今月号の「ピークス」に、クライミングの歴史に関する特集があった。
その中に、「自然のきびしさを追窮するアルパインクライミングと人間の能力を 追求する フリークライミング ・・・・。もともと根っこは同じなのだが およそ100年の時間をかけて・・・・」と言う記述があった。
とてもわかりやすいと思った。
「自分自身の能力を追及する」と言うことは、スポーツの世界そのものだ。一方、「自然のきびしさを追窮する」と言うのは、「未知のもの・不確かなことを探求する」と言った意味のようだ。
「追窮」と言う言葉を調べてみると「未知のものや不明の事柄 を、どこまでも考え、調べて明らかにしようとすること」とある。
「自分が知らない世界を探求する」と言い換えることが出来るかもしれない。
「追求」の「目的を達するまでどこまでも 追い求めること」とは明らかに意味することは違う。
「追窮」と「追求」、この二つの言葉に、「アルパイン」と「フリー」と言うふたつのクライミングは、明確に言い分けられていると言えそうだ」
同じ本の中の言葉でもうひとつ気になった言葉があった。
「素晴らしい山登り」と「凄い山登り」
「素晴らしい○○○」と「クレイジーな○○○」
「素晴らしい山登り」は、いつまでも追求することが出来る。
しかし、「凄い山登り」を追求し続けると、その終着駅は「死」しかない。
