私は山に行く場合は、圧倒的に複数行より単独行が多いです。
何故、単独行をそんなに好むのか？
そんな疑問から、単独行の長所と短所を複数行と比較をして、ここに整理しておきたいと思います。
１．自由
単独行の一番の長所は、自由であることです。
どこに行くかも自由。
どのコースを選ぶのかも自由。
天気予報を見て前日に出発を決めたり、当日体調不良で取りやめることも自由です。
体力のある人にせかされたり、弱い人のペースに合わせる必要もありません。
歩きたいときは歩き、疲れたら休むことに何もためらいはありません。
寄り道おおいに結構。
草原で昼寝をしたり、心ゆくまで景色を楽しんだり、高山植物に見入ったり・・・
計画から実行、記録まで、すべて一人で完遂できる充実感も味わえます。
単独行の一番の良さは、自分の気持ちの赴くままに行動することができることでしょうか。
一方、複数行では、このような自由はかなり制約されてしまいます。
２．心の負担
単独行の長所は、他者に対する心の負担が小さいことです。
複数行では、同行者に気を遣う場面がどうしても多くなります。
「当日、同行者はちゃんと集合時間に来てくれるだろうか？」
「こんな計画をしたけれど、同行者は不満はないのだろうか？」
「今日は体調が悪くて行きたくないが、約束したから行かないわけにはいかない」
「疲れてきたけど、休みたいと言ったらみんなのペースを崩してしまうのだろうか？」
「もっと早く行動してもらわないと、雷雨に遭う可能性が高くなるのに！」
「バテてしまって、みんなに迷惑をかけてしまって心苦しい」
等々・・・と、口には出さなくても、心の中で葛藤する場面が多くなります。
一方、単独行では、山に入ってからの心の負担が大きくなります。
例えば、道に迷った時、クマなどに遭遇した時、遭難した時等、
突然のアクシデントに見舞われたときは、複数行より不安が増大します。
３．孤独
孤独は決して悪いものではありません。
孤独がゆえに、全感覚を使って存分に山の自然を感じ取ることができます。
山の自然を感じ取ることによって、ストレスがもみほぐされるような感覚。
自然の中に自分の身体と意識が同化していくような感覚。
虚しさというか、侘びさびといった心に染み入る感情、感覚。
等々・・・
これらの感覚をじっくりと味わうことができます。
単独行者は、同行者と言葉をかわすことがなく、自分の脳内でしか言葉は流れません。
脳内では、自然と語り合ったり、もう一人の自分と語り合ったり、過去を追憶したり・・・
この様な時間は、自分を見つめなおす大切な時間だと思っています。
単独行の醍醐味は、「孤独」にあると自分は考えています。
一方、有名な山岳の頂上や小屋など、賑やかな登山グループの中で、
ぽつねんと一人で居るときは、自分の居場所がないと感じる時があります。
集団の中の孤独感というものでしょうか。
複数行のパーティーがおいしそうな料理を作って、
楽しそうな会話をしているのを聞いて、正直うらやましい気分になります。
複数行の醍醐味は、みんなで楽しい時間や達成感を「共有」できることでしょうか。
4．アクシデント
水筒を沢に落とした、道に迷った、けがをした、病気になった、動けなくなった、・・・
このようなアクシデントに見舞われると、単独行者はたちまち不利になります。
複数行では、フォローし合ったり、それぞれの役目を手分けする等をして、
アクシデントを乗り越えることができますが、
単独行では、ひとりで問題を解決しなくてはいけません。
誰もいないところで滑落しても、誰も助けに来てくれません。
一方、遭難のリスク回避は、慎重に行動すれば、単独行の方が有利と考えています。
複数で山に行く場合、日程をすり合わせる必要があります。
この日しかないと思うと、多少天候が悪くても、多少体調が悪くても、決行してしまいます。
また、複数行でも「今日はやめといた方がいいな」と大多数の人が思っていても、
声の大きい人が「行こう！」というと、その意向に従ってしまうケースが多いと思います。
集団心理の闇といいますか、10年前のトムラウシ山遭難事故もその例です。
大多数の単独行者は、自分の能力以上の冒険は避けるものです。
天気が悪いからやめる、体調が悪いからやめる等と、リスクがありそうなときは、
何のしがらみもなくやめる決断をできるのことが、単独行の良い所だと思います。
終始用心深く行動するのが、単独行者の欠かせない素養と考えます。
自分の実力を知り、自分のレベルにあった登山をすることにより、
安全に単独行を楽しみたいものです。
私の行くところ〜
誘っても誰も来てくれません〜（笑）
(￣(ｴ)￣)ﾉイエイ〜♫
kumakumaさん こんばんは
変態ドM登山を心置きなくできるのも単独行の魅力ですね
バンバン伴忠太
Swanさん、こんばんは！
「歩くこと」には癒やしの効果もあると思っていますが、これも単独行の方がより効果が有るんだと思っています。
あと複数行だと体力差や歩行速度差も目立ってしまって… うちは遅いので(着る準備段階ですでに遅い💦)、気を使われ過ぎても、気を使われすぎなくても（サッサと行かれてしまう）、それでいいのか？と負担感は有りますねぇ(´･ω･`)
そんなでとっても同意してしまいます(^_^;)
＞kumaさん、１往復だけでしたらｗ
toshimizuさん おはようございます。
歩くことで、足裏から感じる刺激、肌で感じる空気感、流れる景色、山の匂いと音、身体の中から感じる躍動感・・・新鮮な血が身体の中を駆け巡り一つ一つの細胞が元気になって行くように感じます。このような感覚を十分に味わえるのも単独行の特権ですよね。複数行だとそこまで注意を向けられない。
複数行で同行者との歩行速度が合わないと、両者は確かにストレスを感じてしまいますよね。
クマさんとのドM山行、是非実現してください。
共感します。単独行の短所は、単独行同士で、必要に応じてカバーしあえるとよいですよね。単独行の人同士であれば、助け合う気持ちもあり、困っているときはお互い様、と手を貸してくれることもあると思います。
孤独より、孤高。lonliness ではなくて、solitude。
自分はまだまだ初心者なので、一人で行く山は限られています。
上級者と一緒に行ったところのみ、一人でいくようにしています。
あるいは、常に人がいるような人気の山ならば、一人でも安心です。
なにより、安全第一。
M-ukuleleさん おはようございます
＞単独行の短所は、単独行同士で、必要に応じてカバーしあえるとよいですよね。単独行の人同士であれば、助け合う気持ちもあり、困っているときはお互い様、と手を貸してくれることもあると思います。
→ おっしゃる通りですよね。私も30年前、ろくに食糧も持たないで、剣山〜三嶺を縦走した時、腹ペコで何とも動けなくなった時、偶然通りかかった登山者に食べ物をいただいたことがあります。
また、単独者同士でも、同じコースで泊まるところが同じであれば、山小屋ではお互いの食料を分け合い酒を酌み交わして談笑し、行動するときは各自のペースで行動する等、単独行と複数行の美味しい所だけを持っていくこともできますよね。このような状態だと、アクシデントが起こった時も心強いですよね。
Swanさん、こんばんは！
1から4まですべて本当にそのとおりです。
最近、疲れ気味なので、約束すると迷惑かけそうな気もして、すっかり一人ばかりになってしまいました。
一人ならではだなぁと思ったのは、この前は前の日に嫌なことがあって、山を歩いていてもついそれを思い出してしまって。
ずっと嫌な気持ちを引きずりながら歩いていたのも話し相手がいない一人のせい、でも最後には山が気持ちをすっきりさせてくれていたんですよね。
3「孤独」にあるように、自分で嫌な気持ちを解消できたのかな。山に感謝！と本当に思いました。
あと、水を飲みたい時とか、誰かいると「後ろから取って〜」と甘えるけど、一人だといちいちザックを下ろして面倒くさいなぁとかはありますが(笑)
会津駒ヶ岳の駒の小屋に泊まってみたいけれど、あの小屋で一人自炊はハードル高そう…は思います。
誰かがいれば楽しいこともたくさんありますが、すべて自分で頑張る一人登山の楽しさはまったく別の楽しさですね。
peachyさん おはようございます。
＞最近、疲れ気味なので、約束すると迷惑かけそうな気もして、すっかり一人ばかりになってしまいました。
→ 私も体調が悪いので、約束してもドタキャンする可能性もあるので、最近は積極的に山を誘うのは控えるようにしています。体調が安定してきたら気の合う仲間とたまには山に行きたいなと思います。
＞ずっと嫌な気持ちを引きずりながら歩いていた
→ 私もしょっちゅうそうゆう気持ちになって歩いていますよ。しかし、そうゆう場合でも複数行だと相手に気づかれないようにと気を使ってしまう。単独行だと気兼ねなく自分の気持ちに従って悩みながら歩くことができる。もっとも、複数行の方が嫌な気持ちを紛らすこともできるんですが。イヤな気持ちも、感動をもらうことで、忘れることも多いですよね。
自炊小屋で一泊、是非いかれてみてください。
Swan_songさん、おはようございます。
本当その通りです。
基本テント泊ですが天候不順などで小屋泊まりになった時に
周りの団体さんに囲まれた一人食事は孤独感満載
文中に語られていた孤独の部分で、もう一人の自分に語り合う・・・
これホントそう
行動中は黙々と歩いているけど、
次の目的ポイントや時間を頭で考えている中で
全く別なことを頭の中で追憶している自分が居るんです。
単独行の一番の注意は
不測の事態に陥った時に誰も助けてくれないこと
だから、そうならないように再三の注意を払って行動するしかない
お互い気を付けて山を楽しみましょうね
Bombersさん こんばんは
そうですよね。
周りの団体さんは豪勢な食事をしているのに、自分は貧弱な食事をしているとなおさら孤独感を感じる。
一方、団体さんは我が物顔で小屋を占拠して、単独行者は片隅で小さくなっている場面をよく見かけます。
単独行者は有名な山岳へ行くより、マイナーな山に行くのが良いなーと思います。
＞行動中は黙々と歩いているけど、
次の目的ポイントや時間を頭で考えている中で
全く別なことを頭の中で追憶している自分が居るんです。
→ そうですよね、考える単独行者は哲学的雰囲気が漂っているに違いありません。
＞単独行の一番の注意は
不測の事態に陥った時に誰も助けてくれないこと
だから、そうならないように再三の注意を払って行動するしかない
お互い気を付けて山を楽しみましょうね
→ まったくそうですよね。安全あっての趣味ですからね。
本文含めコメントすべてに感動しました🥺
小泉総理より
ptw殿、
オヤジギャグの寒さに耐えてよく頑張った感動したおめでとう！
恋済順位恥蝋
Swanさん、おはようございます。
なんか、自分の気持ちを代弁いただいたようで、気持ちのいい朝になりました。 また、山に行けるよう、今日も1日頑張ろう！
yasxyasさん
嬉しいメッセージありがとうございます。
私も山に行く時を楽しみにして、1日1日を乗り切ろうと思います。
単独行のメリット、デメリットは色々あるけど、一番本質なのはリスクが高いか低いかでしょうね。
確保が必要なクライミングや沢、冬山も、その気になれば単独でも行けない事はないけど、やっぱり複数とはリスクが違いますから。
リスクの面はさておき、私は単独より複数の方が楽しいと思います。
ただし、それなりに気の合った人と行く、というのが前提ですけど。
もっとも、私の場合は、スケジュールが合わない、山の好みが違う、体力/技術の差が大きすぎる等々で、単独で行く事が多いのですけど。
あと、社交性に欠けるから山仲間を作りにくい、というのもありますね。
guchiさん いつもメッセージありがとうございます。
クライミングなどのレベルの高い登山は単独行では絶対に避けたいなと思います。
もっとも自分は、高度な技術を要する登山には縁がないですが・・・
気心知れた友人同士との山行はとても楽しいと思います。
しかし、やっぱり小さな衝突はありますけど・・・
家族と行く山行は、みんなわがままでノロマでずっとイライラしてストレスが溜まってしまいます。
（例）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-627408.html
（ちゃっかり宣伝
また、見ず知らずの人と行くツアーなどは、他の人に迷惑をかけれないと、すごく気を使いそうで避けたい山行形式です。
やっぱり気を使わない単独山行が好きです
こんにちは
コメントはしていませんが、Swan_song さんのページには折に触れて訪れています。
『単独行の長所と短所』、全くその通りです。
私も以前はSNSで知り合った方々と何度か一緒に行ったことがありますが、矢張り単独行の方が気楽だといつも思いました。
今では山行のすべてが単独行です。
単独行で最も注意しなければならないのは、大きな事故を起こさないことです。
通信手段の圏外で、崖下に転落して身動き出来なくなるなど、生死にかかわる重大な事故を起こさないことです。
また、歳をとるほど遭難者が多いことが統計上明らかになっています。
危険な所を通過する時は、「ここで落ちたらどうなるか」を、いつも声に出して自分自身に問いかけています。
御日記の中で、《クマなどに遭遇した時》とありますが、熊よけ鈴を鳴らすなど、こちらの存在を先に知らせてやれば、遭遇することはまずないと思います。
単独行については、私も過去に日記を書いたことがあります。
https://www.yamareco.com/modules/diary/77834-detail-135806
takayamaさま こんばんは
そうですか。いつもご訪問くださりありがとうございます
今、takayama様の日記を拝見しました。
（蛇足ですけど、私も拍手を送っていたのですね
打田�０譴気鵑�
「極論を言えば、単独行に向いていない人は登山に向いていないと思うんです。」
はうんうんとうなずいてしまう文章ですね。
単独で山を登る方は本当の山好きなんだなといつも思います。
シーズン外れの山小屋等で、たまたま同宿した単独行者は、山の話になると例外なく皆さん目を輝かせてお話しされます。
おっしゃる通り、
単独で山に入る場合は、臆病なくらい慎重に行動するべきと考えます。
安全に帰って来るからこその道楽なんですから。
Swanさん、こんにちは。
自分も単独行だから、いつも考えてるけど、
結局、コレって山に限らず人生そのものですよね。
一人の方が自由だけど、誰かに確保してもらわないと、絶対に超えられ無い場所も有る・・
ああ、すいません。
なんか、偉そうな事言ってますね(笑)
ponyoさま こんばんは
「ヤマが俺の人生だ！」とかみさん（神様ともいう）に宣言すると、確実に離婚の危機が迫るでしょう
恐妻家の旦那さんたちは「家庭が俺の人生だ
「一人の方が自由だけど、かみ様の機嫌を確保してもらわないと、許可は絶対にありえない
こんにちは(*´ー｀*)
全て言われてしまっているー(笑)
コースタイム24時間を日帰りで付き合ってくれるような人がすぐ見つかるならご一緒したいー♪
chan-reiさん こんばんは
谷川馬蹄形縦走よりずっと過酷じゃないですか
そのドドドドM山行に付き合う人と巡り合うのは、0.000001%くらいでしょう
こにゃにゃちは はっくしょーんはん
ワタシ、奥山の妖怪パーティに行っておりました。
普段はボッチ
(誘っても誰も来ない・誘うのも迷惑かいなと気を使ってしまう)
なんだけど、奥山は仲間がいてくれて心から良かった。
�”坩�
ポチ道迷いの時、一緒に考えて修正出来たり
よもやこんな山あとふたつ超えるのか「ありえましぇーん」というケースでは
お互い禿げ増しあい乗り越えられました。
��感動の共有
逢いたかった景色に出会えた、真坂の苦行を超えたというこころの共有。
お花を一緒に見て「わぁぁぁ」と言い合える喜び。
これからも、9割以上はぼっちで行くでしょう。
自由、心の開放は得難いですから。
でもね、今回の旅でもボッチの方(むふふお兄さんよ)とたくさんお話出来ました。
それは単独であっても山の時間を共有できたということです。
ええっとね、で結論です。
ボッチもみんなもドッチモイイ💕（´∀｀*）ｳﾌﾌ
薬師沢の橋はもうひとりのマダームは「アトラクションみたいなものよ」と
のことだったけど、ワタシゃコワかった。
でも100人中95人は怖くないと思いますよ。
雲の平は「みんないくとこだから」と期待してなかったけど「天国」でした。
ぜひ、行ってみてちょんまげ。
kaさまのお導きで雲の平に行けてよかったですね。
実はワタクシ雲の平に行ったことはないですのよ。
実にうらやまし。
薬師沢は無事渡ることができたのでしょうか？
北アルプスとか、人の多いメジャーな山は複数行がいいなと思います。
集団の中のひとりという時ほど、孤独感を感じることはないです。
また、北アルプスの様なエキゾチックな景色は、みんなと共有した方が楽しいと思います。
一方、じみ〜〜〜な静かな山は、一人の方が断然よいと思います。
単独行の良さは、静けさを味わうことも大きな魅力だと思います。
久しぶりに、北アルプスに行ってみようかな？
まだ歩いてないところが沢山あります。
おねえさまともzehiご一緒したいですね。
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