普通の人が百名山を目指すと・・・

8月の白馬岳以来、コロナ禍の影響で山行を自粛しているため生存証明を兼ねて久しぶりの日記を書いてみました。

先日、田中 陽希さんが日本300名山を完登されたことは大きな驚きと感動を持って見させて頂きました。
私は山歴だけは長いのですが、元々日本百名山には余り興味が無く40年以上掛けて登った百名山は60座程でした。そんな中で田中陽希さんの「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」をBSで見て刺激され、それでは私も登ってみようか、と思い立ち登り始めたのですが、結局残り40座程に4年以上掛かってしまいました。
まあ陽希さんの様に200日程で100座登るのは絶対に無理ですが、普通の人が普通に生活しながら100名山を目指した場合どのくらい掛かるのか、ざっくり考えてみました。

まず日本百名山ですが、難しいルートや季節を除き一般ルートから季候の良いときに登れば、普通の体力と時間の余裕とある程度のお金があれば誰でも登れます。200名山や300名山となると道の無い山も多く極めて難易度は高いですが、100名山に関してはすべて整備は万全でルートファインディングや登攀技術等は必要ありません。
誰でも登れるところが百名山の人気の秘密かも知れませんね 。
さて、では実際に首都圏在住の普通の人が百名山を目指すとどうなるでしょうか？
まずどのくらいの期間掛かるかですが、毎月2回程度と夏休みや連休を利用して登るとして、年間に登れる百名山は30座程度だと思います。（冬は登れる山が限られます）
ざっと計算して約3年から4年くらいでしょうか？
次に問題となる費用ですが、首都圏在住の場合比較的近くに沢山の百名山が有りますが、利尻島から屋久島まで日本中に百名山は有りますので、飛行機で出かけ前後泊も必要になる山も多く、1回10万円以上掛かる山も有ります。山小屋に泊まったり温泉に入ったりも当然「必要経費」となります。私がざっと計算したところ1回の山行にかかる費用は平均して3万円以上になってました。
1回で2座3座登れる事も有りますので、山行回数は80回として総額250万円程度、装備やウエアを新調したりすると300万円近い金額になるかも知れません。
そして、何よりも重要なのは家族の同意と応援でしょう。パートナーと一緒に登れれば良いのですがそうで無い場合は3年以上も自分の趣味に費やすのですから、なかなか難易度が高いですね（笑）

さて、これから百名山を目指そうと考えているあなた！期間は3年間、費用は300万円です！
どうしますか？

以上、全く客観性の無い私の私見でした
写真は　１．最も体力的に厳しかった【平ヶ岳】　２．総合的に最難関だった【幌尻岳】　３．100座目の雨の【大山】です。