取材山行 1-3 仙丈からこもれび山荘へ

2017年8月23日

第1話
第2話

仙丈から下山開始
前回のお話で仙丈ヶ岳の山頂に立ちましたが、展望は利かずガスで真っ白。
少々残念ではありますが、ここで小腹を満たしたら早々に下山することになりました。

山頂からはわずかな距離ですがザレた急な斜面を下ります。
足元に気を付けて下れば緩やかな斜面になり、左手に大岩を見ながらお花畑を進むようになります。
ただし時期的なものでしょうか、咲いていたのはトウヤクリンドウやアキノキリンソウといった夏の終わりを告げる花々。チングルマは花が終わり、すでに痩果から綿毛が出ていました。

チングルマは「木」です
ちなみに。
チングルマって「木」だって知ってましたか?
年輪もちゃんとあるんですよ。
そしてよく見ると、枝が地面を這っているのがよくわかります。
で・・・実は。
チングルマは成長が遅く、この画像の茎の太さになるまでに約20年の時が必要なんです。
山では割とありふれた高山植物のひとつですが、とても長い年月をかけてお花畑が作られていると思うと、やっぱり大切にしないといけないなと実感。
そして、その長い年月の瞬間を切り取るように垣間見ることが出来る。
そんなことにただただ感謝です。

仙丈小屋
地蔵尾根の分岐を左に分けて斜面を下ると、わずかな距離で仙丈小屋に到着。
ここは藪沢カールの中に建つ素晴らしい立地環境です。
ちょうどお昼時で賑わう小屋前にはテーブルとベンチが並び、ラーメンや生ビールなども販売されていて感じのいい若い女性従業員がテキパキと動いていました。
仙丈ヶ岳の山頂はそう広くないスペースなので、ここまで下って休憩することをおすすめします。

我々も10分ほどのんびりとさせていただきました。
なお、盛夏の時期であれば水場があるので補給が可能です。
ここの水は冷たくて美味しいのでおすすめですよ!

山荘データ
施設名称 仙丈小屋
営業期間 6月中旬~10月末
収容人数 55名(定員)
宿泊料金 8,500円(1泊2食付き)
電話番号 090-1883-3033(9:00-15:00のみ)
ホームページ 仙丈小屋ホームページ

撮影機材のお話
実は筆者、個人的な山行ではほとんど写真を撮らない無精者であります。
そんな私が今回の取材で使用しているのはデジタル一眼レフ。

PENTAX K-3IIPENTAX DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WRです。
これを選んだ理由は防塵防滴仕様であることと、耐寒動作保証(-10℃)であること。
マグネシウム合金ボディー+メタルシャーシで堅牢であること。
そして大きな決め手になったのがGPS内蔵(GPS/QZSS/SBAS/WAAS/EGNOS/GAGAN/MSAS)なのでログが取れて電子コンパスも稼働するということ。
え・・・ヤマレコMAPがあってEPSONの時計やスマホもあって、その上カメラでもGPSかい?
そう思われる方も多いと思いますが・・・。
単純にGPS情報があれば簡単に「何時何分に何処を通過した」というのが確認できるのです。
それ以外に理由はありません。
そう、なにぶん無精なものでメモすら取ることがないので、こういった文明の利器に頼るわけです。
で・・・ここまで利器に頼ると、さらに楽をしたくなるのが人間の性。

TOSHIBA 無線LAN搭載SDHCカード FlashAir W-03 [32GB] Class10
皆さんもそうだと思うのですが、撮影した画像をできるだけ早く確認したり、友人と共有したいじゃないですか。ただ、スマホで撮影した画像のやり取りはさほど面倒ではないのですが、これが外部のカメラとなるとそうはいかないのです。
そこで活躍するのが、撮影した画像を面倒な操作なしで素早く確認できる「無線LAN機能搭載」のSDカードです。手持ちのスマホに専用のアプリケーション「FalshAir」をインストールしてカメラで使っているSDカードと無線機能でリンクさせます。

通信が完了するとデジカメで撮影した写真をスマホで確認、保存することが可能になります。
また、この無線機能はSDカードとスマホとの通信になるので、外部の環境からは一切影響を受けません。
スマホを経由することによりFacebookなどのSNSへ簡単にアップすることが可能なので、オンタイムでの情報発信にも一役買うことになります。
これを使いだすと他のSDカードが使えなくなりますよ。
なお、容量に不安がある場合には64G仕様も販売されています。
TOSHIBA W-04 FlashAir Wi-Fi SDXC 64GB Class10対応 日本製 [並行輸入品]
ただし新しく開発された第4世代の製品になるので、動作が安定するまでもうしばらく動向を見守ったほうがよさそうです。

馬の背ヒュッテへ
さて、話を戻しまして。
仙丈小屋からは藪沢の源頭部を下っていきますが、ここは明るく解放感のある気持ちのよい道です。
この時は空も明るくなって、ほんの一瞬だけ夏山らしい雰囲気に。

道は尾根沿いに進み、ダケカンバの樹林帯に入るとほぼ平坦な道が続きます。
そこからしばらく歩けば丹渓新道と馬の背ヒュッテとの分岐に到着します。

丹渓新道は昔からの登山道で、北沢峠に南アルプススーパー林道が開通する以前は戸台から戸台川に沿って遡り赤河原を経由。
すでに廃屋となってしまった丹渓山荘(現丹渓山荘跡)から仙丈ヶ岳への登路として使われていました。
現在においては歩く人こそ少ないものの、しっかりとした道径があり問題なく歩くことができます。
静かな山歩きを楽しみたい方にはおすすめですよ。
分岐からはマルバダケブキの群落が見事な斜面を緩く下ると10分ほどで馬の背ヒュッテに到着します。

馬の背ヒュッテといえば「女将の宿」として密かな人気を集めているそうです。
「女将」が船窪小屋で働いていた頃にお会いしてると思うのですが、今回は行き会うこともなかったのでわずかな休憩で出発してしまいました。
また今度の機会に立ち寄らせていただきます!

山荘データ
施設名称 馬の背ヒュッテ
営業期間 7月中旬~10月中旬
収容人数 100名(完全予約制)
宿泊料金 8,500円(1泊2食付き)
電話番号 090-2135-2500
ホームページ 馬の背ヒュッテホームページ

さらに下りは続く
馬の背ヒュッテを出発すると藪沢の川床に降り立ち、大平山荘方面との分岐となります。
沢を渡り対岸の斜面を緩く登ると藪沢小屋が左手に見えてきます。

現在は休業中で期間外開放部分もあるようですが、基本的には使えないと思った方がよさそうです。
ただし、流水の水場があるので足を止める価値はありますよ。
藪沢大滝ノ頭(五合目)までは沢を何度も渡るトラバース道が続きます。
大きなアップダウンこそありませんが、部分的に荒れていたりちょっとした岩場もあります。

足元に注意しながら歩けば、やがて道は平坦になりシラビの樹林帯を進むようになります。
この辺りは下地の苔が美しく、南アルプスらしさを感じるところです。

馬の背ヒュッテから40分弱で藪沢大滝ノ頭(五合目)へ戻ってきました!
ここまで来れば、あとは往路を北沢峠目掛けて下るだけです。

ただし!
少しでも楽をしたいのが人の心情です。
二合目の分岐で稜線から外れて右手の道へ進み、さらに長衛小屋(北沢駒仙小屋)への分岐は左へ。
こうすると登り返すことなく、北沢峠へ戻ることができます。

こもれび山荘に到着!
休憩込みで7時間28分。
仙丈ヶ岳を往復して北沢峠に戻ってきました。

今晩は「こもれび山荘」に投宿となりますが、今回のブログはここまで。
次回は「こもれび山荘」についてレポートしたいと思います。
至れり尽くせり・・・快適な山小屋ですよ!
どうぞお楽しみに!

《今回の出費》
0円

《使用機材》
PENTAX K-3II
PENTAX DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WR

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