寛大な社会の実現に向けて〜ベーシックインカム制度〜

皆さんは、この言葉を聞いたことはありますか？ベーシックインカム（basic income）。私も最近初めて知った社会保障の考え方の一つです。これは、政府がすべての国民（働いている人も、働いていない人も）に対して、最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想です。

近年、世界的にも格差の広がってきている社会になってきています。弱肉強食の世界。しかし、人間界には様々なタイプの人間がいます。生まれた時からスタートラインが違います。たまたま生まれた国や時代の社会背景を基準として、その尺度に合うものは優遇され、合わないものは排除されます。勝ち組、負け組の誕生です。排除されたものは、精神的にも経済的にも、苦しい生活を余儀なくされます。

その国や時代の価値判断による人間同士の比較。これがすべての不幸の始まりと考えます。究極的には、戦争も根本的にはこの「比較」によって引き起こされるものと考えます。

現代社会で排除された者も、違う時代や環境であれば、非常に評価されている可能性があります。時代背景に伴う社会の尺度や比較を抜きにして、唯一無二の一個人を尊重する。そのためには、すべての人に最低限の生活保障をする。このような寛大な社会が実現すれば、みんな優しくハッピーに生きられる可能性があると考えますが、いかがでしょうか。

ベーシックインカム制度は、現在、フィンランドで試験導入しているようです。

（参考）ベーシックインカムについて分かりやすく書かれた資料
http://bijp.net/studybi/article/112
http://ameblo.jp/afrym/entry-12266083454.html