南アルプスの山納め 甲斐駒ケ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,242m
- 下り
- 2,656m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 10:10
引っ越しが予定より延び月末にずれ込んだため、ろくに下調べをできぬまま出発直前になった。
月末にひいた風邪が治りきらないしテント泊の準備自体面倒なので小屋泊前提で計画する。
第一候補は槍ヶ岳であったが、槍ヶ岳山荘のサイトを見ると2日の宿泊が営業最終日。
穂高岳山荘は営業しているようだったが、あそこまで行くことを考えると少し億劫。
おまけにこの時期さわやか信州号の夜行便がないので初日のスタートが遅れそう…
中略
…ということで南アルプスの小屋泊もしくは日帰りのつもりで出発した。
天候 | 明け方まで雨(山間部は雪)⇒到着時は快晴⇒山頂に着くころはガスってきた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路 山交バス 道の駅はくしゅう⇒JR中央本線 韮崎駅 ※道の駅はくしゅう からは北杜市民バスも最寄駅(日野春駅)まで運行している |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
小屋泊または日帰りなので久しぶりに10リットルのザックを稼働。
雨具は入れたが肝心ともいえる手袋を入れ忘れたので途中100均で購入。
起毛した綿素材の手袋とゴム手袋の二枚重ねだが結論から言うと寒かった。
服装はジーンズにTシャツ、ブレスサーモの長袖、ソフトシェル、ニット帽。
靴下は二枚履きにして靴はバスクのサミットGTXを久しぶりに履いてみた。
他の持ち物はライト×2、手拭い、モバイルバッテリー、食べ物、飲み物など
あとモンキチくんに加え引っ越しでみつけたサルのぬいぐるみ二つ。
前日夜に竜王へ移動し駅前の定食屋で鳥モツ丼をたいらげネットカフェへ投宿。
翌朝竜王バスターミナルで満員御礼のバスに乗り、立ったまま広河原へ向かう。
広河原でバスを乗り換え北沢峠へ、バス停前の山荘に宿泊できるかを尋ねてみた。
宿泊できたら初日は仙丈ケ岳、二日目は甲斐駒ケ岳の定番コースを予定していたが
あえなく断られたため、仙丈ケ岳はあきらめ日帰りで甲斐駒ケ岳に行くことにする。
登山行程が若干変わるが登山届自体は広河原で提出済なのでそのまま出発。
昨晩も降雪したらしく、北沢峠のあたりでもうっすらと雪が積もっていた。
登山道には自分より前に通っただろう何人かぶんの足跡がついていた。
今回アイゼンを持ち合わせていないため雪の状態次第では撤退も視野に入れる。
双児山まで登ったところで、休憩をとっている先行グループに追いついた。
山頂のお地蔵さんを探してるうち先に行かれ、結局お地蔵さんも見つけられなかった。
駒津峰まで来たところで先ほどの先行グループが休憩してたので抜かせていただく。
さらに先をゆくソロの登山者が二人ほどいたが直登ルートで駒ケ岳へ向かっている。
自分はというと巻き道ルートでとりあえず摩利支天を目指すことにする。
昨年甲斐駒ケ岳を訪れたときに摩利支天に行き忘れていたため心を残していた。
分岐から先には足跡が無く摩利支天を訪れるこの日最初の登山者であることが伺える。
ガスが出始めたため摩利支天から甲斐駒ケ岳の姿が途切れ途切れにしか見えない。
分岐まで戻り駒ケ岳へ向かう途中に直登ルートをとった二人とすれ違う。
山頂に着いたが寒いのですぐ下山、下半身はジーンズだけだしちょっと薄着すぎた。
雪の状態も悪くなさそうなので黒戸尾根ルートで下りバス代を浮かすことにした。
下りはじめてすぐのところで大きなザックを背負った若者と出会い情報交換。
テント泊装備で最寄りの駅(結構遠い)から夜通しずっと歩いてきたといういわば猛者。
「この先滑るところがあるので気を付けて」、というアドバイスを貰って別れたが
数分後に派手に転んで右膝を岩に叩きつけ、あまりの痛みにひとり嗚咽をもらす。
しばらくして大方痛みは治まったがぶつけた膝頭が腫れ、歩くたびに地味に痛い。
黒戸尾根は梯子や鎖でしっかり整備されているが、それだけ危険な場所が多いという事。
ちょっとした油断で大惨事になりかねないため、先ほど転んだ事を教訓とし慎重に下る。
七丈小屋の少し上に位置するテントサイトには一幕のテントが張られていた。
ひたすら下り、刀利天狗で昼食をとり、刃渡りでは黄葉に染まる山々を見下ろした。
いい加減下るのに飽きた、午前中に甲斐駒山頂にいたことが遠い昔の事のように感じる。
笹の平から横手に下りるつもりだったが眺めの良い尾根歩きが続く竹宇方面へ直進する。
尾白川渓谷分岐の手前あたりにさしかかると遠くの方でなにか鳴き声がする。
鹿の子供の悲鳴か何かかなと思っていたが近づくにつれ人の子供の泣き声だと気づく。
と、思っていた矢先に西洋人の子供が登山道の真ん中に座り大泣きしてるのを発見。
親の所在を尋ねてみたがこちらの発音が悪いのか不審人物に見えたのか返事はなし。
放置してはおけないので5分間待って保護者が来なければ警察に連絡すると決める。
5分間が経過し、意を決し1、1、とダイアルしたところで上方よりお父さんの声がした。
娘の落としたニット帽を探しに行っていたとのことで、見守ってあげたお礼を言われる。
気の利いた台詞を返したいところだが英語の語彙不足のため手を振ってその場を去る。
あとで気づいたがお父さんは流暢な日本語を話していたので日本語で良かったんだ。
少し下って橋を渡るとすぐに駒ヶ岳神社、今回の山行の無事の感謝を含め祈祷する。
そのすぐ先に駐車場がありトイレが改修工事中なため仮設トイレがずらりと並んでいた。
さらに舗装路を黙々と歩き続けること小一時間、ようやく道の駅はくしゅうに到着。
スマホで最寄駅を検索すると日野春駅と出て、歩くとまだ1時間40分間はかかるらしい。
山頂付近で会った若者はそこから歩いてきたはずでその体力、精神力に改めて感嘆する。
自分は疲れたのでタクシーを呼ぶ事を検討していると道の反対にバス停があるのを発見。
あまり期待しないでバス停に行くと韮崎駅行きの最終バスが5分後にあった。
モンキチ モン太郎 モモ🍑キチついにレコ共演🎉
この時期のアルプスに薄着でなにやってるんですか❕
無事下山で良かった。。
そして…山で会った泣く子供にお父さん戻ってきて良かったです!
行動してるときはそれほど寒くないのですが停滞して風に吹かれるとキツイですね。
とはいえ実はまだ薄手の服と使い捨てカイロという余裕はありました。
手袋だけは断熱材が入ったものをおすすめします。
そしてこの話には続きがあります、近日公開(今はレコ書くの疲れた)
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