ハンガーノック？それとも

　9月18日は富士山の天気が良いと「てんきとくらす」が宣言。17日深夜富士宮口五合目に向け車を走らせる。第二東名で新富士まで走り、西富士道路を経て富士山スカイラインへ。標高1000ｍを越えるあたりから土砂降りの雨と濃霧、時速40キロの速度でも走りづらい。だけどゆっくりだから餌をあさりに出て来たキツネやテンがライトの明かりにびっくりしているのを楽しむことが出来る。富士山の自然は森林限界以下の樹林帯にあるのに、そこをパスすることに反省。でも豪雨だもん。
　登山口の五合目駐車場に1時半ころ到着。眠れないのはわかっているけど毛布をかぶって仮眠し4時に準備を開始。すでにヘッデンを点け登り始める人たちも。
　朝食（おにぎり１つ、パン1つ、バナナ一本とコーヒー）を済ませ、天気も回復したのでいくつか装備を除外し、強い雨の後なのでヘルメットをザックに括り付け、5時15分に登山開始。六合目の山小屋で道を間違え宝永火山方向に進み時間ロス。それでもその後はそれなりに順調に歩き、8時35分頂上剣ヶ峰に到着。風が強く寒いものの、気象観測所際は風裏で朝日があたりポカポカ。写真を撮り少しのんびりしてから下山開始。
　行動食を食べようと思っていた富士宮登山道頂上の浅間大社奥社付近はくたびれたのか座り込む人や寝転ぶ人などで混雑していたので、そのまま下ることにする。途中で食べればいいやと思い、いつもだと口に入れる飴も食べずにアイソトニック飲料を時々飲みながら7合目まで来たところで足がふらつき始めた。岩に乗って降りるときにザックに振り回されるような感じ。
　それでも疲れたためと思いガスが上がってきた登山道を下り六合目小屋が見え始めたところでスリップダウン。右手を少し擦りむいてしまったが、よろけながら下り続け、頂上出発から3時間弱で登山口到着。車を停めた場所までの最後の200ｍほどの舗装路をよろけながら進む。
　少し休んでハンガーノックかもしれないと思い、ストーブでお湯を沸かしカップラーメンを作り、持ち帰った行動食のおにぎりと一緒に食べる。少し休んでいたら足取りがしっかりしてきてふらつきが止まる。病気ではなさそう。
　こんな状態になったのは初めてなので、下山し冷静になるまで判断ができなかったのが敗因で、今後は計画通り食事をとるようにするとともに、糖分補給のための飴をザックの中に入れたのも失敗、今後はポケットに入れておくよう忘れないようにするつもり。良い経験になりました。