レッドレンザーの新製品、SEO7Rを購入したのでレビューします。
ブログなどでレビューしている人がいなかったので、自分が人柱になることにしました。
定価1万円ほどですがアマゾンで9000円で購入。
楽天では7000円台の店がありましたが在庫なしです。
次回入荷は1月になるそうなので、そこまで待てれば安くなります。
日本語のページ
http://ledlenser.jp/products/seo7r.shtml
海外情報ページ
http://www.ledlenser.com.au/products/high-performance-line/seo/seo7r/
これを選んだポイントは、フォーカス機能がついていることです。
登山用の3AAAヘッデンでスムースなフォーカス機能がついているものはほとんどないと思います。
歩くときは広範囲を照らしたいし、迷ったときは絞って遠くの様子を見たい。
これなら、そのどちらにも対応できます。
とりあえずスペックのほうから
最大光束 220lm(5h)
約130m
重量 93g
3AAAアルカリ&ニッケル水素orリチウムイオン二次電池(3.7v880mah)
まずルーメン数ですが、この会社はジェントスルーメンといって当てにならないのが伝統です。
ただこのライトに限ってはなかなか、信じていいかもしれません。
理由はエナジーモードのおかげです。
ジェントスでよくあるのが、威勢がよいのは最初だけで、すぐに暗くなってその状態がずっと続くというものです。
しかしエナジーモードをコンスタントに切り替えることで、そのままの明るさを維持できます。
当然ランタイムは短くなりますが、最初だけ明るくあとで暗くなるよりも、最初から適度な明るさを維持してもらったほうが使い勝手は良いし、最後まで電池が使いきれて精神衛生上も良いです。
実際に計測してみました。
最大の明るさでコンスタントモード。最大の負荷です。
付属のリチウムイオン電池 1時間50分
3AAAアルカリ 2時間10分
エネループプロも持っていますが、3.6v900mahですから、付属電池と同程度でしょう。
エネループで1時間半ぐらい、廉価版エネループで1時間ってところだと思います。
リチウムマンガン一次電池なら6時間半程度もつと思います。
単4形リチウムマンガンには正式対応していませんが、使えるはずです。
LEDで2時間って短いと思うかもしれませんが、馬鹿みたいに明るさでやってこれなので他社並に明るさを抑えれば同等に持ちます。
コンスタントモードのある機種がペツルのティカ2シリーズにコアを使った場合とミオRXP2とナオとレッドレンザーのいくつかしかないので比較対象が少ないのですが、ペツルのスペック表と比較した場合、コア&ナオと同等で、ミオRXP2よりも効率は良いと思われます。
コンスタントモードだと維持できなくなった途端に切れます。
が、そのまえに赤色LEDがピカピカ光って警告してくれます。
さらにアルカリ電池の場合、少し休ませればまた復活するので、登山中に調子乗って最大火力で使って電池切れしまっても大丈夫です。
一度切れてから10分休憩をおいてエコノミーモードで光らせてみると、2時間45分使えました。
そもそも220lmも出ているのか?という疑問ですが、最大の明るさでフォーカスを絞って試してみましたが、110m先にある工場の壁を照らして余力があります。
となるとスペックの130mも嘘ではないので、220ルーメンというのも嘘ではないのかも。
220ルーメンはないにせよ、3AAAヘッデンの中では一番明るいと思います。
そして、この明るさで継続して光らせても熱暴走しないのが凄いと思いました。
どちらにせよこの明るさは、登山ではまず使いません。
重量は実測でも93g程度です。
ただし付属のリチウムイオンバッテリーが20gちょっと、アルカリ3AAAで35g程度なので、アルカリを入れた場合は105g程度になります。
電池はエネループも使えます。
このライトはいろいろ機能がついています。
ディマー(100-15%)
チルト機能(お辞儀)
フォーカス機能
赤色LED
防滴
エナジーモード変更
充電池つき(リチウムイオン)
オートマチックディマー
オーバースペックな明るさでは使いづらいので、ディマーは必須です。
光量を必要十分まで落とせます。
無断階調整で、一度設定してしまえば電池を外すまで明るさを記憶してくれます。
他社ではBDのライトは無断階調整つきが多いですね。
チルト機能はどのライトにもついていますね。
ただこのライトは電池パックが動かずライトユニットのみチルトします。
頭から重心が離れないので、ライトがずれにくいという利点があります。
また、ライトの重さで勝手にチルトするということもなさそうです。
フォーカス機能はBDやペツルには無いものです。
レッドレンザーの他の機種はここがちゃちで壊れやすそうとレビューがありましたが、この機種は壊れにくいと思います。
これがあると光を効率的に使えて本当に便利です。
赤色LEDもついていて、これで照らすこともできます。
テン場などで停滞中、仲間と真向かいの時、眩しくさせずに済むので、これは必要です。
電池の消耗も抑えられます。
同じ機能がBDやペツルにもありますし、モンベルのライトなら電球色のLEDが別についていて、これはモンベルが羨ましいですね。
防滴ですが、どの程度のグレードなのか表記がありません。
海外のサイトではIPX6というところと、IPX4というところがありました。
実際みた感じはIPX4程度だと思います。
これはBDのほとんどの製品やペツルと同等です。十分でしょう。
ここまでは下位モデルのSEO5にもある機能。
ここから3つはSEO7Rにしかない機能です。
エナジーモード、このために7Rを書いました。
通常モードとコンスタントモードを切り替えて使えます。
前のほうでも書きましたが、これがとても便利なんです。
100g前後の3AAAでこの機能がついているヘッドライトは、実はこれしかありません。
ペツルのティカ2シリーズは、あとづけのリチウムイオン電池コアとあわせ、さらにコアをPCへつないで初期設定しなければなりません。
ミオRXP2は3AA、NAOはリチウムイオン専用で3AA相当の重量です。
充電池つきですが、あまり魅力的ではありません。
どんな使い方でもアルカリ電池のほうが長持ちするからです。
充電して電池代を節約できる、という点だけなら、エネループを使えばいいですよね。
強いて言うならマイクロUSBで充電するので移動中の車内で充電できること、携帯スマホ用の外部充電バッテリーで充電できること、わずかに軽いことですかね。
充電はリチウムイオンバッテリーに直接USBを差し込みます。
LEDがついていて、充電完了がわかります。2時間かからず充電できるはずです。
オートマチックディマーについてはまだ評価できません。
でも、おそらく使わないと思います。
オートマチックディマー(自動調光)とはペツルのNAOが採用していますが、前に障害物があったりすると、反射した光を察知して光の強さを加減するものです。
この機種の場合、オートマチックディマーモードの基本はハイパワーモードなんです。
ハイパワーな状態で、前に障害物があれば減光する。
しかし、そもそもハイパワーな状態はオーバースペックなんです。
もうちょっとゆるい状態を基準にしてもらえれば使い勝手も良いと思うのですが。
あと自動調光の賢さも未知数です。これが馬鹿なら到底使えませんから。
ライト本体にあからさまな欠点はありません。
ボタン一つで操作しやすいし、ロック機能もあります。ストロボ機能も当然あります。
安っぽいかなと思われたスケルトンなボディも横から被視野性があり良さそうです。
強いて言うならゴムバンドが安っぽい。すぐ伸びそう。
それも実際使ってみると長持ちするかもしれません。
質感違うのは洗えるゴムバンドだからかな。
本体はいいけど付属品はやばい。
充電用についているAC-USBアダブタですが、なんと組み立て式です…
小さくて軽くてチャチで凄く不安です。大丈夫?燃えない?
USBからマイクロに変換するケーブルも作りが悪く、USBポートに差し込むのに苦労しました。精度が良くないようです。
1日触った感じでは買って良さそうな代物です。
ジェントスの会社とは思えない良い出来です。
本当の評価は実際に使ってみないとわかりませんね。
こんど、ナイトハイキングに使ってみます。
夜中に自転車乗るときも使いたい。
正月の初日の出みるときにも連れて行くつもりです。
極寒でどの程度ポテンシャルが変わるかも興味深いな。
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