質、量、ともに重たく、図書室から何度も貸し出してやっと読了したもの。著者は慶大出身で朝日新聞で図書の編集なども担当された方。山岳系のみならずさまざまな雑誌などで書評や追悼文を記載したりしており、それらを整理してまとめた本。エベレスト初登頂前後の英国人登山家や、日本山岳会創立前後の登山家などについての記述も多岐に渡っていますし、私が最近読み終わったエドマンド・ヒラリーによる「わがエヴェレスト」の訳者の一人でもあります(もう一人は松方三郎氏)。事実、収録されている情報には貴重な情報も多いと思われ、ウェストンの略歴なども含まれています。著者(1905年生まれ)は、この前に出版している「山・人・本」(1975年出版)から後の10年間(本書の出版は1985年)における自身の仕事をまとめるというワークをやっと実現できた、とあとがきに記しています。なお、本書の一部には、山とは無関係な慶大・新聞界関係者(小泉信三、笠信太朗ら)を取り上げた話も含まれています。
【読了日:2016年1月15日】
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する