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Yamareco

記録ID: 997062
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
屋久島

宮之浦岳「淀川〜宮之浦岳〜高塚小屋泊〜縄文杉〜白谷雲水峡」

2016年10月31日(月) 〜 2016年11月01日(火)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
22.4km
登り
1,371m
下り
2,119m

コースタイム

1日目
山行
9:59
休憩
0:00
合計
9:59
6:35
48
7:23
7:23
86
8:49
8:49
10
8:59
8:59
15
9:14
9:14
30
9:44
9:44
64
10:48
9:44
97
最後の水場
11:21
11:21
23
11:44
11:44
26
12:10
12:10
31
12:41
12:41
37
13:18
13:18
23
第二展望台
13:41
13:41
32
第一展望台
14:13
14:13
77
15:30
高塚小屋(宿泊地)
2日目
山行
4:27
休憩
0:25
合計
4:52
7:43
9
高塚小屋(宿泊地)
7:52
8:00
73
9:13
9:20
17
9:37
9:37
48
10:25
10:25
54
11:19
11:19
24
11:43
11:43
7
11:50
12:00
13
12:13
12:13
22
12:35
天候 31日 淀川登山口〜焼野三叉路:曇り
   第一展望台〜高塚小屋:雨(夜土砂降り)
1日 高塚小屋〜大王杉:曇り
   大王杉〜白谷雲水峡:晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車 飛行機
05:30 予約していたタクシーでホテルから淀川登山口まで(日出06:30)
白谷雲水峡谷発のバスまで2時間も待ち時間があり、相乗りタクシーで宮之浦港口まで
コース状況/
危険箇所等
淀川登山口〜投石平:特に危険箇所なし
投石平〜宮之浦岳〜平石:大半が岩場
平石〜楠川別れ:特に危険箇所なし
楠川分れ〜辻峠:激坂
辻峠〜白谷雲水峡:特に危険箇所はないが、最後激坂


その他周辺情報 安房〜淀川登山口までタクシーで6700円程度。
新高塚小屋は直ぐ近くに水場有り。
高塚小屋は徒歩10分、縄文杉付近に水場有り。
登山口に着く前にかわいいヤクシカ2頭と遭遇。 
雨は降ってないけど、レインウェア上下を着込んで
06:35淀川登山口出発。
2016年10月31日 06:33撮影 by  DSC-HX30V, SONY
3
10/31 6:33
登山口に着く前にかわいいヤクシカ2頭と遭遇。 
雨は降ってないけど、レインウェア上下を着込んで
06:35淀川登山口出発。
出会う木が全て白山比祥神社の御神木級。
2016年10月31日 07:10撮影 by  DSC-HX30V, SONY
10/31 7:10
出会う木が全て白山比祥神社の御神木級。
2016年10月31日 07:14撮影 by  DSC-HX30V, SONY
1
10/31 7:14
07:23淀川小屋通過。今日は久しぶりのテント泊装備でバルトロ80の重さは17kg。ここまで48分で略CTどおり。
2016年10月31日 07:23撮影 by  DSC-HX30V, SONY
10/31 7:23
07:23淀川小屋通過。今日は久しぶりのテント泊装備でバルトロ80の重さは17kg。ここまで48分で略CTどおり。
淀川歩道橋
2016年10月31日 07:24撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 7:24
淀川歩道橋
水がめっちゃきれい。
2016年10月31日 07:24撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 7:24
水がめっちゃきれい。
08:49 小花之江河通過。
2016年10月31日 08:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 8:49
08:49 小花之江河通過。
雨は降ってないけど、ガッスガス。
2016年10月31日 08:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 8:49
雨は降ってないけど、ガッスガス。
08:59 花之江河通過。CTだとここまで2:40。実測タイムは2:24だけど、久しぶりのテント泊装備で鈍っていることを実感。
2016年10月31日 08:59撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 8:59
08:59 花之江河通過。CTだとここまで2:40。実測タイムは2:24だけど、久しぶりのテント泊装備で鈍っていることを実感。
09:14 黒味岳分岐通過。
2016年10月31日 09:14撮影 by  DSC-HX30V, SONY
10/31 9:14
09:14 黒味岳分岐通過。
ウン?ロープがあるの?聞いてなかったけど…。
2016年10月31日 09:28撮影 by  DSC-HX30V, SONY
2
10/31 9:28
ウン?ロープがあるの?聞いてなかったけど…。
なにこれロープ。これ写真では分かんないかも知れないけど、凄いんです。
2016年10月31日 09:32撮影 by  DSC-HX30V, SONY
3
10/31 9:32
なにこれロープ。これ写真では分かんないかも知れないけど、凄いんです。
黒味岳。一気に視界が開けてきた。
2016年10月31日 09:34撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 9:34
黒味岳。一気に視界が開けてきた。
なにこれロープを登って来たところを振り返る。
2016年10月31日 09:34撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 9:34
なにこれロープを登って来たところを振り返る。
筑紫岳。
2016年10月31日 09:35撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 9:35
筑紫岳。
09:44 投石平通過。
2016年10月31日 09:44撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 9:44
09:44 投石平通過。
この辺りはヤクシマシャクナゲの群生地。
2016年10月31日 10:08撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 10:08
この辺りはヤクシマシャクナゲの群生地。
宮之浦岳
2016年10月31日 10:23撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 10:23
宮之浦岳
名もない屋久杉の巨木。
2016年10月31日 10:32撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 10:32
名もない屋久杉の巨木。
宮之浦岳最後の水場。
2016年10月31日 10:48撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 10:48
宮之浦岳最後の水場。
ゲンコツ岩。
2016年10月31日 11:01撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 11:01
ゲンコツ岩。
2016年10月31日 11:19撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 11:19
2016年10月31日 11:21撮影 by  DSC-HX30V, SONY
10/31 11:21
11:21 標高1867m 栗生岳通過。
2016年10月31日 11:21撮影 by  DSC-HX30V, SONY
10/31 11:21
11:21 標高1867m 栗生岳通過。
2016年10月31日 11:29撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 11:29
宮之浦岳頂上。
2016年10月31日 11:42撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 11:42
宮之浦岳頂上。
11:44 宮之浦岳一等三角点タッチ。
2016年10月31日 11:44撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 11:44
11:44 宮之浦岳一等三角点タッチ。
2016年10月31日 11:44撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 11:44
だあれも居ないので、いつものとおりタイマー撮影。
2016年10月31日 11:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 11:49
だあれも居ないので、いつものとおりタイマー撮影。
12:10 焼野三叉路通過。
2016年10月31日 12:10撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 12:10
12:10 焼野三叉路通過。
12:41 平石岩屋通過。
2016年10月31日 12:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 12:41
12:41 平石岩屋通過。
2016年10月31日 12:40撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 12:40
13:18 第二展望台。
2016年10月31日 13:18撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 13:18
13:18 第二展望台。
13:41 第一展望台通過。ここまでどうにかもってくれていた天気だったが…。
2016年10月31日 13:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 13:41
13:41 第一展望台通過。ここまでどうにかもってくれていた天気だったが…。
14:13 雨の中、新高塚小屋通過。トイレは別棟にある。高塚小屋に比べたら相当広い。
2016年10月31日 14:13撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 14:13
14:13 雨の中、新高塚小屋通過。トイレは別棟にある。高塚小屋に比べたら相当広い。
15:30 本日テント泊予定の高塚小屋に到着したが、テント場がない!小屋も小っちゃい。
2016年10月31日 15:30撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 15:30
15:30 本日テント泊予定の高塚小屋に到着したが、テント場がない!小屋も小っちゃい。
雨も激しくなってきたし、仕方がないので、避難小屋泊決定。自分が着いた時は4番目だったが、夕方6時頃まで次から次からに入ってきて鳩小屋みたいに狭い小屋に14〜15人は泊まったかな。
2016年10月31日 17:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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10/31 17:41
雨も激しくなってきたし、仕方がないので、避難小屋泊決定。自分が着いた時は4番目だったが、夕方6時頃まで次から次からに入ってきて鳩小屋みたいに狭い小屋に14〜15人は泊まったかな。
06:00起床。シュラフとかマットを片付けて朝食準備。と言ってもアルコールストーブで湯を沸かしただけだけど。
2016年11月01日 06:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
3
11/1 6:41
06:00起床。シュラフとかマットを片付けて朝食準備。と言ってもアルコールストーブで湯を沸かしただけだけど。
お腹にやさしいアマノフーズのにゅうめんと鶏ささみとモーニングコーヒー。
2016年11月01日 06:46撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 6:46
お腹にやさしいアマノフーズのにゅうめんと鶏ささみとモーニングコーヒー。
07:43 高塚小屋出発。
2016年11月01日 07:43撮影 by  DSC-HX30V, SONY
11/1 7:43
07:43 高塚小屋出発。
おお、あれは!
2016年11月01日 07:52撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 7:52
おお、あれは!
07:52 誰もいない世界で縄文杉とご対面
2016年11月01日 07:52撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 7:52
07:52 誰もいない世界で縄文杉とご対面
縄文杉
樹高25.3m 胸高周囲16.4m(直径5.1m)推定樹齢7200年
2016年11月01日 07:52撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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縄文杉
樹高25.3m 胸高周囲16.4m(直径5.1m)推定樹齢7200年
2016年11月01日 07:53撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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2016年11月01日 07:54撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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2016年11月01日 07:56撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 7:56
てっぺんまで写そうとすると自分が立っているテラスの足元の床に三脚を置いてアングルを仰角一杯にしないと入らない。
2016年11月01日 07:57撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 7:57
てっぺんまで写そうとすると自分が立っているテラスの足元の床に三脚を置いてアングルを仰角一杯にしないと入らない。
縄文杉の清水。甘露!
2016年11月01日 08:04撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 8:04
縄文杉の清水。甘露!
縄文杉を過ぎると一気にもののけ姫の世界に突入。
2016年11月01日 08:19撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 8:19
縄文杉を過ぎると一気にもののけ姫の世界に突入。
夫婦杉。
2016年11月01日 08:30撮影 by  DSC-HX30V, SONY
11/1 8:30
夫婦杉。
大王杉。 
樹高24.7m 胸高周囲11.1m 推定樹齢3000年
1966年に縄文杉が発見されるまで最大の屋久杉とされていたことから命名された。
2016年11月01日 08:36撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 8:36
大王杉。 
樹高24.7m 胸高周囲11.1m 推定樹齢3000年
1966年に縄文杉が発見されるまで最大の屋久杉とされていたことから命名された。
樹齢3000年にタッチ。
2016年11月01日 08:38撮影 by  DSC-HX30V, SONY
11/1 8:38
樹齢3000年にタッチ。
2016年11月01日 08:39撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 8:39
ウイルソン株
2016年11月01日 09:19撮影 by  DSC-HX30V, SONY
11/1 9:19
ウイルソン株
ウイルソン株
2016年11月01日 09:13撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 9:13
ウイルソン株
2016年11月01日 09:15撮影 by  DSC-HX30V, SONY
11/1 9:15
一人でハートを探している最中に団体ツアー客が大挙押し寄せてきて、ハート探しもここまで。縄文杉は一人で向かい合えてよかった…。
2016年11月01日 09:16撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 9:16
一人でハートを探している最中に団体ツアー客が大挙押し寄せてきて、ハート探しもここまで。縄文杉は一人で向かい合えてよかった…。
翁杉
2016年11月01日 09:24撮影 by  DSC-HX30V, SONY
11/1 9:24
翁杉
09:37 大株歩道入口通過。
2016年11月01日 09:37撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 9:37
09:37 大株歩道入口通過。
翁岳
2016年11月01日 09:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
11/1 9:41
翁岳
2016年11月01日 10:00撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 10:00
石塚山。
2016年11月01日 10:05撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 10:05
石塚山。
完全に晴れてきた。
2016年11月01日 10:11撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 10:11
完全に晴れてきた。
2016年11月01日 10:23撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 10:23
10:25 楠川分れ通過。ここから辻峠へ。
2016年11月01日 10:25撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 10:25
10:25 楠川分れ通過。ここから辻峠へ。
辻峠まで50分。この50分が激坂との戦い。
2016年11月01日 10:25撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 10:25
辻峠まで50分。この50分が激坂との戦い。
11:19 激坂をCT4分オーバーの54分掛かって辻峠通過。
2016年11月01日 11:19撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 11:19
11:19 激坂をCT4分オーバーの54分掛かって辻峠通過。
さっきまでの幽玄さはどこへやら。森にはガスが良く似合う。
2016年11月01日 11:26撮影 by  DSC-HX30V, SONY
2
11/1 11:26
さっきまでの幽玄さはどこへやら。森にはガスが良く似合う。
武家杉・公家杉
2016年11月01日 11:28撮影 by  DSC-HX30V, SONY
1
11/1 11:28
武家杉・公家杉
苔むす森
2016年11月01日 11:29撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 11:29
苔むす森
苔むす森
2016年11月01日 11:38撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 11:38
苔むす森
苔むす森
2016年11月01日 11:38撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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苔むす森
苔むす森
2016年11月01日 11:38撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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苔むす森
七本杉
2016年11月01日 11:43撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 11:43
七本杉
くぐり杉
2016年11月01日 11:47撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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くぐり杉
2016年11月01日 11:56撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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2016年11月01日 12:13撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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2016年11月01日 12:17撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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2016年11月01日 12:20撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 12:20
12:35 白谷雲水峡バス停無事下山。
14:40発の次のバスまで2時間以上待つことになるので、迷わずタクシー相乗りで宮之浦港へ。
2016年11月01日 12:35撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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11/1 12:35
12:35 白谷雲水峡バス停無事下山。
14:40発の次のバスまで2時間以上待つことになるので、迷わずタクシー相乗りで宮之浦港へ。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ハイドレーション コンロ コッヘル 調理器具 ライター コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ 携帯トイレ ガベージバック

感想

◇プロローグ
晴れの焼岳に登れて大満足で次の山行をどこにしようか考えていた9月中旬のことだ。9月末から10月末までの1ヶ月にわたる長い海外出張が終われば、長期休暇が貰えるのはいいが、11月に山と言ってもな〜。北アルプスはもちろん南アルプスも冬山一歩手前の状態で怖くて登れない。ならばということで真っ先に思い浮かんだのは屋久島宮之浦岳。宮之浦岳のベストシーズンは5月のヤクシマシャクナゲの頃だということは分かっちゃいるが、何より人ごみが嫌いな自分は混雑期の山には登りたくない。そんな時、目に入ったのが11月文化の日から次の土日までの4連休を利用した3泊4日の屋久島宮之浦岳登山ツアーだ。羽田から鹿児島までの往復飛行機代と鹿児島から屋久島までの往復高速船代、ホテルまでの送迎代、ホテルでの食事付宿泊代(但し相部屋)、宮之浦岳登山口までの送迎代、登山ガイド代がセットで27万円。これだと一切お任せで何も考えなくていいし、あと若干名で受付終了みたいだったので、思わず予約しそうになったが、確か伊丹から屋久島へは直行便があったはずで金沢からわざわざ羽田まで遠回りすることを考えたら、なんか馬鹿らしくなった。そこで色々調べてみたら、伊丹から日本エアコミューターが直行便を出していて、午前の便は10:15発で金沢を6:00に出発すれば余裕で乗れるし、屋久島には午前中に到着することが分かった。それで早速、先得割引で航空便と1人部屋でゆったりできるホテルの予約を完了した。あとは大阪までの往復高速代とガソリン代、空港での駐車料金、登山口までのタクシー代、居酒屋での食事代等を入れても10万円あれば十分と弾き出して今回の山行をむかえることとした。ツアーに参加すると東京までの新幹線代か航空運賃が加算されて30万円はかかるから20万円得した計算だ。

◇デスクプラン
屋久島と言えば、日本百名山の宮之浦岳、樹齢7000年の縄文杉、もののけ姫の舞台となった白谷雲水峡、この三つは最低限外せないだろう。最初はすべて別箇に日帰りで済ますことも考えたが、今年は西穂高、唐松岳、八ヶ岳、飯豊山と4回しかテント泊をしていないので心のテント虫が疼く。かと言って飯豊山の時のように土砂降りに叩かれるのはいやだ。だから、晴れていればテント泊、雨なら避難小屋泊と決めて、まずは「山と高原地図」で登山口の標高、登りのコースタイムを検討してどこから登るかを考えた。
白谷雲水峡  標高 620m 標高差1316m  登りCT 10:20
荒川登山口  標高 600m 標高差1336m 登りCT 9:00
ヤクスギランド  標高 960m 標高差 976m 登りCT 10:50
淀川登山口   ☆標高 1360m ☆標高差 576m ☆登りCT 5:20
このデータから一目瞭然、一番楽そうな淀川登山口から登ることに決定し、1日目は淀川登山口〜花之江河〜投石平〜栗生岳〜宮之浦岳と登り、宮之浦岳からはちょっと無理をして、焼野三叉路〜新高塚小屋〜高塚小屋まで足を運んでテント泊(若しくは小屋泊)。
2日目は高塚小屋〜縄文杉〜大王杉〜ウイルソン株〜大株歩道入口〜楠川分れ〜辻峠〜白谷山荘〜白谷雲水峡と回る。
これで、日本百名山の宮之浦岳、樹齢7000年の縄文杉、もののけ姫の舞台となった白谷雲水峡を1泊2日でおさえるという作戦だ。

◇1日目(屋久島2日目)
屋久島は1ヶ月に35日雨が降ると言われているくらい雨の多い島だから、雨は最初から覚悟してたが、05:30ホテルの玄関を出ると2日前に予約していたタクシーは雨の中、既にホテルの玄関先で待っていた。リュックを入れてもらおうとトランクを開けてもらうと隅っこに登山靴が置いてあった。運転手さんも登山をするというので、色々聞くと「例年なら10月は1ヶ月くらい雨が降らないのに今年は1日も晴れた日がないよ」「島の半分は雨でも島の半分は晴れてる。車で島を1周するとよく分かるよ」「モッチョム岳は宮之浦岳より大変な山よ。登山道がないんだから」なんて話を聞きながら、タクシーはホワイトアウト状態で視界10〜20mしかないくねくねした山道をガードレールの反射板の光を頼りに登っていく。突然目の前にヤクシカが2頭現われる。
06:25 淀川登山口到着。さっきまでの雨が嘘のようにやんで霧も晴れてきた。でも念のため、レインジャケットの上下を着込み、17kgのパリセード80を背負って、06:35デッパツ。6月23日以来、日帰り登山ばかりで4ヶ月ちょっと背負っていなかっただけなのにやけに肩と腰が重い。でも久しぶりにテント泊装備のリュックを背負って歩ける喜びに心が奮える。一歩一歩、大地の感触を踏みしめ、森の空気の美味さ、森の静寂を五感で感じながら歩く。
07:23 淀川小屋前通過。人気はない。ここらでまたガスがかかりだす。でも雨が降らないだけ良しとしよう。昨夜、居酒屋「いその香り」で隣に座った看護婦のお嬢さんは前日の29日に猛烈な雨風でレインウェアの中までびしょ濡れになって宮之浦岳に登って来たと話していた。
09:14 黒味岳分岐通過。直ぐ後ろに単独の白人青年が迫ってきているのに気づき、道を譲る。その青年はレインウェアを着ておらず、シューズもトレールランニング用の軽いもので、リュックだけは50-60リットルクラスで避難小屋泊と見受けた。その青年とはその日、新高塚小屋に至るまで何度も顔を合わすこととなる。
09:44 投石平通過。頂上付近は岩場であることは予想していたが、本格的な岩場がこの辺りからずーっと頂上を過ぎて平石岩屋辺りまで続く。
11:30頃、頂上直下で朝淀川登山口から先行した日帰りガイドツアーの団体さん3組とすれ違う。
11:44 九州最高峰の宮之浦岳頂上に立つ。日本百名山27座目達成。頂上独占状態で気分はいいが、どなたもいらっしゃいません。
13:41 第一展望台通過。今までよく保ってくれていた天気だったが、遂に雨が降り出した。テント泊が微妙になってきた。
14:13 新高塚小屋通過。ここは大きい。外に別棟でトイレ4箇所と携帯トイレブース1箇所があった。何回か顔を合わせた白人青年はここに泊まることにしたようだが、自分は明日の縄文杉との出逢いに考慮し先を急ぐ。この時はまさか高塚小屋があんなに小さいとは思ってもいなかった。
15:30 今晩の宿泊先、高塚小屋到着。第一印象=ハト小屋。小さい。なにこれ小屋。
しかもまだ明るいのに扉を開けて中に入ると真っ暗。窓が一つあるのだが小さくて低い場所に設置されているので光が入って来ない。で、肝心のテント場がない。平らな所は全て水深10cmの水溜り状態となっており、テントを張ろうとしたら木製のテラスの上しかない。本格的に雨が降る中、建物横のテラスには3人家族がテント設営中。小屋の中には先着の単独行1名とガイドとお客の計3名だけで2階はガイド組が使っていたので、迷わずテント泊を諦め1階の片隅を占有。
夕食は尾西食品の白飯とアマノフーズの牛とじ丼の素、レトルトの牛すじ肉の煮込みとコーヒーとお茶。今回アルコールストーブを初めて使ったけど、音がなく静か。お湯が直ぐ沸く。軽い。飛行機の移動に制限を受けない。ガスカートリッジのように空き缶や少し残った缶が発生しない。
17:00には食事の後片付けも終えてモンベル900♯2に包まって横になっていたら、次から次に宿泊者が入ってきて大混雑状態となるが、19:30過ぎには静かになり知らぬ間に眠っていた。

◇2日目(屋久島3日目)
早い人が03:30頃からバタバタしはじめたので目覚めたついでにトイレに行き、また横になったが、シュラフの眠りが心地よく再び爆睡。
06:00起床。
シュラフ、マット、着替えを収納して朝食とモーニングコーヒーを楽しんでから、
07:43 ゆっくりデッパツ。
07:52 君は突然現れた。他の木とは明らかに異なる白くぼんやり岩のように輝く木肌。その幹が太いというのを通り越して幹面が膨大な壁のように広い。その背丈は遙か天を仰ぐ。いやーでかい。君と静寂の中、一対一で出逢えた感謝の気持ちを伝えるも君は黙して語らず。君の生命力に乾杯。君は凄いな。君の体を通った水を頂いたよ。すごく甘かった。でも後で出逢った大王杉も君に負けないくらい凄かったよ。
10:25 楠川分れ通過。ここから辻峠を登り、白谷雲水峡谷に向かうが、薬師沢から雲ノ平に登る急登を彷彿した。
12:00 苔むす森通過。ベテランガイドさんが苔むす森でトレッキング客に説明している。宮崎駿はもののけ姫のロクハンで屋久島に来た時、白谷雲水峡から縄文杉まで2泊3日をかけて登ったんですよ。途中の避難小屋に泊まって。へ〜そうだったのか。
12:35 白谷雲水峡案内場に無事下山。 
さあ、明日はモッチョム岳へ?                    


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コメント

さすが!!
kuroyuri2702さん、こんにちは♪
こんどは屋久島ですか〜!!
しかも行き方といいルートといい、行動力ありますね〜  流石です
屋久杉を独り占めですね♪ 羨ましい
お疲れ様でした〜
2016/11/4 23:57
Re: さすが!!
ni-shiさん、お久しぶりです。
ni-shiさんこそ、ちゃくちゃくと登られて羨ましい限り。今度は大阪を起点ですか?
来週は奥秩父に遠征しようと目論んでいましたが、最近気になっていた奥歯を見てもらいに歯医者に行ったら、割れてしまっているから治療に1ヶ月近くかかりますよと言われてしまいました。トホホ…
2016/11/5 2:37
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無雪期ピークハント/縦走 屋久島 [3日]
宮之浦岳縦走(淀川登山口 黒味岳 宮之浦岳 縄文杉 白谷雲水峡)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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