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2017年03月21日 23:23登山とリスク全体に公開

クライミング技術

 先日のいわき青葉でのクライミングで見かけた危険な事例を紹介します。当たり前の内容ではありますが、昨今の初心者?クライマーの行動を見ていると分かってなさそうな方を多々見受けるため、あえてここにも注意を促しておきます。

 上図は、クライマーが1本目のみをクリップした状態でフォールしたケース。ビレイヤーがクライマーの背後、かつ壁から離れて位置しており、かつクライマーはビレイヤーへ延びるロープを跨いだ位置でフォールしています。結果は、クライマーがロープの上に股裂き状態で落ちることとなり、最悪は頭を下にして頭部損傷、やけどを負います。これ防ぐにはビレイヤーはクライマーの位置から横へずれること。かつ壁から離れないことです(引きずり込まれることを防止)。初心者とはいえリードするからには、こうした状態を作らない意識を持ってください。

 下図は、高い位置にある1本目のボルトにプリクリップして登る際に、クイックドローのカラビナからビレイヤーへ延びるロープをくぐって登っていこうとしています。くぐり終えた時点でクイックドローのスリングは180度ねじれます(逆クリップと同じような状態)。細いドローの場合はねじれても何とかなってしまうこともありますが、ねじれた部分は元へ戻ろうとしロープとカラビナ相対的な動きを阻害します。運が悪いとロープがゲートを押し開けてクリップが外れてしまうケースもあります。これを防ぐには、クリップしたクイックドローとそのカラビナに対して、自分の側のロープとビレイヤー側のロープの出入りがどうなっているかしっかり意識することです。またビレイヤーは意識して壁から離れないようにすることだと思います。なおねじれについては細いドローの方が気づきにくいです。

 下手な絵で分かりにくいかもしれませんが、いずれも1本目のボルト付近でありがちな事例で、ビレイの難しさは登り始めの1本目付近にあります。初心者といえどもリードするからには自分の身を守るためにしっかり安全意識を持って勉強してください。

 今回あえて日記に記して事例を公開した理由ですが、クライマーは初心者レベルであって仕方ないとはいえ、ビレイヤーは5.12aのルートをトライしようかというレベルのクライマーさんでした。昔なら12aを登れるクライマーなら上級者もいいところ、ビレイ技術だってしっかりしていて当然というところです。しかし昨今では登る技術だけは上手くなっても、ビレイを含めた安全技術面はかなりおろそかになっている気がします。こうした面もしっかり学ばれて、安全にクライミング技術を上達されることを望みます。
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この日記へのコメント

登録日: 2016/7/11
投稿数: 2
2017/3/22 9:17
 RE: クライミング技術
おはつです。
僕らの時代にはリードをする際、ロープは股を通しちゃいけないと言われたんですが・・・昨今ではほとんどの方が股を通してますよね。
確かに片側にロープの重みで引っ張られるので、際どいムーブの際などに支障をきたすのはわかるのですが、何となく「いいのかなー」と思ってしまいます。
2番目の事例は基本中の基本なんで、これでフォールして怪我をしたら自業自得かと思います。
登録日: 2015/7/13
投稿数: 40
2017/3/22 22:26
 RE: クライミング技術
Tapioca_Tundraさん、こんにちは。
1例目のロープが股の間に来てしまうことは、1本目に限らず仕方のない場面もあります。ただその状況を自分自身で把握できているかどうかが重要。2例目は言葉も無いです。歳をとってきたせいか、最近やたらとこうした点が気になって小言が多くなっています。

プロフィールの写真、すぐに御前ヶ遊窟と判りました。私、この山大好きなんです。20年くらい前になりますが、開拓道具担いで登ったことも。


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