明神岳には東陵からのルートと前穂高岳からのルートと岳沢登山口の7号目からのルートがある。今回は、岳沢登山口から岳沢ヒュッテ・重太郎新道・妃美子平・前穂高岳・明神岳(本峰〜5峰)・西南尾根・岳沢7合目・岳沢登山口の周回ルート。一日の行程は概ね11時間に及ぶ。
岳沢から重太郎新道・妃美子平を経由して奥穂高岳への高低差1700ḿのルートは2013年から毎年お邪魔している。毎年同じルートを踏んでいると、年ごとの体調の変化を知る材料を提供してくれる。その結果によって、北鎌尾根等を含めた縦走路の何処を歩くかを選択することになる。只、今年は例年と事情が異なり、今回の登山はトレーニングの仕上げではなく、トレーニングそのものというべきか。一言でいえば、岳沢登山口から前穂高岳迄マップタイム内で登れるか否か。
岳沢ヒュッテから前穂高岳迄3時間30分のマップタイムに対し3時間01分。結構きつかったが、マップタイム内で歩け一安心と言ったところ。
前穂高岳から明神岳本峰〜5峰までの縦走路は適切にルートファインディングさえできれば特別難しい所は無い。核心部は2峰の出だしに待っている。写真の箇所である。高低差2m程もない岩壁だが、これといった足掛かりに乏しく、腕力に頼って登らざるを得ない。ジャンダルムの奥穂からの直登部に似ている。
5峰を過ぎると最後は西南尾根を降ることになる。只、この降りはただものではない。核心部には既にロープが張ってある。我々は計9人のパーティなので、別に新たなロープを張って、確保しながら降った。あるいは、小枝を確保に使ったりした。とにかく、急で長い尾根である。感想を述べれば、とにかくつらく長い急坂である。岳沢登山口からの7号目に降りついた際には疲れ果ててしまっていた。ここまで疲れたのは経験が無い。二度と通りたくないというのが本音。バリエーションルートでは北鎌尾根とか剱岳北方稜線とか北穂東陵とか前穂北尾根とか登ったが、日程の取り方の違いもあるが最もきつかった。
さて、翌日は太腿を中心に脹脛迄筋肉痛に襲われた。トレーニングに繋がったということか。数日後筋肉痛が収まった際には、更にパワーアップした状態で登山ができるか、楽しみである。
写真左・中:明神岳2峰の核心部を登る。
写真右:明神岳主峰にて。
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