小話がいくつも収録されていますが、時代としては戦後まもなくぐらいのものが多いようです。舞台としては、次のような山や峠、高原などになっています:
冠着山〜猿ヶ馬場峠、信州峠、杖突峠、大野ヶ原、碓氷峠、三峰神社〜雲取小屋、鬼ヶ城山〜権現山、十六曲峠〜烏川源流、鼻曲山〜浅間隠、浅間高原、満州・横道河子、阿蘇山、池の平〜仙人池、鳩待峠、尻焼温泉、石鎚山、高千穂〜えびの高原、三平峠、清里高原、野反池、瓶ヶ森山、土小屋、三条の湯、雲取山〜将監峠、三ツ峠、渋峠、武川岳、別府、鬼ヶ城山、尾瀬、涸沢、槍ヶ岳、大菩薩峠、横峰寺〜西之川村、塔ヶ岳、守屋山、伊予地、戸隠山、杖突峠、麻績村、八ヶ岳山麓、祖母谷温泉、世田谷・烏山
愛媛出身の方なので、鬼ヶ城山や石鎚山などが登場します。最後の烏山はご自宅周辺とのこと。
私にとっては、ほとんどすべて自分で歩いたことがある場所が舞台でしたので、思い出しながら読むことができました。また、画文集ですので、挿絵がとても良い味を出しています。文章はひとつひとつの文が短めで簡潔でありながら、独特の世界観を感じさせます。
あとがきでは、ご本人もこの「山の眼玉(目玉)」が最初の出版本なので、一番印象深いと述べられています。
ここしばらくは畦地梅太郎氏の作品を読んでみようかと思っています。
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