石が積もっている箇所。慎重に通過する。
日留賀峠に着いたとき、昇りつつある陽光が見えた。雲間から差すわずかな光でしかないが、「生」を強く実感させてくれた。気合を入れて、ヤブに突入する。
2016年10月30日 06:05撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 6:05
日留賀峠に着いたとき、昇りつつある陽光が見えた。雲間から差すわずかな光でしかないが、「生」を強く実感させてくれた。気合を入れて、ヤブに突入する。
昨日とは逆に、日留賀峠から日留賀岳へは比高約100mの登りになる。2時間かかろうと3時間かかろうと、歩き切れば「生還確定」だと自分に言い聞かせ、ゆっくりとヤブをかきわける。
2016年10月30日 06:15撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 6:15
昨日とは逆に、日留賀峠から日留賀岳へは比高約100mの登りになる。2時間かかろうと3時間かかろうと、歩き切れば「生還確定」だと自分に言い聞かせ、ゆっくりとヤブをかきわける。
時折青空も。こんなに狭い空なのに今の俺には心強い。
2016年10月30日 06:18撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 6:18
時折青空も。こんなに狭い空なのに今の俺には心強い。
昨日踏み外してしまった「問題のピーク」。今回はきちんと尾根上を歩き、無事突破。
2016年10月30日 06:32撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 6:32
昨日踏み外してしまった「問題のピーク」。今回はきちんと尾根上を歩き、無事突破。
ヤブ歩きも、ほんの少しだがコツが見えてきた。踏み跡を見分けるには視線を低くし、ヤブは「押してダメなら引いてみる」こと、枝の生えている向きをよく観察すること、など。
2016年10月30日 06:48撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 6:48
ヤブ歩きも、ほんの少しだがコツが見えてきた。踏み跡を見分けるには視線を低くし、ヤブは「押してダメなら引いてみる」こと、枝の生えている向きをよく観察すること、など。
枝葉の上に積もった雪が、それらをかき分けるたびに顔にかかる。真冬のような寒さでもないので、火照った顔にちょうどいい「スノーシャワー」だった。正直、雨よりもずっと快適。
2016年10月30日 06:56撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 6:56
枝葉の上に積もった雪が、それらをかき分けるたびに顔にかかる。真冬のような寒さでもないので、火照った顔にちょうどいい「スノーシャワー」だった。正直、雨よりもずっと快適。
何度めかのシャクナゲヤブを抜けきったところが唐突に日留賀岳の山頂だった。これでほぼ生還は確定。
2016年10月30日 07:17撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 7:17
何度めかのシャクナゲヤブを抜けきったところが唐突に日留賀岳の山頂だった。これでほぼ生還は確定。
生還が確定的になってみると、雪国出身の性か、雪景色が途端に愛おしく思えてくる。現金なものだ。
2016年10月30日 07:26撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 7:26
生還が確定的になってみると、雪国出身の性か、雪景色が途端に愛おしく思えてくる。現金なものだ。
小鳥がいた。寂しい山中での友達のように思えたので、一枚撮らせてもらった(枝の向こうになってしまったが)。
2016年10月30日 07:34撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 7:34
小鳥がいた。寂しい山中での友達のように思えたので、一枚撮らせてもらった(枝の向こうになってしまったが)。
本格的に日が出てきた。
2016年10月30日 07:44撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 7:44
本格的に日が出てきた。
多少高度を下げたところでガスも抜けて眺めが良くなる。
2016年10月30日 07:46撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 7:46
多少高度を下げたところでガスも抜けて眺めが良くなる。
1500m付近で完全にガスが抜け、昨日の荒天、ここまでの雪の世界が嘘のような青空に。
2016年10月30日 07:53撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 7:53
1500m付近で完全にガスが抜け、昨日の荒天、ここまでの雪の世界が嘘のような青空に。
気がつけば紅葉も見事に。
2016年10月30日 08:10撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/30 8:10
気がつけば紅葉も見事に。
鳥居まで帰ってきた。この少し先で、今日初めて人と出会った。
2016年10月30日 08:12撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 8:12
鳥居まで帰ってきた。この少し先で、今日初めて人と出会った。
鳥居のところから日留賀岳方面を振り返って。山頂近くは今も白くなっている。
2016年10月30日 08:20撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 8:20
鳥居のところから日留賀岳方面を振り返って。山頂近くは今も白くなっている。
気のせいか、昨日より今日の方が紅葉が一段進んだような気がした。
2016年10月30日 08:58撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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10/30 8:58
気のせいか、昨日より今日の方が紅葉が一段進んだような気がした。
いずれにせよ、モノトーンの世界から帰ってきた目には一段と鮮やかに映った。
2016年10月30日 08:59撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
10/30 8:59
いずれにせよ、モノトーンの世界から帰ってきた目には一段と鮮やかに映った。
林道終点に着。
2016年10月30日 09:22撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 9:22
林道終点に着。
塩原温泉街方面が見えた。
2016年10月30日 09:35撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 9:35
塩原温泉街方面が見えた。
午前10時、登山口に着。
2016年10月30日 10:01撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 10:01
午前10時、登山口に着。
思いがけず「雪山」になってしまったが、無事帰れてよかった。
2016年10月30日 10:02撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/30 10:02
思いがけず「雪山」になってしまったが、無事帰れてよかった。

感想

というわけで予期せぬ雪で全ての目的は果たせず。ヤブに自信あれば男鹿岳目指せたかもしれないけど、今の俺には雪が降った時点でもう、日留賀岳へのヤブを突破して無事生還すること以外の目的は放棄せざるを得なかった。
まあ、塩那道路を踏むという最低限の目的と、ほんの僅かではあったが塩那から下界の眺めを得ることも叶ったのでよしとしよう。

以下ヤブ歩きメモ。
・たとえわずかでも、尾根筋を外すべからず。踏み跡に自信が無ければ意地でも尾根通し貫徹。
・でかいザックは邪魔。そして雨蓋の上の荷物取り付け用のゴム紐は引っかかって超邪魔。
・ザック外に取り付けたものは普通に外れる。どうしてもというなら10歩に1回ぐらい振り返って外れてないか確かめるべし。
・そもそもこのでかい体自体ヤブに向いてない気がしなくもない。

なにはともあれ、スキーの季節が始まるってことで今年の山歩きはこれで終わり。
ま、計画通り行かないこともあったけど、心残りは無いかな。

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