私たちには双子の娘がいます。
幼稚園入園当時から、家族以外の人とは全くしゃべれず、場面緘黙症と診断されました。
公立小学校に入学をしても状況は変わらず、やがていじめも発覚しました。
このまま本人達を学校に通わせても苦しいだけだろうと考え、小学3年の時、フリースクールに転校させました。
フリースクールでは、基本的には場面緘黙は続きましたが、二言三言はしゃべれるまで改善しました。
この学校は、人の感性を大切にした芸術系の教育を重点的に行う学校で、二人はその授業だけは熱心に受け、やがて大人が驚くような絵画を描くようになりました。
一方、このころ児童相談所で検査を受けたところ、二人とも知的障害(軽度)があることが判明しました。
今まで二人に無理させたことを反省すると同時に、この先どのように二人を導いて行ったら良いか模索する日々が続きました。
フリースクールには高等教育がなかったので、高校は通信制高校へ入学させました。
しかし、下の娘は公立学校での集団生活(スクーリングや定期テストの時)に強い拒否反応を起こし、そのうち重い精神症状となり、とうとう不登校となってしまいました。
上の娘も、つられるように精神症状が現れ、やはり不登校になってしまいました。
不登校になってからは、二人とも全く外出できず(下の娘は部屋間の移動もできず)、部屋の中をウロウロ歩き回り、手を何度も洗うといった強迫症状が現れるまでの生活になってしまいました。
この最悪な状況を打破するには絵画しかない・・・
家内は、どこで見つけてきたのか著名な画家の先生を見つけてきて、直談判の末、二人はその先生に師事することになりました。
絵画に没頭するようになると、二人の精神症状は徐々に軽減していきました。
それから2年後、このたび小さな喫茶店で二人の初めての個展を開催することができました。
娘達は未来に向けて、小さな一歩を踏み出したようです。
現在、我が家は娘達の絵画で溢れかえっております。
そのような状態でも家内は、「OOちゃん達の絵に囲まれてお母さんは幸せ」と言っております。
Swan-songさんの奥様はやはり流石だと思いました
女性は偉大だと思える言葉でした。
当事者しかわからなご苦労があったと思います。
益々、いい方向に向かわれることをお祈りします。
やっぱり素晴らしい奥様ですね。
>益々、いい方向に向かわれることをお祈りします。
→ ありがとうございます。
子供に対しては優しい母、夫に対してはお○嫁です。
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