秋旅から帰って、珍しくも、しばしひきこもり生活が続きストレスも溜まってきた。息抜きを兼ね高萩市の西、堅破山へ(たつわれさん) 漢字の字面をみたただけでは、部外者には読解難読。
標高こそ658mと低山ながら古くからの巨石信仰のお山、そして伝説に満ちたお山。登山口となる二の鳥居にたどり着くまで、迷いに迷い右往左往。
山道や、山頂付近に「烏帽子岩・甲岩・胎内石」等々、七奇石なる奇岩が現れる。
「常陸国風土記」に、堅破山は角枯山(つのがれやま)なる山名で載っている。山頂には黒前神社が鎮座。
「風土記」の伝承によれば、茨蕀(いばら)で土着先住民(蝦夷)をほろぼしたという黒坂命が祀られ・・・。
茨城の県名由来はこの「風土記」の”茨蕀”伝承からなんでありますね。
巷は茨城県をダサイ県と揶揄されるが、なかなかどうして、古い歴史に満ちた侮れない県なのでありますぞ。
なんといっても圧巻は、山名の由来となった「太刀割石」の存在感でしょうか。ものの見事に真っ二つに割れた巨石をしばし凝視、思わず巨石に名目合掌。
「太刀割石」は源義家が東征途上、戦勝祈願で太刀で巨石を断ち割ったとの伝説。この巨石伝説から、本名の角枯山がのちに堅破山に転訛。(町の小冊子からの受け売りです)
山頂からは太平洋、筑波山、八溝山、日光、那須の連山が望まれた。
・山名の由来となった「太刀割石」
・くりぬかれた「甲石」のなかには薬師如来が祀られている。病を退治してくれるとの後利益。謹んで合掌。
・昭和25年当時の炭焼き窯が残っている。
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