大学の恩師が4月に亡くなり、忍ぶ会があった。初めて新しいキャンパスに行った。
恩師は山岳部で、国交のない時代に、モンゴルの未踏のアルタイ山脈のどこかの山を、モンゴルと日本人でパーティを組んで、登られたのだそうだ。
当時もそんな話を聴いていたかもしれない。が、自分が山に魅せられている今聞くと、非常に新鮮だった。一緒に登りたかったなあ、と思った。
故 小澤重男 氏は、元朝秘史の研究家であり、中世モンゴル語の研究家であり、現代モンゴル語の辞書を編纂したりなさった。日本モンゴル学の礎を築かれた方なのだ。そんなすごい方の元で、卒論を書かせていただき、お正月にご自宅にお邪魔した。けん玉をなさった姿も覚えている。
今日は、先生と肩を並べて研究された方々や、薫陶を受けた方々のお話が聞けた。元朝秘史、という語、モンゴル語の話、現在大学に来ておられるモンゴル人の先生が話されるモンゴル語、すべて耳に新しく(久しぶりなのだが)刺激となった。
自分の名前を憶えてくださった方がおられたのも、非常にうれしかった。
昨今、相撲界でモンゴルが話題になっているが、アカデミックな世界のモンゴルも存在するのだ。司馬遼太郎、岩村忍、などに次ぐ、恩師は、山ボーイだった。
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