午後二時 ----- 小雪渓を横断!! 再びカンジキをつけて武装。今まで中の最も危険な所。
約五十六度の急傾斜をもって雪渓は瀧の如く流れ、その下はとのぞくと、ムクゝゝと雲が湧き起こって、
それをみるだけでも目まひのタネである。一度び足をすべらすや、何十丈としれぬ雲の底にころけてあとは、サッパリわからなくなる。
上を仰ぐと雪渓は自分をのせて、そのまゝ奈落の底におちこんでしまいさう。
下を見ると下は下で雲がムクゝゝとして足がフラゝゝしてこれもいけない。
だから、何もみないことだ。たゞ金剛杖をたよりに、足型をふみしめて人の後について行けばいゝ。
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