山の名が二つ

日曜に越前大日に行きましたがこの山も名前が二つあるようです。96年初版の「福井県山」にも越前大日と書かれているし友人たちもそう呼んでいました。しかし現地の標識は「越前甲」と書かれています。山でお会いした地元の方に聞くと昔から甲に見えるので甲と呼んでいるとのことでした。山の名が二つあるのは珍しいことではないのですが。水晶岳も黒岳と言うし兵庫の後山も岡山からは違う名前でした。ただ水晶は通称的に黒岳、後山は見る人の方向によってと理解できるのですが越前大日は何による違いなのか？奥美濃のタンポも里によりタンポ、タンボまた田保と呼び名に違いがあったと読んだことがあります。すると推測できることは越前から見ると越前甲(加賀甲があるから対として）加賀から見ると加賀大日に越前大日なのでしょうか。しかしこの山ほど二つの名前が公然とごちゃごちゃに使われているのは珍しいのではないかな。ずっと前登山口まで来て越前大日の文字が一つもないので違うところへ来たのかとあまごの宿まで一往復したのを覚えています。