中: 7月の雛
右: 8月の巣立ち
家の近くにまだツバメがいたので、あれ、巣に居ないのにどこに住んでるのだろう?
そーいえば、GW頃にも巣に居たのに、最近見た雛は小さかった気がする?子育てに失敗したのかな?
と、いろいろ気になったので調べてみました。
・巣作り
ツバメは日本に渡ってきてから1年に2回ほど繁殖します。
巣作りは、4月頃から、2回目だと6月頃から、早いと2.3日で作って、遅ければ1週間ぐらいかかるようです。一から作る場合は、1ヵ月ほどかかる時もあるみたいです。
巣作りの材料は、泥や枯草などで、集めてきた材料を唾液で固めて作ります。
・子育て
ツバメは巣作り完了後につがいが共寝して、1日か2日に1個のペースで産卵します。(一度にたくさんの卵を産むわけじゃないんですね)
平均3〜7個の卵を産みます。最後の卵を産み終えると雄、雌、共同で抱卵します。
2週間ほど抱卵して、そこから雛たちは巣内で3週間ほど餌をもらいます。
雛が生まれるまで、日中はメスがほとんど巣にいて子育てしてます。オスは、巣の近くで抱卵できる様に辺りをパトロールしています。
食事に行く時にはオスと交代します。
雛が産まれると夫婦で給餌します、そこからは二羽とも大忙しです。1日に100回、多いと300回ほど餌を運ぶそうです。
・巣立ち
巣立ちをしてから10日間ぐらいは、近くの電線にツバメはとまっていて親鳥から餌をもらいます。
飛び方、餌の取り方、危険回避の方法などを教わります。
巣立ち成功率は50%で雛の1年生存率は10%です。あまりに低いのでビックリです、厳しいですね。
・集団ねぐら
自分で餌を取ることができるようになれば、巣立ったばかりのツバメ同士で集団生活をはじめます。
集団の中には大人のツバメがいて、まだ上手にできない若いツバメの世話をします。
夏の終わりになると、ツバメたちは子育ても全て終わって河原で集団ねぐらを作って生活をします。
多摩川流域に大小合わせて13カ所のねぐらが発見されていて、ピーク時では約3万羽ものツバメが集まるそうです。
・旅立ち
何回も飛行の練習をし、自分で餌も取れるようになり、大丈夫だと自信がついた子ツバメは、秋になった10月頃に南の暖かい地域、フィリピンやオーストラリア北部へ越冬のために飛んで行きます。
ツバメは生きている限り、次の年もほとんど同じところに戻ってくるそうです。
ただし、すべてのツバメが前の年と全く同じ巣に戻るとは限らないようです。
・寿命
ツバメの平均寿命は1年半、その一生の間に渡りができるのは2〜3回。中には10年近くも生き続ける非常に強いツバメがいることも確認されています。
ツバメは鳥目ではありませんが、朝早くから夕方ごろまで活動し、夜になると巣に戻り、朝までぐっすり眠る、という習性があり、夜間は、巣に近づくヘビやカラスなどから雛を守ってるそうです。
調べると知らないことがいっぱいありました。
はるばる遠くから帰ってきたツバメは、休む間もなく、人の住む街を好み家の軒下に巣を作り、子育てをはじめます。
人がいる方が外敵から襲われる可能性が低くなり安全に巣作りができます。
人をボディガードと思ってるのでしょう、優しく見守ってあげたいですね。
子育ては、大半が母親が担いそれをサポートするように父親が支え、共同で子育てしていて、私たちと同じようで、その愛情と一生懸命さは、見習いたいところです。
🐥
ツバメの教科書
http://ツバメ.xyz
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